国を治めるには、父親と母親が必要
また、311が巡ってきたね。

なあ、
国を治めるには、父親と母親が必要だと思わねえか?

い、いきなり、ナニ?!

被災した人たち見てたら、そう思ったんだ。
たとえば、
在宅被災者。
自宅の1階は壊れたけど、無事だった2階に住んでいる人々がいる。

自分の家に住めるだけいいよね。

そう、思うだろう?
ところがだ、被災直後から、大変な目に合った。
避難所にいれば、食料などの物資が届くが、自宅にいる人たちはスルーで食いもんがねえ。
しかも、なまじ自分の家が残ったために、
もらえる補助金は最大で258万円。
家を修理するには、とても足りないんじゃ?

ある70代の在宅被災者の男性。
震災から年月が経って、日に日に家の傷みは進む。
が、
カネがないので、段ボールを切って家の穴を塞いでいる。
このように
8年間も「自助努力」を続けてきたが、もはや限界になってきた。
(
NHK)

8年間・・。

年金ぐらしで医療費もかさむし、食費も足りない。
「おれ最近思ったのはさ、この震災になって7年目になって、自殺する人の気持ちが分かってきた。考えても考えても、
生活が苦しくて苦しくてさ。生きる力っていうのが、考えれば考えるほど暗くなってきて、明るい気持ちが持てなくなったのよ。それで
死んだ方が楽だなと思って。死んだ方が、何にも考えることないなと思って。」(
NHK)

・・・・
国民に、こういうセリフを吐かせる時点で、政府として失格だね。

おれも、そう思う。
政治家として、国民からカネもらって何をしてるのか? 恥ずかしい。
今の日本の政府には、母性がない。

女性の総理大臣だったら、いいの?

そんなんじゃない。
男女問わず、弱いもの、苦しんでるものを放っておけない、そういう優しさが、この国にはかけらもねえ。

母親なら、苦しむ我が子をなんとか助けたいと思うよね。

「てめえの努力が足りねえからだ」って突き放すのは、冷酷な父親だ。

たしかに、
今の政府は弱いものを切り捨ててる。

被災して、新しい住まいを与えてやった、「家だけ与えりゃ終わり」ってのは父親の感覚だな。

これまで慣れ親しんだ地域のつながりを切られて、
一人ぼっちで孤独死するケースもあるらしい。

あちこち引っ越しをくり返して、
精神不安定、不眠症、うつ病になるケースもある。

日本はこれまで、阪神淡路大震災とかたくさんの大災害で学んでるのに、ちっとも生かしてないね。

カネだけ出したフリして、あとは知らんぷりだ。
人間としての、必要最低限の暮らしは憲法で保証されてるはずなのに。

日本国憲法・第25条
「すべて国民は,健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。」
いくら書かれてても、
生かされなきゃ意味がねえ。

建物や道路だけ、きれいにして、それで終わりと思ってるのかな。
身内の建設会社に儲けさせて、被災した「人」は無視。

ちっとも細やかじゃない!

「人」の扱い方を、この国は知らない。
オリンピックやる気の大会組織委員会

なのに、政治家はのんきなもんだね。
新型コロナも流行ってるのに、まだ、オリンピックやる気だよ。

感染拡大しても、
大会組織委員会の幹部が「強行突破だ」そうだ。
「もう、賽は投げられたから突き進むしかない。」(
Wedge Infinity)

あきれたね。

ところで、このポスター見たことあるか?

うわあ、
聖火ランナーが防護服着て走ってる! 今のご時勢に、ピッタリ!

いやいや、新型コロナの風刺じゃねえ。
この韓国のポスターは、放射能汚染を警告してるんだ。

言われてみれば・・・聖火が青い。

「こんな風刺をする韓国はヒドイ」という批難もある一方、 「
韓国の団体は現実を分かっていて発信していると思います」と言う意見もある。(
民の声新聞)

そっちに賛成だね。

なんでも、
韓国人の10人中7人が、東京オリンピックのボイコットに賛成しているそうだ。なぜなら、
韓国選手団にベクレたもんを食わせたくないとな。
(
Wow! Korea)

わかるぅ!

しかしだ。
新型コロナでオリンピック開催?以前に、
放射能汚染をほったらかして、オリンピック開催を決めた日本は、とっくにオカシイ。

だけど、311から9年も経ってるし、もしかするとアベぴょんの「アンダーコントロール」も現実に近づいてたりして?

そう、思いたい気持ちはわかるが、現実はちがう。

いったい
福島は今、どうなってるの?
今年の1月、ロイター通信が福島第一原発を取材しているが、
「
記者は写真撮影を厳しく制限され、作業員と話すことを禁じられた。」
(
Newsweek)

それじゃ、ホントのことは何もわからないね。

えええ?? 走る人、だいじょうぶかな?

