————————————————————————
ぴょんぴょんの「悪魔と握手」 〜『なぜ、世界はルワンダを救えなかったのか』
PKO司令官としてルワンダに送り込まれたロメオ・ダレール将軍
1993年8月、ルワンダ政府軍(RGF)と反乱軍(RPF)の停戦中、和平交渉までの間、ウガンダから反乱軍に武器が入らないように、ルワンダは国連に監視を申し入れた。
それがロメール率いる「国連ウガンダ・ルワンダ監視派遣団(UNOMUR)」で、後の「国際ルワンダ支援団(UNAMIR)」。
それがロメール率いる「国連ウガンダ・ルワンダ監視派遣団(UNOMUR)」で、後の「国際ルワンダ支援団(UNAMIR)」。
う〜ん、だいたいこの本は、UNAMIR、RGF、RPFとか略語が多くて、ややこしいわ。人名もめっちゃ多い上に、同じヤツがあるとき苗字、あるとき名前で出てきて、しょっちゅう「こいつ、誰?」状態で、固有名詞に溺れそうだったわ。
ややこしいなあ。
だが、切なかったのは、着任早々のダレールが、はりきって、国連にいろいろなアイディアを送ったのに、ことごとく無視された様子。
「政府軍と反乱軍が戦争始めそうだから、人員と装備を充実してくれ」と言っても、「武器の保管庫を見つけたから、襲撃していいか」と聞いても・・スルー。
だが、切なかったのは、着任早々のダレールが、はりきって、国連にいろいろなアイディアを送ったのに、ことごとく無視された様子。
「政府軍と反乱軍が戦争始めそうだから、人員と装備を充実してくれ」と言っても、「武器の保管庫を見つけたから、襲撃していいか」と聞いても・・スルー。
日本は、主力軍じゃなかったからね。
主力軍だと、狙われるから危ない。
ソマリア紛争で、アメリカ兵が殺された後、アメリカ軍が撤退した。
あれ以来、PKOを追い出すには、主力軍の兵を殺せばいいってことになって。
主力軍だと、狙われるから危ない。
ソマリア紛争で、アメリカ兵が殺された後、アメリカ軍が撤退した。
あれ以来、PKOを追い出すには、主力軍の兵を殺せばいいってことになって。
争いのタネを撒いたベルギー
元をたどれば、ルワンダの虐殺を招いたのは、植民地時代にルワンダをツチ族・フツ族に分裂させたベルギーだからな。
「ベルギー人は少数派のツチ族をヨーロッパ人に人種的に近いと考え、彼らを多数派であるフツ族に対する支配者の地位に引き上げた。」(44p)
「ベルギー人は少数派のツチ族をヨーロッパ人に人種的に近いと考え、彼らを多数派であるフツ族に対する支配者の地位に引き上げた。」(44p)
だから、ダレールはベルギーが大嫌いだ。
自分たちが争いのタネを撒いたくせに、無責任に撤退したからな。
「死の危険にさらされて苦境に陥った830万のルワンダ人を見捨てた。そして、そのうち80万もの女たち、子供たち、年寄り、そして男たちが、過激派の手にかかって死んでいったのである。」(293p)
自分たちが争いのタネを撒いたくせに、無責任に撤退したからな。
「死の危険にさらされて苦境に陥った830万のルワンダ人を見捨てた。そして、そのうち80万もの女たち、子供たち、年寄り、そして男たちが、過激派の手にかかって死んでいったのである。」(293p)
ベルギー連邦議会議事堂
Author:Klever[CC BY-SA]
ベルギーがひいきしたツチ族の支配によって、フツ族の不満がたまり、ツチ族の虐殺につながって。
フツ族が政権を取り、1962年にルワンダは独立したが、その後もツチ族の虐殺が止まらず、難民になったツチ族は反乱軍(RPF)を結成した。
フツ族が政権を取り、1962年にルワンダは独立したが、その後もツチ族の虐殺が止まらず、難民になったツチ族は反乱軍(RPF)を結成した。
ルワンダの位置
Author:TUBS[CC BY-SA]
人間の姿を借りた悪魔「インテラハムウェ」
インテラハムウェは、政府軍(RGF)、憲兵隊、大統領警護隊の命令で動いていたね。
「やつらは家を一軒一軒まわり…数人をその場で殺したが、残りの者たちは国連軍事監視員の見ている前で、手足を切り落とし、最後には虐殺した。軍も憲兵も殺戮者たちを止めなかった。」(289p)
「やつらは家を一軒一軒まわり…数人をその場で殺したが、残りの者たちは国連軍事監視員の見ている前で、手足を切り落とし、最後には虐殺した。軍も憲兵も殺戮者たちを止めなかった。」(289p)
そして、ダレールさんの足を引っ張った人たちだね。
彼は、虐殺を止めるために必死でがんばったのに、一つも聞いてもらえなかった。
「私は電話で、国連事務総長顧問に言った。もしも4,000人の有能な部隊がいたら、殺戮を止めることができるでしょう。」(266p)
「彼らは私の手を縛って、身動きがとれないようにしたのである。」(155p)
彼は、虐殺を止めるために必死でがんばったのに、一つも聞いてもらえなかった。
「私は電話で、国連事務総長顧問に言った。もしも4,000人の有能な部隊がいたら、殺戮を止めることができるでしょう。」(266p)
「彼らは私の手を縛って、身動きがとれないようにしたのである。」(155p)
インテラハムウェ
Author:Scott Chacon[CC BY]
ダレールが手足を縛られている間に、着々と虐殺は続く。
「ある司祭が200人の子どもたちを守るために教会に集めたが、殺戮者たちがドアを開け、子どもたちをすべて虐殺した…10歳から12歳の子どもたちまでが、他の子どもたちを殺している。赤ん坊を背負った母親たちを、同じく赤ん坊を背負った母親たちが殺している。」(289p)
これは、いったいどういうことだ?
