独逸の伯林で見た、聞いた、感じた社会問題、教育問題 ~第67楽章 欧州の原発はどこにある?

 8月になったと思ったら、いきなり、1日の土曜日には、ベルリンでは、大きなデモが行われました。コロナウィルスの政策に対する反対のデモでした。1万7千人もの人たちがデモ集会をして、千人もの警察を配置したのです。ドイツの南西部のシュトットガルトとベルリンの集会の先導者がデモを率いています。陰謀論をかかげ、ワクチン反対者もいるようです。メルケル反対でもあるようです。この集団は、右派とつながっているとも言われているのです。よく見ていくと、シャンティフーラの時事ブログで学んだ世界の現状、三つ巴の様相が混ぜこぜになっているのです。ドイツ人の方たちも、しっかり情報収集をしていたとしても、世界の三つ巴の現状を理解していなければ、何がなんだかわからないだろうな・・。
 以前のグレタ少女の誘導で、ドイツでは、小学校から高校までの学校の先生までもが誘導されて、子供までもが、世の中を良くしている行動であると勘違いをして参加していたフライデーフォーフューチャーのように(金曜日のおバカさんと書いていたドイツの辛辣メディアもありましたが・・)、普通にしていると、何が正しいのかが本当にわからなくなります。今年のはじめごろに通学していた語学学校のドイツ人の先生もドイツの新聞tazの愛読者らしいのですが、トランプ大統領の悪口を言い、クラスのアメリカ人と盛り上がっているのを見て、真実を理解するのは難しいことがよくわかりました。シャンティフーラの時事ブログでの学びがとても大切になります。
 今回のデモは悪い方に誘導されていますが、ドイツの良いデモの例としては、2011年ごろの福島の原発事故の影響を受けてのドイツでの原発反対デモなどがありました。ドイツ人はみんなで手をつなぎ人間の鎖となり、原発を止めたのです。ドイツは原発廃止の道を進んでいますが、他の欧州の国では、いまだに多くの原発が稼働しています。

 第67楽章は、欧州の原発はどこにある?です。
(ユリシス)
————————————————————————

コロナ政策に対するベルリンでの反対デモ


こちらのツイッターが、8月1日のデモの様子です。
デモの様子を上から見るとこのような状態だったようです。
こちらは、ブランデンブルグ門前です。

ベルリンの中心部、フリードリヒ通りの様子です。

ともパパさんから、下記の情報もいただきましたので、参考にされてください。
ベルリンで大規模デモ、新型コロナ対策の行動制限に抗議
ドイツのベルリンからレポート 8月1日ベルリン大規模デモ(b0108)現地生レポート“距離なしマスクなし”


日本の311では、政府が言っていることは間違いだった・・という記憶をみなさん持っているかと思います。世界中で多くの人が政府が言っていることは間違いであると気が付いている現状です。だから、若い人たちも、コロナパンデミックはやらせであると言っている方が多いのです。しかし、今回の現状は、コロナウィルスは生物兵器であり、中国の武漢研究所での事故が原因であり、ウィルスは存在しているという真実を時事ブログで学んできました。今回のコロナの現状は、政府は嘘をつくという安易な考えだけでは不足なので、ちょっと気をつけなければいけないですね。

日本は、特に東日本は、コロナウィルスと同時に気をつけなければいけないことがあります。いまだに日本では原子力緊急事態宣言が解除されていません。もう10年前になりますので、忘れてしまっている方も多い現状です。2011年当時は、「チェルノブイリへのかけはし」のサイトを参考にしていたのを思い出します。東京と福島は250キロしか離れていません。原子力事故が起こった場合には、1000キロ離れなければいけないという原則があるのです。我が家の前の大家さんも、東京と福島が250キロしか離れていないことに、驚愕していました。「近すぎる!!」と言っていました。


欧州での原発事情



上のツイート動画はベラルーシの様子です。欧州の独裁国家で、ずっとこの状態だそうです。ベラルーシの首都といえば、ミンスク。ミンスクはチェルノブイリでのかなりの汚染地帯であったところです。原子力事故が起きると、独裁国家になっていくのでしょうか??と思って見てしまいました。

