ぴょんぴょんの「限りなく完璧に近い人々」 〜スウェーデンを支配してきた一族

 今回は、スウェーデンにスポットライトを当てました。
 参考書はマイケル・ブース著「限りなく完璧に近い人々」。
 この本をはじめて手にした時は、分厚くて、字ばっかりで、「はじめに」だけ読んでオワリにしようと思いましたが、いざ読み始めたら、おもしろくて止まらなくなりました。
 特に、「スウェーデン」は、著者の住むデンマーク以上に力の入った内容でした。
 この本のおかげで、ちょっぴり、北欧の内情がのぞけた気分です。
(ぴょんぴょん)
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ぴょんぴょんの「限りなく完璧に近い人々」 〜スウェーデンを支配してきた一族

ロックダウンしなかった骨太な国


今日も暑いから、北欧にひとっ飛びしようぜ。

行こ行こ!

お! スカンジナビア半島が見えてきたぞ! 

Wikipedia[Public Domain]
スカンジナビアの衛星写真

さあ、スウェーデンに着陸だぁ♪

夏のスウェーデンを満喫しながら、郊外のカフェまでドライブだ〜♪

イエ〜イ♪

北欧暮らし🌿スウェーデン・スコーネ伝統菓子でFikaの時間 / 海外生活vlog

うわあ! 癒やされるねえ。
それに、最近の動画なのに、コロナの「コ」の字も感じないよ。

屋外のカフェで、アクリル板もビニールカーテンもない、マスクもない。
開放的でうらやましいなあ。
ところで、スウェーデンと言えば、何が浮かぶ?

そうだね、やっぱ、ロックダウンしなかった骨太な国かな。

たしかに、6月27日の時点で、スウェーデンの新型コロナによる死者は、人口100万当たり523人。ちなみにノルウェー46人、デンマーク104人、フィンランド59人だからダントツトップ。
ニューズウィークに、「地方任せにしてきた政府と、何より、最も脆弱な人々を守るという最大の使命を忘却した社会民主主義体制にある」って叩かれてたな。
NEWSWEEK Japan

市民の生命より経済優先したとか、高齢者や低所得者を犠牲にしたとも言われたね。
ぼくも、「スウェーデン、ほんとに何もしないで大丈夫?」って思ってたよ。

ところが、ジャ〜ン!!
7月17日、ストックホルム住民の17.5%~20%が新型コロナ抗体を獲得し、集団免疫はほぼ達成されたという。(幻冬舎plus

おお! すばらしい!



スウェーデンは「何もやってない」と言われるが、手洗い、ソーシャルディスタンス、症状があれば自宅待機、老人ホームの面会禁止など、やるべきことはちゃんとやっている。ちがうのは、小中学校も、レストラン、バー、ジム、小売店、美容院も通常どおりだったこと。(NewSphere

よその国がロックダウン中も、ストックホルムのカフェテラスはお客がいっぱいで。
お日様を浴びながら、楽しそうでいいなあって思ったよ。


しかし、スウェーデンは、おもしろいことするなあ。
4月30日は「ワルプルギスの夜」の祭りが開かれる予定だったが、今年は祭りは中止、会場も封鎖されることになった。
しかし、そんなことお構いなしに、集まる酔っ払いもいるかもしれねえ。
で、役所はなにをしたか?

日本だったら、ロープ張ったりして、警備員おいたり。

なんとスウェーデンは、会場に大量の鶏糞を撒いたんだ。
それも、芝生の肥料になるという一石二鳥。
「人を制するためには、取り締まる代わりに知恵を絞るのがスウェーデン式なのだ。」(NewSphere

臭くてだれも近寄れない、あったま、いい〜〜!!

国民には、つねに最新のコロナ情報が伝えられる、国の公衆衛生局はなんでも答えてくれる。だから、みんな信頼して、おとなしく言うことを聞く。

スウェーデン政府は、国民に信頼されているし、外野の意見に惑わされず行動できるんだ。やっぱ、スウェーデンはすばらしい国だった。
スウェーデン、最高!!