子どもが子どもを、母親が母親を殺す?!
「ある司祭が200人の子どもたちを守るために教会に集めたが、殺戮者たちがドアを開け、子どもたちをすべて虐殺した…10歳から12歳の子どもたちまでが、他の子どもたちを殺している。赤ん坊を背負った母親たちを、同じく赤ん坊を背負った母親たちが殺している。」(289p)
これは、いったいどういうことだ?
子どもが子どもを、母親が母親を殺す?!
ワクチンだよ。
カナダの神学者、ピエール・ギルバート博士が言ってた。
ワクチンに含まれるクリスタルが、脳の中でマイクロ波受信機になると、人は考えることができなくなり、ゾンビになる。
これは「実際に行われたことです。 ルワンダのことを考えてみてください」と。
(SEEMOREROCKS)
カナダの神学者、ピエール・ギルバート博士が言ってた。
ワクチンに含まれるクリスタルが、脳の中でマイクロ波受信機になると、人は考えることができなくなり、ゾンビになる。
これは「実際に行われたことです。 ルワンダのことを考えてみてください」と。
(SEEMOREROCKS)
まさかと思ったけど、たぶんホントだよ。
「これは仮説ではなく、実際にルワンダで行われたことだとして、ルワンダの大虐殺は、ワクチンによるゾンビ化の実験場だったとの認識を示しています。これなら、CDC(米疾病予防管理センター)のウェブサイトに、『ゾンビ・ アポカリプス』が掲載されていることと整合します。」(時事ブログ)
「これは仮説ではなく、実際にルワンダで行われたことだとして、ルワンダの大虐殺は、ワクチンによるゾンビ化の実験場だったとの認識を示しています。これなら、CDC(米疾病予防管理センター)のウェブサイトに、『ゾンビ・ アポカリプス』が掲載されていることと整合します。」(時事ブログ)
「インテラハムウェは、幼いツチ族が子供を殺すのに、親の目の前でまず腕を一本切り取り、それからもう一方の腕を切り取るというやり方を習慣にしていた。それから子供を出血させてゆっくりと死に追いやるために、マチェーテで首を切り裂き、子供たちがまだ生きている間に陰部を切り落として、恐怖で顔を引きつらせている両親に投げつけた。そして両親はそれよりはるかに手際よく殺されるのである。」(428p)
ダレール司令官も、まさに同じことを感じてたよ。
彼は、一時停戦のために面会したとき、実際にインテラハムウェと会ってるからね。
合意が得られて、彼ら全員と握手したダレール氏・・・、
「なんと、吐き気がするようなできごとだろうか? 私は・・たった今、起きたことで自己嫌悪に陥っていた・・私は悪魔と握手をしてしまったように感じた。」(320p)
彼は、一時停戦のために面会したとき、実際にインテラハムウェと会ってるからね。
合意が得られて、彼ら全員と握手したダレール氏・・・、
「なんと、吐き気がするようなできごとだろうか? 私は・・たった今、起きたことで自己嫌悪に陥っていた・・私は悪魔と握手をしてしまったように感じた。」(320p)
「ルワンダ虐殺を振り返る (2/5)(8:00〜)」でも、本人が話している。
「過激派リーダーたちと握手したら、冷たかった。体温が低いのではなく、別の生き物のような冷たさでした。人間の姿はしていましたが、目は人間のものではない。
これまで見たことのない、邪悪な光を宿していました。人間の姿をした、別の生き物です。
私の宗教的価値観で例えれば、これはまさに人間の姿を借りた悪魔だったんです。」
「過激派リーダーたちと握手したら、冷たかった。体温が低いのではなく、別の生き物のような冷たさでした。人間の姿はしていましたが、目は人間のものではない。
これまで見たことのない、邪悪な光を宿していました。人間の姿をした、別の生き物です。
私の宗教的価値観で例えれば、これはまさに人間の姿を借りた悪魔だったんです。」
ルワンダ虐殺の本当の目的
ベルナール・クシュネル
Author:World Economic Forum[CC BY-SA]
ダレールも、疑ってたんだな。