ウクライナやベラルーシは東側の欧州ですが、欧州にも残念なことに多くの原発があるのです。

こちらの記事は、これからポーランドの北バルト海沿いに建設予定のポーランドの原発について書かれています。現在は、ポーランドには原発がないので、ベルリンに住んでいても安心ですが、バルト海沿いに原発が建設されると、ベルリンは風下になりますので、戦々恐々なのです。
記事の内容を簡単に要約すると、
38年前にポーランドのバルト海沿いに原発を建設する予定でしたが、チェルノブイリ事故により、中止になりました。ポーランドで最初の2つの原子力発電所(米国の原子力発電所)は、グダニスクの西、チャルノヴィエツとコパリノに2033年までに建設される予定です。ポーランド政府はすでに米国との協定に署名しています。

アンダモン・スウィッチスキさん曰く、「私は絶望的です。政府は、頭だけで考えて、ただ決定するだけです。配布するお金で市民を麻痺させます。何かが再び起こるかもしれないという気持ちは私にとって非常にストレスです。」

バルト海

こちらの記事によると、ドイツで稼働している残りあと6つの原発がわかります。2022年の最後までには、すべてが稼働中止されることがわかります。

記事の地図を見ると、ドイツの商業の町、ハンブルグの北に原発があります。川沿いは、白血病多発地帯であるとの情報も見たことがあります。ハンブルグに北部に位置する原発が廃炉になったら、ポーランドの原発の風下を避けて、10年後にはこちらに移動するのがいいのかも・・とも考えてしまいます。

Author:Alois Staudacher[CC BY-SA]
ハンブルグの北にあるブロクドルフ原発

また、こちらの記事では、欧州の原発の位置がわかります。
この記事を要約すると、
EU 27カ国のうち13カ国に原子力発電所があります。107基の原子炉があり、世界の原子炉の約4分の1が欧州にあります。1989年には、加盟国のヨーロッパの原子力発電所にはまだ177基の原子炉があったのです。原子力発電所は、寿命30年に設計されています。 しかし、原子力ロビーは問題もなく最大60年間運転できると主張。ランニングコストが安価なのです。 ヨーロッパの原子力発電所は最先端技術もなく、材料の摩耗や損傷のリスクが高いのに、安全性を無視されています。 放射線防護の考え方は国によって違います。

Wikimedia_Commons[Public Domain]
チェコのデュコバニー原発

ウィキペディアでは、欧州の原発がまとめられています。
欧州では、17か国に73基の原子力発電所があり、183基の原子炉が設置されています。8カ国で新たに建設中の14基の原子炉があります。14か国で111基の原子炉が停止しました。1954年6月26日、ヨーロッパで最初のロシアのオブニンスク原子力発電所が稼働しました。

Author:パベル・ビコフ[CC BY-SA]
原子力博物館を収容するために閉鎖されたオブニンスク原発

気になるところでは、ベルギーでは、2基の原発(欠陥あり)と、7つの原子炉があると書かれていて、欠陥があると記載されています。ドイツのアーヘンに近い、問題のチアンジュ原発ですね。フランスでは、18基の原発と、56の原子炉があります。主要な米国に次いで、フランスの年間の原子力発電量は世界第2位で、非常に強力な出力であると書かれています。

チアンジュ原発

以前の日本のワインブームのフランスの赤ワイン、ボルドーワインでも、ブルゴーニュワインでも、原発のお隣の畑のワインである??との噂もあったしな・・。

Author:レンサー[CC BY-SA]
ドイツの原発の位置


フランスの原発の位置


こちらが欠陥の多いベルギーのチアンジュ原発のツイッターです。



欧州も日本も参加していますが、熱核融合実験炉って・・どうなんでしょう・・。
ITERのウィキペディアによると、日本の青森県六ヶ所村も候補地だったのですね・・。
南仏も終了かしら・・。

核融合炉(かくゆうごうろ)は、現在開発中の原子炉の一種で、原子核融合反応を利用したもの。21世紀後半における実用化が期待される未来技術の1つである。

Wikimedia_Commons[Public Domain]