Author:アンカラ[CC BY-SA]
スウェーデンの立法機関たる議会リクスダーゲン


ナチスに深く協力して、大いに潤ったスウェーデン


ところが、スジ金入りのねじれイギリス人、マイケル・ブースの見方はちがう。
スウェーデンは北欧ファミリーの長男、主席の優等生、お手本だが、フィンランド人もノルウェー人もデンマーク人も、善人ぶった、成績優秀な隣人に対して遺恨と妬みを抱えている、と。(マイケル・ブース著「限りなく完璧に近い人々」387p)

ええっ? 同じ北欧の中でも、スウェーデンて、そんなふうに見られているの? 

そのワケは、黒歴史だな。
第二次世界大戦、表向き中立を保っていたスウェーデン、実はナチスに協力していた。

ナチス? いったい、どうしてまた?

スウェーデンで力を握っているのは〈スウェーデン社会民主党〉でもない、〈スウェーデン労働組合〉でもない。〈スウェーデン経営者連盟(経団連)〉だ。

経団連が握っている? 日本と同じ構図だね。

実際は一つのファミリー〈ヴァレンベリ家〉が、握っている。
「ヴァレンベリ家(Wallenberg family)は、金融界と産業界で有名なスウェーデンで最も影響力があり富裕な一族」。(DBpedia

〈ヴァレンベリ家〉なんて、聞いたこともないけど?

ドイツの〈ウォーバーグ家〉って知ってるか?
ロスチャイルドと一緒に、ヒトラーに献金したことで有名なファミリーだ。

まさか、そことつながってたりして?

さいはてメモ帳」によると、
ヒトラーはスウェーデンなしには動くことができなかった。
彼の戦車のために必要なボールベアリングは2つの工場から来た。
一つはフィラデルフィア、 もう一つはスウェーデンの。
これらのベアリングなしには、ヒトラーの有名な機甲師団は一インチも動くことができなかった!!! ・・フリッツのホームは、スウェーデン。」
さいはてメモ帳

Author:シーデ[CC BY-SA]
1942年 ドイツの戦車と装甲車両

なになに? ボールベアリングがどうしたって? フリッツってだれ? 

フリッツ は、〈ウォーバーグ家〉のフリッツ・ウォーバーグ(Fritz Warburg)。
彼はスウェーデンの人で、ナチスの戦車にはスウェーデンのベアリングが使われていた。
スウェーデンには今も、高品質のボールベアリング会社〈SKF〉があるが、実は〈ヴァレンベリ家〉の会社だ。
さあ、これで、ピースがつながっただろ?

Author:Mangan2002[CC BY-SA]

なにがー? ぜんぜん。

だーかーらー、
〈ヴァレンベリ家〉が作ったベアリングが、ナチスの戦車に使われてたとしたら?

でも、「フリッツ・ウォーバーグ」は、〈ヴァレンベリ〉じゃないよ。

お、そこそこ! 気づいたな! 
ウィキペディアによると、〈ヴァレンベリ家〉2代目のヤーコプ・ヴァレンベリ(Jacob Wallenberg)は「ヴァルベリ(Wallberg)という名であったがヴァレンベリに改名した」らしい。

ヴァルベリ(Wallberg)? 〈ウォーバーグ〉とも読める。
もしかして〈ヴァレンベリ家〉は、元々〈ウォーバーグ家〉だった?

おれもそう思う、単なる推理にすぎねえが。
〈ウォーバーグ家〉出身のポール・ウォーバーグは、アメリカの連邦準備制度〈FRB〉の設立者だが、「ロスチャイルド代理人」と呼ばれていた。(隠された真実

〈ウォーバーグ〉= ロスチャイルドの代理人
〈ウォーバーグ〉≒〈ヴァレンベリ〉
〈ヴァレンベリ〉≒ ロスチャイルドの代理人 って言いたいんだね。

そうそう、わかってくれたか。
じゃねえと、〈ヴァレンベリ家〉が「スウェーデンでも最も影響力があり富裕な一族」になれるはずねえだろ?(経済まねき猫プラチナ・ゴールド情報

あれ? 見て見て、〈ヴァレンベリ家〉には英雄もいたみたいだよ。
一族の中では外交官としてラウル・ヴァレンベリが第二次世界大戦中に何千人というユダヤ人をホロコーストから救ったことで知られている」。
経済まねき猫プラチナ・ゴールド情報

だから〜 それ、英雄って言わないから〜。
杉原千畝がユダヤ人の脱出を助けたのも、河豚計画で、ユダヤ人を満州に集めるためだった。このラウル・ヴァレンベリも、イスラエル建国のために命じられてやったんだよ。

Wikimedia_Commons[Public Domain]
杉原千畝

ナチスに迫害されたユダヤ人を助けたのに、英雄じゃないの?

