先日、ユリシスさんの記事で紹介された「故中村哲医師が語られていたタリバンの本当の実態の内容」には、現地に暮らした中村哲氏ならではの、貴重な発言がたくさん遺されていて、タリバンの事実を知ることができます。
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ぴょんぴょんの「タリバンとは何ぞや?」 〜私たちは、いかにマスコミにだまされ続けてきたか
アフガニスタンとはこういう国
出典:外務省
テロをなくすための戦争、が名目だったけど、テロはちっとも無くならないし。
それなら、ほんとの目的は、何だったんだろう?
そして、なんでアフガニスタンは、ビンラディンをかくまったの?
引き渡してたら、空爆されなかったのに。
それなら、ほんとの目的は、何だったんだろう?
そして、なんでアフガニスタンは、ビンラディンをかくまったの?
引き渡してたら、空爆されなかったのに。
ビンラディン
Author:Hamid Mir[CC BY-SA]
アフガニスタンとは、そういう国だから。
中村哲氏は言う。
「あちらの慣習法で大切なのが、客人歓待。ビンラディンもいったん客人と認めたからには、米国だろうと敵に客人を渡すのは恥、と考えるんです。」(日経ビジネス)
中村哲氏は言う。
「あちらの慣習法で大切なのが、客人歓待。ビンラディンもいったん客人と認めたからには、米国だろうと敵に客人を渡すのは恥、と考えるんです。」(日経ビジネス)
アフガニスタンを狙っていたアメリカ
だが、1960年代、左派「人民民主党 (PDP)」が誕生して、大きく変わった。
腐敗した独裁政権が追い出され(1978年)、「人民民主党 (PDP)」の新政府が立ち上がった。
「人民民主党」は、アフガニスタンに何をしたのか。
労働組合を合法化し、最低賃金を設定し、累進所得税、読み書き能力向上キャンペーンや、医療、住宅、公衆衛生の充実を図り、部族を問わず、子供や女子への公教育を行った。
どれも、それまでの政権が行おうとしなかったことばかりだ。
腐敗した独裁政権が追い出され(1978年)、「人民民主党 (PDP)」の新政府が立ち上がった。
「人民民主党」は、アフガニスタンに何をしたのか。
労働組合を合法化し、最低賃金を設定し、累進所得税、読み書き能力向上キャンペーンや、医療、住宅、公衆衛生の充実を図り、部族を問わず、子供や女子への公教育を行った。
どれも、それまでの政権が行おうとしなかったことばかりだ。
アフガニスタン人民民主党旗
Author:Falerístico[CC BY-SA]
ヌール・ムハンマド・タラキ
Wikimedia_Commons[Public Domain]
その通り。
地主も、イスラム原理主義者も、アヘン密売人も、タラキ政府に大反対。
結局、CIA雇われのイスラム戦士「ムジャヒディン」を暴れさせ、クーデターを起こし、同じくCIA雇われの政治家が国家権力を奪った。
改革は中止され、タラキは処刑、タラキ支持者も殺害、投獄、追放された(1979年)。
だが、タラキ政府はソ連にSOSを送っており、ソ連がアフガニスタンに侵攻して、CIAは追い出された。
地主も、イスラム原理主義者も、アヘン密売人も、タラキ政府に大反対。
結局、CIA雇われのイスラム戦士「ムジャヒディン」を暴れさせ、クーデターを起こし、同じくCIA雇われの政治家が国家権力を奪った。
改革は中止され、タラキは処刑、タラキ支持者も殺害、投獄、追放された(1979年)。
だが、タラキ政府はソ連にSOSを送っており、ソ連がアフガニスタンに侵攻して、CIAは追い出された。
ムジャーヒディーンの兵士達
Author:Erwin Franzen[CC BY-SA]
カーター大統領
Wikipedia[Public Domain]
「ムジャヒディン」はケシ栽培を再開させ、CIAのパートナー、パキスタンISIはアフガニスタンに、何百ものヘロイン工場を作った。そして、パキスタン-アフガニスタン国境は、世界最大のヘロイン生産地となった。
ムハンマド・オマル
Wikimedia_Commons[Public Domain]
彼らは、暴力集団「ムジャヒディン」に誘拐された2人の少女を救い出すために立ち上がり、無事に少女を救出し、地元の住民たちから「正義の味方」として歓迎された。(ホンシェルジェ)
タリバン指導者のムハンマド・ウマルは言った、