重い原子であるウランやプルトニウムの原子核分裂反応を利用する核分裂炉に対して、軽い原子である水素やヘリウムによる核融合反応を利用してエネルギーを発生させる装置が核融合炉である。現在、2025年の運転開始を目指し、日本を含む各国が協力して国際熱核融合実験炉ITERのフランスでの建設に向けて関連技術の開発が進められている。ITERのように、核融合技術研究の主流のトカマク型の反応炉が高温を利用したものであるので、特に熱核融合炉とも呼ばれることがある。

太陽をはじめとする恒星が輝きを放っているのは、すべて核融合反応により発生する熱エネルギーによるものとされている。これは核融合炉が「地上の太陽」と呼ばれるゆえんである。恒星の場合は自身の巨大な重力によって反応が維持されるが、地球上で核融合反応を発生させるためには、人工的に極めて高温か、あるいは極めて高圧の環境を作り出す必要がある。


世界中に広がっている原発


中国や韓国では、大陸の海岸に原発があり、さらに建設を予定していますので、日本が風下になるような位置になっています。また、事故を起こしやすい原発であるとの情報も読んだことがあります。世界中どこへいっても、原発の影響から逃れられないのでしょうか・・。南半球だったら、まだマシかと思いきや、いままでの南太平洋での核実験やオーストラリアでの核実験などの影響もかなりあることを以前に調べました。南米は安全かなと思いきや、現在ブラジルで原発を建設中なのです!


コロナウィルスで原発のことを忘れがちになってしまいますが、世界のどんな場所でもいつも気にしていなければならないことが、原発が近くにあるのかないのか・・。

私が持っている世界地図帳に、世界の原発の位置にバッテンをつけてみたりしています。2011年からしてきた作業でもあります。核実験の回数なども今まで記入してきました。アメリカは2000回以上の核実験、オーストラリア12回の核実験、核実験をした場所として、南太平洋のタヒチに近いムルロア環礁、マーシャル諸島のビキニ島、ミクロネシアのヤップ島近く、クリスマス島にも私はバッテンを入れていますね・・。あとは、日本でもシルクロードが有名になる前のウィグル自治区のロノプール核実験場をチェックしています。欧州はチェルノブイリの1回の核実験と私は書いていますね。日本は、広島、長崎、福島の3回と書いてみたりしています・・。こちらの核実験のウィキペディアを見てみたら、旧ソビエト連邦は、715回もの核実験をしていて、さらにビックリしました。

Wikimedia_Commons[Public Domain]
ムルロア環礁

とても不思議なことがあるのですが、アメリカのシアトルに滞在していたとき、シアトルの郊外、東方面にハンフォード核施設があることを知りました。アメリカで最も汚染された、マンハッタン計画でプルトニウムが作られた場所です。こちらのそばのコロンビア川も白血病多発地帯と言われています。シアトルから東側のカスケードアルプスに出かけた時、ハンフォード核施設に近い東側方面は、砂漠地帯のようになっていて、山に木がなく、茶色の世界がひろがっていました。ウェスタンの町のようでした。しかし、シアトルよりに戻って来る途中から、木々が存在するようになっていました。核施設の影響で、森や木々が枯れてしまうのかな??と想像してしまう光景でした。

映像配信で学んだ、昔、アフリカで核戦争があり、そのためにサハラ砂漠になった・・という講義を思い出してしまいました。和辻哲郎さんの『アフリカの文化』によると、アフリカは発展していた国だったのに、滅ぼされたことがわかります。アフリカの文化、特に色彩の使い方に鑑みると、非常に高いセンスを感じますので、そうなのだろうな・・と思います。日本の今後が非常に気になる事例でもあります。


本日の音楽は・・


夏休みですが、ステイホームで楽しむ生活を満喫したいですね。こちらの曲は、YouTubeなどのバックミュージックでも人気なようです。毎日の生活のテンポにちょうどいいですね。


Writer

ユリシス

311を機に息子と共に、東京からシアトル、2012年ケアンズ、2015年ベルリンへと移住。
ユリシスの名前は、ケアンズ近郊でみられる見ると幸せになると言われる青い蝶から命名。
幸運にもケアンズの家の近くでペアのユリシスに遭遇したので、それを思い出し・・。
映像配信、東洋医学セミナーなどシャンティフーラでの学びが大好きです。
体癖1-3 



Comments are closed.