今回「子供は最低3人くらい産むように」と発言したのは、桜田前五輪相でした。何度も繰り返されるこの手の発言が報道されるや否や、多くの怒りのツイートが上がり、それはそのまま自民党政治への批判となりました。いずれもご尤もと思えるものでしたが、BUZZAP!では、桜田発言の「大間違いな理由」がうまくまとめられていました。
まず、少子化対策を言うのであれば、与党議員として出産しやすい社会環境を整えるという責務を果たすべきだというものでした。低賃金で不安定な非正規雇用者が増加し、貯蓄ゼロの若い世代が増加している現状では、結婚、出産をためらうのは当然で、そもそも働き方改革による過労死ライン超えの残業を続けていれば、疲れ切って恋愛どころではないと言います。
また、子供一人を産み、大学卒業まで養育と教育をすると国公立では2500万円、私立では4000万円必要なのだそうです。これで3人産めとなると7500万円から1億2000万円はかかる計算です。これらを国が負担するのであれば、国民は安心して出産できそうです。
しかし現実は、国が国民を助けることはなく、育休は取りにくく、保育園は不足し、多くのママが悲鳴をあげています。
こうした状況を知らぬはずはないのに、自民党議員は「本音では10人産んでもらいたい」と考えているらしく、あくまでも政治の問題ではなく夫婦の問題だという幼稚な認識のようです。
それにしても、いつも完膚なきまで非難される桜田前五輪相、あべぴょんの評判が悪い時のガス抜き役にはピッタリなお方だなあ。
注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。
(以下略)
年収300~400万が平均っていわれてる時代に保育園に入れな(共働きできない)くて大学まで出さないと正社員にもなれない就職もできない自己責任!年金は払えませんでも払ってね!って時代に子供3人産めって算数できないにもほどがあるだろ
— 御手洗直子 (@mitarainaoko) 2019年5月30日
なんで過去のニュースが再炎上してるのかと思ったら、今日の話だった。
— さいき まこ@陽のあたる家 (@SaikiMako) 2019年5月29日
結局これが自民党の本音だから、同じ失言を平気で繰り返す。安心して子どもを産み育てられる環境を整える気はないけど、「女性」個人の自助努力で何とかしろと。
「子ども最低3人産んで」桜田前五輪相 https://t.co/9CjiFdoakf
彼らの本音なので、当然、失言マニュアルは効かず。 https://t.co/FpG5Imu3Pi
— 武田砂鉄 (@takedasatetsu) 2019年5月29日
子供を3人産みたくなる社会を作ってから言え。
— 保育園落ちた人 (@hoikuenochita) 2019年5月30日
年金「払えません。」
保育園「預けられるか分かりません。」
消費税「上げます。」
政治家「子供を3人産め。」
は?https://t.co/xWyHExQUyk
「子どもが3人いたら、職場まで30分以内の90平米のマンションに月5万円で住める」みたいな政策を実現してくれるなら、3人目を考える人も増えるかもしれない。
— 木村草太 (@SotaKimura) 2019年5月30日
自民 桜田前五輪相「子どもを最低3人くらい産むように」 | NHKニュース https://t.co/JGZiFfjiRU
先程の議員会館のエレベーター。私より年上の自民党議員二人の会話。「本音では10人産んでもらいたいよね」「それじゃないと国は維持できない」「経済と一緒で稼げる人に稼いでもらわないと」。 https://t.co/SNqmcpmn4j
— 寺田 学 (@teratamanabu) 2019年5月30日
【悲報】自民党の議員は「本音では」「国は維持できない」と考えていることが判明 https://t.co/es2dnaN1Te
— 手塚空🥚 (@aibery) 2019年5月30日
◆少子化対策は夫婦ではなく政府の仕事
まず、桜田議員は更迭されたとはいえ閣僚経験者の与党国会議員です。つまり、少子高齢化問題という国家存亡の危機に対して誰よりも責任のある立場の人物です。
であれば、この問題について国民にお願いをする以前にまずは政府与党として「子供を産んで頂けるような環境を整える」責務があります。
(中略)
◆結婚・出産に至るまでの高すぎる経済的ハードル
(中略)
つまり、低賃金の非正規雇用者の割合が多く、恋愛から結婚・出産に至る時点でのハードルが極めて高くなっていることが分かります。
加えて2017年には過労死ライン超えの残業100時間が合法化されており、そもそもの恋愛をする時間や気力・体力さえもが奪われているのが現状です。
◆育児・教育にはさらなるハードルが
(中略)
1人の子供を大学卒業となる22歳まで育てることを考えた時の教育費と養育費の合計は、全てを国公立の学校に進学したと考えても2500万円を超え、全て私立に進学した際には4000万円を超えます。
よって、桜田議員のお願いする3人の子供を産み育てた場合には最低でも7500万円、場合によっては1億2000万円が必要な計算となります。
(中略)
また子供が産まれれば育児休暇を取ったり保育園に入れる必要がありますが、現時点でも育児休暇を取るのが困難なケースもあり、保育園に全員が入れる状況も作られておらず、女性が職場復帰する際のハードルも高いままです。
(以下略)
どの顏して「子どもを3人産め」と言えるのか・・。呆れるわ。
国民に言う前に、森羅万象担当大臣に言って欲しいです。
子どもを3人産めって!!あっ、森羅万象担当大臣の子どもは
要りませんです。