だから! ナチスの目的は、イスラエル建国だったんだよ。

ユダヤ人を迫害していたナチスが? ユダヤ人の国、イスラエルを建国したかった? 
混乱してきた・・。

ナチスは、ロスチャイルドや〈ウォーバーグ家〉からカネもらって、四方に戦争しかけて、ユダヤ人を迫害して、「ユダヤ人かわいそう、イスラエルを建国しましょう」って空気を作るのが目的だったんだよ。

なんのために?

ハルマゲドンを起こすためだよ。

はて、なんと!!
てことは、ナチスにベアリングを送ったり、ユダヤ人を助けてイスラエル建国に手を貸した〈ヴァレンベリ家〉は、どっちにしろ、ナチスの味方だったってこと?

ほかにも、〈ヴァレンベリ家〉が所有する会社を見ればわかるさ。
飛行機製造の SAABとか。



SAABって、車も作ってたけど倒産しちゃったよね。

いやいや、SAABの本業は武器生産だ。

な、な、なんと!!

スウェーデンは世界第8位の武器輸出国だ。
(マイケル・ブース著「限りなく完璧に近い人々」463p)

平和と中立の国、スウェーデンが?!

publicdomainvectors.org[Public Domain]

第二次世界大戦中、スウェーデンはナチスに深く協力して、大いに潤った。
少なくとも1943年まで、スウェーデンは「ドイツの軍需産業の一部門」だった。
そのおかげでスウェーデンは、1939年〜1945年の戦乱を、白鳥のごとくすいすいと渡りきり、戦後も、奇跡的な発展を遂げることができた。(マイケル・ブース著「限りなく完璧に近い人々」462p)

なるほど、同じ時期、戦後復興に苦労していた、北欧の他の国々から嫌われるワケだね。


赤ちゃんの82%を託児所に預け、マイクロチップを埋める国


そういう目で、スウェーデンを見直すと、まったく別の景色が見えてくる。
20世紀のスウェーデン政府の資料によると、〈子と親、労働者と雇用者、妻と夫、高齢者とその家族などの伝統的な絆を「断つこと」が、国の目的〉とある。

えっ? もしかして、ぼくの聞きまちがいかな? 
「絆を断つことが目的」って聞こえたけど?

だいじょうぶ、おめえの耳、まちがってねえ。
スウェーデン政府の真の目的は、国民に干渉したり管理するのではなく、国民を開放し、自由にする。それには、人に頼ったり世話になることは良くない。
たとえそれが、家族であっても。

子どもたちは早くから、社会的にも心理的にも、母親から離れるよう促される」。(マイケル・ブース著「限りなく完璧に近い人々」479p)

ちょっと? それはどうかと思うよ。

つまり、「家族や他人じゃなくて、国に甘えてネ」って言いたいらしい。

うわ! それ、ちょっとコワいんだけど。

しかしここに一つ、ふしぎなことがある。
こんなに社会保障が充実しているのに、離婚率が世界一だとは、スウェーデン。


ふ〜ん、ぼくは、かえって驚かないかも。
だって、生活が保証されていれば、ムリに一緒にいる理由がないから。

シングルマザーに手当が出るし、託児所は安いし、子どもは預けて仕事できるし。

たしかに、スウェーデンは、女性に対して手厚い。
育児休暇も、好きなタイミングで16ヶ月休めるし、その間は給与の80%が保証されるし、16ヶ月のうち2ヶ月は、男性がとらなくてはいけないし。(マイケル・ブース著「限りなく完璧に近い人々」475p)

ふうん、女性はいいけど、育児に付き合う男性は大変だね。
それにパパが家にいても、子どもはあまりうれしくないカモ。

ハッハ! 
「とろけるチーズ」の話、思い出したわ。
じゃあ、子どもにとってはどうだろう?
出産後、すぐに職場に復帰すべしという社会的、経済的プレッシャーがあるため、スカンジナビア諸国の子どもたちは平均より早く、そして長時間、託児所に預けられる傾向がある。」(マイケル・ブース著「限りなく完璧に近い人々」478p)
スウェーデンでは、「12〜18ヶ月になるまでに、82%が託児所に入る。世界最高の数字だ。」(マイケル・ブース著「限りなく完璧に近い人々」475p)

ちょっと待って! 
男女平等もわかるし、女性の権利もわかるけど、それで子どもはだいじょうぶ?

