メキシコ便り(94):連邦政府の何でも相談窓口

 ファレスはまだ雨季です。前回のような大雨は降ってないですが、パラパラ、ちょこちょこ降っています。雨のお蔭でお庭の緑が急に鮮やかになってきました。うちにサボテンやアガベ(マゲイ、または竜舌蘭、テキラリュウゼツランはテキーラの原料)など植えていますが、特にアガベがつくづくとてもメキシコ人に似てるなぁと思うのです。まず、子沢山!あっという間に次々に子供ができて、うちの敷地内にはアガベの赤ちゃんだらけ。どんなに厳しい状況下でも力強く生き残り、肉厚で丈夫、野生感いっぱいでエキゾチック。そして、その生命力溢れるカラダで、まるで芸術ダンスをしているかのように佇み、その姿がただただ美しい〜✨見るたびに魅了されます。popoちゃんは、こちらでアガベシロップやアガベシャンプーなど愛用しています♪なぜかいつもアガベ物に惹かれます。不思議な魅力。💖

 さて、今回は連邦政府の何でも相談窓口を取り上げてみました。国民の意見、アイデア、相談は、政府にとってとても大切だということで、だれでも何でも相談できる窓口を設けている連邦政府。もしかしたら、メキシコは今、地球で一番民意が尊重される国の一つかもしれないと思ったりします。きっと日本の皆様が聞くとうらやましい限り。でも、すべての意見、相談は聞いてもらえるけど、それが実行されるかはもちろん別問題。窓口を開けるだけでは不十分で、ホントにいいものは、すぐに実行するという心の清い方々が政権内にいることも必須だと感じました。
(popoちゃん)
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メキシコ便り(94):連邦政府の何でも相談窓口

メキシコは地球でもっとも民意が尊重してもらえる国かも?!


ロペス・オブラドール大統領は、相変わらず「独裁者」「共産主義者」などと反大統領派から言われていますが、朝の大統領プレス・コンファレンスを少しでも見れば真逆だということは一目瞭然。

朝の大統領プレス・コンファレンスの様子
月曜から金曜まで毎日2時間ほどやっています。

コンファレンスで大統領は、いつも一人一人に尊重の念と愛を持って対等に扱い、決して上から目線だったり、圧力をかけたり、相手に嫌な思いをさせる意地悪な発言をしません。なので、今のメキシコは、おそらく地球上で最も民意を尊重してもらえる国(真の民主主義)の一つであることは間違いないと思います。


ロペス・オブラドール政権の何でも相談窓口の成果


7月9日の朝の大統領プレス・コンファレンスで発表されたものは、それを証明してくれるものでした。ロペス・オブラドール政権には、Atencion Ciudadanaという国民の相談・請願を何でも聞いてくれる窓口があり、政権発足以来、どれだけの人の相談・請願を受け、どれだけ対応ができたのかなど数字で説明してくれました。その窓口が大切にしているものは、「共感」の気持ちで国民に「耳を傾ける」、そして「話し合い」で問題解決方法を探す姿勢。ご立派👏👏👏

7月9日朝の大統領プレス・コンファレンス
国民に耳を傾ける政府について説明しているところ



早朝から人々は国立宮殿(朝の大統領プレス・コンファレンスの会場)の前に列をつくり並んでいるそう。その数は、コロナ禍前は1日に平均450人、コロナ禍後は350人

国立宮殿の何でも相談窓口に並ぶ人々

2018年12月政権発足以来、対応した団体1888グループ。電話、窓口、大統領が各地に出向いたときなどに受けた請願の数、計315,717件。そして、実際に対応できたもの81.6%。




相談内容


どんな相談が多いのかを聞いて、ちょっとビックリ!家に関する相談が多いらしい。国民の10人に7人がINFONAVIT:インフォナビットという国のローンを使って家の購入をしているようで、そのローンの見直し、家の増築など、とっても生活に密着した個人的な相談。ロペス・オブラドール政権の窓口はどんな相談でも受けるらしく、連邦政府の管轄でないときは、どこに行ったらよいか誘導し手配してくれるらしい。連邦政府がまるで市役所、町役場?!のような役割をしているのに驚き!ちょっと想像してみてください。アメリカ国民が家のローンの見直しや増築の相談に毎日300人から400人がホワイトハウスに列を作り、連邦政府の窓口に行く様子を。。。ありえない〜。。。それほど、今のメキシコの国立宮殿(ホワイトハウス)は宮殿なのに、敷居がものすごく低いってことですね。