「彼ら(フランスとベルギー)のルワンダでの本当の任務は何だったのだろうか?」(66p)
「フランス人に何があったのか、彼らの孤児に対する執着は何なのだろうか」
「フランス人が何を企んでいるのか知る必要がある」。(386p)
「彼ら(フランスとベルギー)のルワンダでの本当の任務は何だったのだろうか?」(66p)
「フランス人に何があったのか、彼らの孤児に対する執着は何なのだろうか」
「フランス人が何を企んでいるのか知る必要がある」。(386p)
ダレール司令官も「フランス人の厚かましさは信じがたい」って。
「フランス人がルワンダにやってきたことを考えれば、救いようのない偽善にしか思えなかった。フランス人は虐殺を実行しているのが、自分たちの同盟者であるということを確実に知っていたからである。」(391p)
「フランス人がルワンダにやってきたことを考えれば、救いようのない偽善にしか思えなかった。フランス人は虐殺を実行しているのが、自分たちの同盟者であるということを確実に知っていたからである。」(391p)
ダレールさんの部隊は、日常的に、人間の内臓や切断された四肢を見せられながら、人肉を食らう犬、死臭、死者に群がるハエ、うじ、人肉で太ったネズミに悩まされ、水も食糧も薬もなく、疲れ切って病気になっていった。
「このまったくの恐怖の中のどこに、神がいるというのか?
この世界の一体どこに神はいるのか?」(266p)
「このまったくの恐怖の中のどこに、神がいるというのか?
この世界の一体どこに神はいるのか?」(266p)
でも、苦行の中でダレールは、
「自分がだまされていたということに、ようやく気づいた」。(382p)
「私と派遣団は、他の隠された課題から世界の注意をそらすための、ある種の宣伝として利用されているのではないか?」(400p)
「自分がだまされていたということに、ようやく気づいた」。(382p)
「私と派遣団は、他の隠された課題から世界の注意をそらすための、ある種の宣伝として利用されているのではないか?」(400p)
そして、結論は、
「年月が経つにつれ、徐々にフランス、ベルギー、合衆国、RPF、RGFらによって、どれほど狡猾な策謀がめぐらされたかが明らかになった。」(382p)
「フランスとアメリカが、ルワンダの危機の解決の鍵を握っていたことは疑いようがない。」(476p)
「年月が経つにつれ、徐々にフランス、ベルギー、合衆国、RPF、RGFらによって、どれほど狡猾な策謀がめぐらされたかが明らかになった。」(382p)
「フランスとアメリカが、ルワンダの危機の解決の鍵を握っていたことは疑いようがない。」(476p)
でも、気丈にリーダーシップを取ったダレールは、重い心的外傷後ストレス障害(PTSD)になり、カナダに帰国しても、虐殺を止められなかったのは彼のせいだと非難され、軍法会議にかけられ(475p)・・
この本を書くに至るまで、彼は何度も自殺未遂を繰り返した。
この本を書くに至るまで、彼は何度も自殺未遂を繰り返した。
最後に、おれはこのやり取りが一番、印象に残ってる。
牧師に「このようなものを目にして、このような経験した後で、まだ神を信じて生きていけるのか」と聞かれて、彼は答えた。
「私はルワンダで悪魔と握手をしたのだから、神は存在するということも分かるのだ。私は悪魔と出会い、悪魔の匂いをかぎ、悪魔に触れた。私は、悪魔が存在するのを知っている。だからこそ、神が存在することも分かるのだ。」(序ⅹⅴ)
牧師に「このようなものを目にして、このような経験した後で、まだ神を信じて生きていけるのか」と聞かれて、彼は答えた。
「私はルワンダで悪魔と握手をしたのだから、神は存在するということも分かるのだ。私は悪魔と出会い、悪魔の匂いをかぎ、悪魔に触れた。私は、悪魔が存在するのを知っている。だからこそ、神が存在することも分かるのだ。」(序ⅹⅴ)
が、NHKの「元PKO部隊司令官が語るルワンダ虐殺」が、YouTubeにあったおかげで、全体を把握することができました。
そうだったのかー!! やっと、意味がわかったー!!