マイケル・ブースも言っている。
早い段階で母親から引き離されることが、のちのちノイローゼや不安症になる素地をつくるのではないか、「少年の犯罪率や成人の軽犯罪率が、比較的高い理由の一部だとは考えられないだろうか。」(マイケル・ブース著「限りなく完璧に近い人々」480p)
スウェーデンが国として親から子どもを引き離すことに積極的な役割を果たすべきだと考えていて、幼児を一定の制度に組み込もうとすることにうすら寒さを感じるのは私一人だろうか。」(マイケル・ブース著「限りなく完璧に近い人々」481p)

来日の際も、4才と6才の息子を連れてきた、ブース氏ならではのご意見だね。

こうして見ると、理想の国スウェーデンは、NWO実験の先頭を、ブッチギリで走っているように見えねえか?

とっても、意外だけど・・
あ、思い出した、スウェーデンは、体内にマイクロチップを入れる人がたくさんいるんだった。


スウェーデンの国有鉄道会社SJはすでに、マイクロチップによる予約システムを導入してる。1兆スマイル新聞


なんか、進みすぎてて、ヤバイ感じだね。

しかしだ、現在のスウェーデンはひと味ちがう。
今までみたく、1ファミリーに支配された、NWOブッチギリのスウェーデンじゃねえ。

なんで、わかるの?

今回の新型コロナ対策を見りゃ、わかるだろ?
世界中が右へならえでロックダウンしたのは、経済を破壊し、免疫力を落とし、感染拡大させて、最終的には全員にワクチン接種するシナリオだった。
それを、スウェーデンは逆行している
じゃねえか。

そうっか!

もしかすると、スウェーデンはファミリーの支配から脱却した?
だから、ニューズウィークがスウェーデンをこっぴどく叩いたのか?

もしかして、そういうこと?

だとしたら、「おめでとう、スウェーデン!

スウェーデンの首都ストックホルム



またしても、舞台裏での小気味好い会話に聞き耳を。(まのじ)

ぺり:ぺりどっと、ぴょん:ぴょんぴょん先生
ぺり :この記事読んでから、スウェーデンについて調べてみると、
・男女ともにある徴兵制の存在。
・高福祉国家といわれるが、医療の実態(病院予約が1ヶ月先などざら、救急外来に行っても12時間待ちなど)。
まー、、、いろいろありますわな。

ぴょん: >「男女ともにある徴兵制の存在」

へえ、それは知らなかった。
男女平等って、そういうことなんだ、コワイ。

 >「高福祉国家といわれるが、医療の実態」

これは、デンマークでもそうらしいです。
働くほど税金に持ってかれるので、医師もテキトーみたいですよ。
今回はページの関係で省いたんですが、
スウェーデンで、高齢者の死者数が多いのも、トリアージュ、つまり生かす人の選別が行われてるからだそうです。
ICUに入れる人の条件が決められていて、それに入れない人は・・
スウェーデンは、高齢者や持病持ちの人から先に行ってもらう考えです。
だから、効率よくICUを回すことができ、医療崩壊も免れました。
日本人はまだ、そこまで割り切れてないから、難しいでしょうね。
どの国も、いいとこも悪いとこもあって、
日本も「腐っても鯛」であってほしい。

Writer

ぴょんぴょんDr.

白木 るい子(ぴょんぴょん先生)

1955年、大阪生まれ。うお座。
幼少期から学生時代を東京で過ごす。1979年東京女子医大卒業。
1985年、大分県別府市に移住。
1988年、別府市で、はくちょう会クリニックを開業。
以後26年半、主に漢方診療に携わった。
2014年11月末、クリニック閉院。
現在、豊後高田市で、田舎暮らしをエンジョイしている。
体癖7-3。エニアグラム4番(芸術家)

東洋医学セミナー受講者の声

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