死者の日
メキシコでは11月2日は死者の日。地域によっては10月31日からスタートし、31日は身寄りのない死者の魂が、1日は子供の魂が、2日は大人の魂がこの世に帰ってくると信じられています。この日までに各家庭では、手作りの祭壇に亡くなった方々の写真、好きだった食べ物・飲み物、お塩などが、たくさんのマリーゴールドのお花、キャンドルと共に飾られます。
そして、死者(骸骨)のメイクをして仮装する方々もいます。popoちゃんは初めてこのメイクを見た時、「パンダ?!🐼」って思っちゃいましたが。。。😆 (だって可愛いだもん!)骸骨が完全にアート作品になっています。メキシコ人らしい感性です。✨
死者の日は2500〜3000年前からメキシコに存在(ウィキより)。主にメキシコ南部の先住民らの間で継がれている伝統で、メキシコ南部では死者の日は夜通し墓地で過ごす地域もあり、特にミチョアカン州のパッツクワロが有名。popoちゃんも20年くらい前に旦那さまに連れて行ってもらい、マリーゴールドのオレンジ色の絨毯にちりばめた宝石のように輝くキャンドルがとても綺麗だったのを覚えています。墓地の不気味さなんて全くなし!
メキシコ"死者の日"
— 𝕂𝔸𝕆ℝ𝕌 (@dress_holic) November 2, 2020
談笑したり、音楽を聴いたり、歌ったり、ただそこに座り静かに祈ったり…
マリーゴールドで飾られ、キャンドルが灯る景色の中で故人と語らい、様々な形で亡くなった大切な人達や全ての故人に祈りを捧げ、想いを馳せる…
崇高さと美しさに、切なくも、心が温かくなる。。 https://t.co/WPRf5TTuZ8 pic.twitter.com/xqFpXEHvXg
10月31日〜11月2日、メキシコ、喪に服す
ロペス・オブラドール大統領は10月30日(金)の朝のプレス・コンファレンスで、メキシコは31日〜2日はコロナで亡くなった人たちへの追悼の意で喪に服すと発表。よほどのことがないと仕事を休まない大統領ですが、3日間、コロナで亡くなった方々を偲び思うために、メキシコはお仕事をお休みにしました。こういうところがとてもメキシコらしい。何が大切で、何が優先か、いつもちゃんとわかっています。また大統領は「死者の日」の詩の一部を朗読。「メキシコ人は2つのことに虜になっている。それは花と死者。」どれほどこの日がメキシコ人にとって大切かを語っていました。
Historia del día de los muertos ☠️🥀 pic.twitter.com/3nrV34EF9g
— Blogger Says (@Blogger_Says19) November 1, 2020
ロペス・オブラドール大統領は、31日(土)国立宮殿の中庭に20地域の原住民を招待し、そこにそれぞれの伝統祭壇を披露してもらいました。(動画下↓)大統領夫妻が出席するなか原住民シャーマンによる儀式で始まり、大統領は20の祭壇を一つ一つ丁寧に見て回りそれぞれに心のこもったコメントをしていました。1時間半くらいのイベントでしたが、その時の様子を3分弱に編集されたが下の動画。
#VideosLaJornada @lopezobrador_ dio inicio a tres días de luto nacional por las víctimas de #COVID19. A su vez recorrió 20 altares instalados por los representantes indígenas de distintas regiones del país en Palacio Nacional.