「3月26日には福島Jヴィレッジで聖火リレーが始まるが、まだまだ放射線量は高い。
線量の高いJヴィレッジで聖火が始まることは、このオリンピックのおかしさを象徴していると思っている。」(
レイバーネット)

聖火ランナーは、あのポスターみたいに完全防備した方がいいよ。

「
国際基準で見れば、現在の福島の土壌汚染を考えると 放射線管理区域の中を走るようなものです。放射線管理区域に匹敵する土壌汚染があちらこちらにあるのですから、それを風刺されても違うとは言えないですよね。」(
民の声新聞)

やっぱり、あのポスターは風刺じゃなくて事実だった。

また、これもビックリ!
聖火リレーに合わせたのか、
3/14に、常磐線が全線開通される。
しんしん丸氏も記事に書いてる。
沿線一帯に放射性微粒子を撒き散らす、スーパー・スプレッダーになるかも・・って。

ひええ〜! 電車が放射能を撒き散らす?!

また
3月4日、双葉町の避難指示が部分解除された。
そこを、聖火リレーが通るんだとよ。
「双葉町は原発事故に伴って出された避難指示が、唯一全域で続いていた自治体で、事故から約9年で、初めての解除となりました。」(
NHK)
福島県の内堀知事、「双葉町が(聖火リレーに)追加されることは、県の現状を国内外に発信していく上で非常に大きな意義がある。」(
毎日新聞)
聖火リレーのために、常磐線を開通させた、双葉町の避難指示を解除したとしか思えないね。

もう、こおんなに安全になりました!ってか?
道路の補修や除染が、急ピッチで行われている光景に、
住人は言う。
「
ここで(東京五輪の)聖火リレーをやって欲しくない」
「
更地になった状況を見るだけでは、(双葉町の)現実はわからないでしょう。」(
REUTERS)
「この町の歴史がすべて消されているような気がします。修正液で塗った感じがする。」(
朝日新聞)

住人にとって、ありがた迷惑の工事、おカネがもったいない。

避難指示が解除されたとしても、
そこはすでにヒトの住む場所じゃなくなってる。
イノシシたちの天下と化している。しかも、一部の
イノシシから、安全基準の130倍の放射性物質が検出された。(
NewSphere)

イノシシ、たくましいね。

なのに、
被災地をきれいに舗装して、放射能ゴミはどっかに隠して、聖火リレーを行う。
いかにも「放射能はアンダーコントロール」のように、
世界に見せたいがためのペテン、だれが信じるかよ!
いわき市議の佐藤氏、「何が『アンダーコントロール』ですか。
原子力緊急事態宣言は解除されていないじゃないですか。
今の状況で五輪を強行するのは、政府として間違った対応だと思います。原発事故の現状を直視するべきです。
多額の予算は、五輪のためでは無く、復興に充てられるべきなのです」。(
民の声新聞)

オリンピック肯定の見えのために、多額の予算を出すんじゃなくて、
今でも困ってる被災者のために使ってほしい。

でも、とっくに、世界にはバレとる。
被災者が自宅を訪れてもらした声、「住居の墓場に来たみたい。」
そして、
「水田だった場所には、放射能汚染土を詰め込んだ黒いビニール袋が何千個も積み上げられている」現状。
(
REUTERS)
ロイターが世界に向けて、こんな発信してるからな。

恥ずかしいね。
日本の政府に「恥を知れ」って言いたいね。

ふだんは子どもを虐待してて、家の中はメチャクチャなのに、客の部屋だけはきれいにして、ニコニコと客を迎える。そんな父親みたいだ。
「
華やかな祭典の陰で いまだ汚染は続き、避難者の住宅支援は打ち切られる。」
「福島オリンピックどごでねぇ。」(
BLOGOS)

オリンピックどごでねえ!

「
『オリンピックどごでねぇ』というのが一番の想いです。
オリンピックの何が復興につながるのか、分かりません。」(
BLOGOS)

オリンピックどごでねえ!

「
汚染水、排気筒解体、汚染土壌再利用、避難者の住まいなど、様々な問題が解決しないまま『復興した』と世界に伝えるために行われるオリンピックなどとんでもないのです。福島はまだ、本当に意味での復興などしていません。私たちはオリンピックどころではありません。」(
BLOGOS)

オリンピックどごでねえ!!

「オリンピックは福島をなきものにするためにある。福島はもう大丈夫だということを言わせるために、オリンピックがなされるのではないか。」
(
レイバーネット)

オリンピックどごでねえ!!!

「
オリンピックが終わったら 原発事故の被害者は無い事にされてしまうのではないか、本当に苦しんでいる人が見えなくなってしまうのではないか。」(
BLOGOS)

おっかさ〜ん! 早く帰ってきて、この国を助けて〜!!
Writer
ぴょんぴょん
1955年、大阪生まれ。うお座。
幼少期から学生時代を東京で過ごす。1979年東京女子医大卒業。
1985年、大分県別府市に移住。
1988年、別府市で、はくちょう会クリニックを開業。
以後26年半、主に漢方診療に携わった。
(クリニックは2014年11月末に閉院)
体癖7-3。エニアグラム4番(芸術家)
お父さんは、精神的、経済的に家を支え、守ります。
お母さんは、子どもたちに温かい服を着せ、温かい食事を与え、愛で包みます。
でもこの国には、お母さんの存在が見あたりません。
見えるのは、無慈悲な父親、義父? いや、暴君・・・?
これまでも今も、311の被災者たちに、日本政府がどれほど無慈悲であったか。
オリンピックで、ごまかされてはならないと思います。