注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。
・2019年10月4日、東京五輪ボランティアの研修会が始まった中で、組織委員会がボランティアに向けて、「SNSにスポンサー企業以外の商品をアップしないでほしい」などの禁止事項を呼び掛けた。
・組織委員会によると、「協賛社以外の商品を持ったり、服を着たりするのもやめてほしい」とのことで、スポンサー企業の利益のために、無給のボランティアに様々な規制や制限を強いる運営側に対して、多くの批判の声が上がっている。
スポンサー商品以外のSNSアップ禁止 五輪ボランティアに組織委求める
東京五輪・パラリンピック組織委員会は4日、東京都内で大会ボランティアを集めた初の研修会を開き、活動中の注意事項として、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)で大会スポンサー以外の商品をPRする内容を投稿しないよう求めた。スポンサーの権利保護が目的。
組織委の担当者は、投稿の「禁止項目」として、スポーツ飲料を例に「『暑い時にはこれ』とパートナーでない商品を投稿するのはやめて…
~省略~
【毎日新聞 2019.10.4】
スポーツ飲料、投稿するなら配慮して 五輪ボラ研修開始
「パートナーに配慮して……」。4日に始まった東京五輪・パラリンピックのボランティアの研修で、東京都と大会組織委員会からこんな呼びかけがあった。パートナーとは、国際オリンピック委員会(IOC)や大会組織委員会に協賛金を払っている企業。協賛社以外の商品を持ったり、服を着たりしないでほしいというお願いだ。
~省略~
【朝日新聞 2019.10.4】
CM出演中のタレントに求めるような措置をボランティアに。どうかしてる。
— 武田砂鉄 (@takedasatetsu) 2019年10月5日
組織委の担当者は、投稿の「禁止項目」として、スポーツ飲料を例に「『暑い時にはこれ』とパートナーでない商品を投稿するのはやめてほしい」と呼びかけた。https://t.co/o6bpnHpPCN
個人のSNSに何を投稿しようと勝手だし、憲法では一切の表現の自由が保障されている。
— 桜ういろう (@uirousakura) 2019年10月5日
ボランティアは無給なんだし筋違いも甚だしい。抗議のためにどんどん他社商品をアップしちゃいましょう😆
スポンサー商品以外のSNSアップ禁止 五輪ボランティアに組織委求める - 毎日新聞 https://t.co/9INDTyaZmK
自分達はスポンサーや国から供給される潤沢な金銭から多額の報酬を受け取り、涼しい場所で左団扇の生活を送っていながら、酷暑下でタダで扱き使うボランティアには「スポンサー様」への配慮を強要し、個人の領域であるSNSの投稿内容まで制限する五輪当局。まるで奴隷商人だ。https://t.co/w8TD351aRe
— 異邦人 (@Narodovlastiye) 2019年10月6日
『スポンサー商品以外のSNSアップ禁止 五輪ボランティアに組織委求める』
— Simon_Sin (@Simon_Sin) 2019年10月5日
そーいうのはCMタレント並みのギャラを払ってからいう言葉だよね
タダ働きさせておきながら特定商品以外のSNS投稿を禁止するとか普通に訴訟案件だぞ https://t.co/hFlqGcpo75
電通とスポンサー様のためのオリンピック? 莫大な税金をつかっているのに?
— ブラックショコラ (@free_justice_bl) 2019年10月5日
スポンサー商品以外のSNSアップ禁止 五輪ボランティアに組織委求める - 毎日新聞 https://t.co/VYEXfn7Wvf
(中略)
じゃあ、スポンサー企業は食い物から飲み物から着る物から宿から何から何まで用意して「これをお使いくださいませ」と言うべきだわな。
— 安達裕章 (@adachi_hiro) 2019年10月5日
スポンサー商品以外のSNSアップ禁止 五輪ボランティアに組織委求める - 毎日新聞 https://t.co/WLotW2z04b
(中略)
グローバル大企業によるグローバル大企業のための東京五輪!無給労働を行なうボランティアに、さらなるスポンサー企業への利益誘導を要請!
(中略)
朝日新聞によると、「アクエリアスを飲まずに違うスポーツドリンクを飲んで、『おいしい』とSNSに投稿にするのはやめてくださいね」との話が出ると、会場から笑いが起こったとあるけど、いったいどんな意味の笑いだったんだろうね。
ネット上では「まるで奴隷商人」といった声も上がっているけど、十分な報酬を支払っている立場で言っているのならまだしも、ボランティアの人々を単なるグローバル資本勢力の”奴隷”としか見ておらず、本心では徹底的に見下しているのがよく分かる話だ。
(中略)
グローバリズムがかなり深化してしまっているのもそうだけど、まだまだ、そうした”恐ろしい実情”に気が付いておらず、無意識のうちにこうした社会を受け入れてしまっている国民が多いのも非常に心配だ。
多くの国民がこうした実態に気が付き危機感を持つようになれば、まだまだ軌道修正は可能かと思うけど、まずは、グローバリストに深く刷り込まれた「奴隷洗脳」から目覚めることが全ての第一歩だね。
聖学院大教授の石川裕一郎氏(憲法)が言う。
「スポンサー企業から報酬も対償も支払われておらず、雇用関係にも請負関係にもないボランティアが、なぜここまで拘束され、重要な表現の自由まで制限されなければならないのか。
組織委がやっていることは、ブラック企業と同じです。五輪ボランティアについて学生たちに、今までは『やらない方がいい』という言い方にとどめてきましたが、そろそろ『絶対にやってはいけない』と強く警告する段階かもしれません。
加えて、危惧しているのは、国家的な事業や大スポンサーのためということで、ボランティアに参加した若者が、上から言われたことについて、無批判に従うことに慣れてしまうことです」
「規制」ではなく「配慮」――。その“忖度”が一番ヤバイ。
ボランティアが個人的に発信するSNSに協賛企業以外の商品を載せたり、スポンサー以外の服を着るのもやめるよう研修したそうです。五輪組織委は「スポンサーの権利保護が目的で、規制ではなくペナルティーもない」と説明していますが、それはスポンサーの「利益保護」の間違いでは?
ネット上では、CMタレント並みの禁止事項を要求するのならば、スポンサー企業からの商品をふんだんに用意して「自由にお使いください」と言うべきだと「常識」的な意見が殺到しています。スポンサーの利益のためには、ボランティアの表現の自由など制限しても構わぬという組織委の「非常識」に、学生を指導する憲法の教授は「絶対にボランティアをやってはいけない」と警告しています。
さらにこの教授も、ゆるねとにゅーすさんも、ともに危惧しておられるのは、このような扱いを受けるボランティアの人々が疑問を持っていないのではないかということでした。「世の中には奴隷になって安心する人もいるし。」とは藤原直哉氏のツイートです。