— La Jornada (@lajornadaonline) November 1, 2020
Más información: https://t.co/SRYXgk4QiP pic.twitter.com/GON8rNDsbj
メキシコの死者の日を完璧に表現したピクサー制作映画「リメンバー・ミー」
原題「COCO」邦題「リメンバー・ミー」。2017年にメキシコ、アメリカで上映され、日本には2018年に上陸。ピクサーによって制作され、ディズニーが配給。(ウィキより)ディズニーが関わっているのでご心配になる読者さまがいるかと思いますが、popoちゃんの波動測定によると、「リメンバー・ミー」は大変良い波動のようなので大丈夫かと思いますが、是非ご自身でもご確認くださいませ。
大好きな映画Coco(リメンバーミー)
— まりこのスペイン語🇪🇸 (@MarikoSpanish) November 2, 2020
メキシコの死者の日の様子がよくわかるだけでなく、随所に見られるギター演奏の場面が秀逸!プロのギタリストの夫も、ギターの指のタッチ、弦の弾き方、フレットの押さえ方から、時々聞こえる雑音までがここまで忠実に再現されているアニメはない!と大絶賛✨ pic.twitter.com/Dk8ONExZ3i
ピクサー制作チームがメキシコに何ヶ月も滞在し仕上げた映画。メキシコ人がとても誇りに思う映画だとか。。さすがアメリカ、どこまでも完璧に仕上げます。そして、メキシコでは史上最高の興業成績だったらしい。。。
この映画は、ただメキシコの死者の日を忠実に再現しただけでなく、メキシコ人が大切にしている価値観「家族愛」をベースに書かれたシナリオで、ホントに💮はなまる💮!ロペス・オブラドール大統領が、以前、メキシコの「家族愛」は世界一だと言っていたのを思い出します。メキシコほど家族愛がある国は他にいないと。。。たしかにメキシコ人は家族との絆が強い。仕事よりも家族の優先順位が上というのは、メキシコに住み始めてすぐに感じ、羨ましく思ったのを覚えています。
真ん中がミゲル、後は皆、ミゲルの家族Dia de los Muertos is tomorrow so I wanna give a shout out to this movie for being good representation to my culture, thank you Coco pic.twitter.com/O5Dwrtkw5j
— nessa 🎄⛄️ | winter era (@emirasgf) November 1, 2020
音楽家としての成功を選び家族を捨てたご先祖のせいで、自分の夢を実現することよりも家族を大切にすることを強制する靴屋の家に生まれた主役の子どもミゲル。が、ミュージシャンを夢見ることを捨てきれず、徹底的に反対する家族と葛藤。そんなミゲルが死者の日、村ののど自慢大会にどうしても参加したくて超有名スター、ミゲルの憧れのスターの墓地に飾られているギターをこっそり借りようとしギターに触れた瞬間、死者の世界に迷い込んでしまう。そこでメキシコ人が信じるユニークなあの世の世界が垣間見れドラマが展開する映画。
11/2は死者の日です。
— 島田典子🇺🇸グランドサークルの風景 (@noriko_shimada) November 2, 2020
メキシコが好きで時折訪れていたにも関わらずこのラティーノの祝日にメキシコにいたことは一度もなくその必要性を感じた事もなかったのですが、映画『リメンバーミー』の世界があまりに素敵すぎて一度で恋に落ち、死者の日のメキシコにどうしても行きたくなったのが2年前の秋。 pic.twitter.com/M2jsW9dGiu
この映画を見るとメキシコ人の死生観がよくわかり、なぜ祭壇に写真を飾ることが大切なのかもよくわかります。実はpopoちゃん在住のファレスはアメリカとの国境都市なので、お隣の旦那さまの実家で祭壇を見たことがなく、毎年カボチャ🎃のデコレーション。。。😆死者の日は、伝統の死者のパンを買ってきて食べるだけでした。
死者のパンHappy #diadelosmuertos!
— Puratos USA (@PuratosUSA) November 1, 2020
Pan de Murerto is a traditional Mexican sweet bread, traditionally baked during the weeks leading up to Día de los Muertos and serves as a key element in the Day of the Dead alter.
Find the recipe for our Pan de Muerto bread at: https://t.co/E3ZyV6XHWH pic.twitter.com/ivbnFY3FBV
メキシコ人がどんな思いで死者を迎えるのか初めて理解できた!