国立宮殿
メキシコシティのダウンタウン大広場ソカロにあります。

上の写真は宮殿正面ではなく、横側の入り口だと思います。
その入り口から相談・請願に来た人々の長蛇の列

他に多い相談は、口約束で借りれるローン、都市インフラ、農業に関することなど。下の画像が、これらの内容を説明しています。




州、地方自治体の実態


貧しい人たちはこの40年間、完全に見捨てられてきたので、ロペス・オブラドール政権は、常に貧しい国民を最優先し、常に貧しい人たちの味方。しかし、その意向は州や市(地方自治体)のレベルまで届いてないところもあるのが実態で(もちろんちゃんとしてくれるところもあると思いますが、大半はそうでない。)、相談に行っても親身になって対応してもらえない。ロペス・オブラドール大統領はそれを見通し、その分、連邦レベルで受け入れる方法をとっている気がしてなりません。実際にpopoちゃん家の周りにある下水菅は10年前から新しいものに取り替える必要があるのに、未だ古い下水管のまま。雨が降るたびに、破裂するんじゃないかと気がかりです。何度、旦那さまが電話をしても来てもらえません。

このような状況は警察も同様で、ロペス・オブラドール政権になり連邦の国家警備隊、軍隊、海軍のほうは、州の警察、市の警察よりも信頼度が高く、州警察や市警察は汚職だらけで当てにならないというイメージが強いのは事実。多くの麻薬犯罪組織は、まず地方レベルの政府から侵略していくと言われています。

意訳:地方自治体と州(政府)をちゃんと理解しなきゃいけない。特に問題が多いところは。私はミチョアカン州出身で、現在ハリスコ州に住んでいる。ここでは国家警備隊は、州警察、地方自治体の警察の支持を当てにできないし、またするべきではない。彼らはとても腐っている。彼らはとてつもない障害だ。


窓口で民意を受け取ってもらっても。。。


連邦政府の何でも相談窓口のこれまでの成果の発表後、相談窓口の電話番号、住所も公開し、確かに本当に何か困ったことがあったら、ここに行けばどうにかしてもらえるかもという気持ちになるのもわかる気が。。。こんな風にどんな意見でもアイデアでも相談でも聞いていくれる政府の窓口があるなんてホントに理想!



でも、popoちゃんはふと思ってしまった。。。まのじ編集長が記事にして取り上げてくださったあのメキシコ人医師 Manuel Aparicio(マヌエル・アパリシオ)が二酸化塩素で多くのCOVID-19の患者を治療し命を救った事実、ワクチンは打たないで!っていうメッセージは政府にちゃんと届いている?!


アパリシオ医師は、たしか政府は抑圧はしないが、協力的でないと言っていた記憶がありますが、アパリシオ医師のメッセージは届いているけどWHOにとっても忠実な厚生省(保健省)は無視?!ってことかな?500人のメキシコ医師らが二酸化塩素で治療効果を出しているのに無視?!どんなに素晴らしい仕組み、システム、何でも相談窓口があっても、中にいる人が無視すれば結局は意味ないわね〜。。。


世界の新型コロナ感染状況(7月12日)


メキシコは今年に入ってずっとコロナ感染者数が減少していましたが、ここ最近、第3波が来ているようです。それにしても、下のツイート見ると、日本よりメキシコのほうが深刻なのに、非常事態宣言するわけでなく普通の生活をしているメキシコと、非常事態宣言をし飲食店に規制をかけている日本との温度差がすごい。(オリンピック前だからかな?!)popoちゃんこのツイート見て初めて、メキシコやばいじゃん!って思いました。


最後に、最近popoちゃんがはまっているツイート「外国人名言集@GLOBALPOWER」からメキシコ男性の名言?!を。。。


えっ?!これ、マジ?!
最後の「壁つくりたい」が落ちで
笑っちゃった
😆

¡Viva Mexico!
(メキシコ万歳!)

(popoちゃん)

Writer

popoちゃん

メキシコ人夫とメキシコ在住中♪
新アムロ政権の勢いある改革ぶりを中心に
「今のメキシコ」をお届けいたします!

体癖5・9、ピッタ・カファ、エニアグラム1


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