この映画を見て祭壇を作る意味がよくわかり、popoちゃんは、今年初めて祭壇を作ってみました。すると義母も感化されたらしく、義母も生まれて初めて祭壇を作りました。popoちゃん家の祭壇のロウソクに火を灯したら、旦那さまの祖父母の写真の横のロウソクだけが30分以上ず〜っとゆらゆら波ってました。嬉しかったのかなぁ。。。😌
メキシコシティで友人レオノールさんが祭壇を作っていたのを眺めていたpopoちゃんは、骸骨人形を抱き寄せるように、お人形を飾り付けているレオノールさんを見て目からウロコ🌟。初めてメキシコ人がどんな思いで死者を迎えるのかが理解できた瞬間でした🌟そうか!メキシコ人は骸骨(死者)をただただ抱きしめたい気持ちで死者の日を待ちわびているのだと。。。あの飾り付けは、日本人のpopoちゃんにはできない、そんな発想は出て来ない!文化の違いを痛感した瞬間でもあり、またメキシコ人をより深く理解できた嬉しい瞬間でもありました。
素晴らしいアーティストさんらのご紹介♪
映画「リメンバー・ミー」は音楽も素晴らしい♪ 映画の中で「リメンバー・ミー」の曲はヒット曲として扱われているのですが、映画の中の作者が「愛する娘のために書いた曲」だと言っていたのがとても印象的でした。
特にpopoちゃんが感動したのは日本版の音楽。歌手の石橋陽彩くんの清らかな真っ直ぐな歌いはもちろん、日本語の歌詞(訳詞:竹本浩子さん)も!!!あれはただの訳詞ではありません。popoちゃんの個人的な意見ですが、日本語の歌詞は原曲歌詞より何倍も「真の愛」を美しく詩的に表現されていて圧巻!!!お見事な日本語歌詞です。「たとえ離れていても心ひとつ」「遠くに聞こえるギターの音色はやさしく見守り包み込む」👏👏👏 魂がプルプルします!最後の「また抱きしめるまで〜♪」にはまさにメキシコ人の死者を待ちわびる気持ちがギュッと凝縮!「しめる」の言葉を選ばれたのがすばらしい!満点💯
陽彩(ひいろ)くんの歌声も素敵ですが、たまたまインドネシア人の歌姫シャキーラ・ジャスミンちゃんが、この歌をカバーしている動画を見つけました!popoちゃん一瞬で大ファンに!もうこれはとてもpopoちゃん好みで、夜、祭壇にキャンドルを灯し、まったりして何度も繰り返し聴いていました。シャキーラちゃんの歌声で心しっとり〜✨😌✨この歳でこの表現力は天才だわ!
最後に友人レオノールさんが送ってくださった動画を。メキシコ、ミチョアカン州のパッツクワロの原住民の墓地で、超ベテラン・バイオリニスト、レバノン人のAra Malikianさん(スペイン在住)とキューバ人のピアニストLewis Melonさんがコロナで亡くなられた人たちへの追悼コンサートをした時の動画。
オレンジのマリーゴールドとキャンドルで埋め尽くされた墓地、原住民のカラフルで巧みな髪飾り、手作りの刺繍ドレス、やさしいタッチで包み込むLewis Melonさんのピアノ演奏、バイオリンに魂を入れたかのような繊細、且つダイナミックなAra Malikianさんのバイオリン演奏。popoちゃんは虜になり20分の動画があっと言う間でした。メキシコの伝統的死者の日の様子とハート💓に響く素晴らしい演奏をご堪能あれ♪
コロナで亡くなった方々の魂は癒されたに違いない
Araさん、Lewisさん、関係者の皆様に感謝
🙏
(メキシコ万歳!)
たしかにpopoちゃんが滞在した地域は、お店など大打撃を受けた感じはあまりなく、ほとんどが普通に営業している感じでした。そんなメキシコシティの友人のカフェでメキシコの「死者の日」の本質に気づき目からウロコな旅でした。今回はそれを記事に♪
popoちゃんは今までずっと「死者の日」は日本のお盆のようなものだと理解していましたが、今回、友人のおかげでメキシコ人の死者の日を待ちわびる愛おしい気持ちが初めてちゃんと理解できました。「ただただ死者の人たちを抱きしめたい」それがメキシコの死者の日。死者の日を通してメキシコ人の「家族愛」を皆さんにお伝えできたら幸いです🍀最後に「死者の日」に関する素晴らしい歌手やバイオリ二ストらもご紹介しています♪