「アフガンに安全と平和をもたらす真のイスラーム国家を建設するために立ち上がった」。(YAHOO!ニュース)
タリバン指導者のムハンマド・ウマルは言った、
「アフガンに安全と平和をもたらす真のイスラーム国家を建設するために立ち上がった」。(YAHOO!ニュース)
中村哲氏も言う、タリバンは、略奪、強姦、無差別殺人の大半を終わらせたと。
「タリバンは訳が分からない狂信的集団のように言われますが、我々がアフガン国内に入ってみると全然違う。恐怖政治も言論統制もしていない。田舎を基盤とする政権で、いろいろな布告も今まであった慣習を明文化したという感じ。少なくとも農民・貧民層にはほとんど違和感はないようです」(日経ビジネス)
さらに、中村哲氏は言う。
タリバンが政権を取ってから、アフガニスタンに平和が戻り、ホッとした。
タリバンは賄賂を取らないし、クリーンだし、タリバンが来てから犯罪がなくなった。
アフガニスタンで権力を握った連中で、タリバンが一番血なまぐさくなかった。
表向きは怖いけども、ほとんどは非常に穏やかで、超紳士的なグループだと。
(中村哲が14年にわたり雑誌「SITE」に語った6万字)
「タリバンは訳が分からない狂信的集団のように言われますが、我々がアフガン国内に入ってみると全然違う。恐怖政治も言論統制もしていない。田舎を基盤とする政権で、いろいろな布告も今まであった慣習を明文化したという感じ。少なくとも農民・貧民層にはほとんど違和感はないようです」(日経ビジネス)
さらに、中村哲氏は言う。
タリバンが政権を取ってから、アフガニスタンに平和が戻り、ホッとした。
タリバンは賄賂を取らないし、クリーンだし、タリバンが来てから犯罪がなくなった。
アフガニスタンで権力を握った連中で、タリバンが一番血なまぐさくなかった。
表向きは怖いけども、ほとんどは非常に穏やかで、超紳士的なグループだと。
(中村哲が14年にわたり雑誌「SITE」に語った6万字)
中村哲氏は言う。
「北部同盟はカブールでタリバン以前に乱暴狼藉を働いたのに、今は正式の政権のように扱われている。彼らが自由や民主主義と言うのは、普通のアフガン市民から見るとちゃんちゃらおかしい。カブールの市民は今、米軍の空爆で20人、30人が死んでも驚きません。以前、北部同盟が居座っている間に、内ゲバで市民が1万5000人も死にましたから。」(日経ビジネス)
「北部同盟はカブールでタリバン以前に乱暴狼藉を働いたのに、今は正式の政権のように扱われている。彼らが自由や民主主義と言うのは、普通のアフガン市民から見るとちゃんちゃらおかしい。カブールの市民は今、米軍の空爆で20人、30人が死んでも驚きません。以前、北部同盟が居座っている間に、内ゲバで市民が1万5000人も死にましたから。」(日経ビジネス)
アメリカは、アフガニスタンを狙っていた。
「アフガニスタンは戦略的に重要な位置にあり、ここからイラン、中央アジア、ウイグル自治区などへテロリストを送り込む拠点なのです。また資源の宝庫であり、“アフガニスタンとパキスタンをまたぐ山岳地帯は世界最大のケシ栽培地になっている”ことから、米軍の撤退は、CIAの工作資金が消滅することも意味しています。」(時事ブログ)
「アフガニスタンは戦略的に重要な位置にあり、ここからイラン、中央アジア、ウイグル自治区などへテロリストを送り込む拠点なのです。また資源の宝庫であり、“アフガニスタンとパキスタンをまたぐ山岳地帯は世界最大のケシ栽培地になっている”ことから、米軍の撤退は、CIAの工作資金が消滅することも意味しています。」(時事ブログ)
そんな汚いカネのために起こされた戦争は、あまりに大きな損失だった。
「アフガニスタン紛争は、アメリカが建国して以来もっとも長い戦いとなり、2018年10月までで約14万6000人の命が失われたといわれています。」
(ホンシェルジェ)
アメリカがアフガン駐留に使った経費は、1兆ドル以上(2019年まで)、
アメリカ兵の犠牲者は2300人を上回った。(YAHOO!ニュース)
日本は、7000億円以上をアフガン支援に費やしている。(Buzzfeed News)
「アフガニスタン紛争は、アメリカが建国して以来もっとも長い戦いとなり、2018年10月までで約14万6000人の命が失われたといわれています。」
(ホンシェルジェ)
アメリカがアフガン駐留に使った経費は、1兆ドル以上(2019年まで)、
アメリカ兵の犠牲者は2300人を上回った。(YAHOO!ニュース)
日本は、7000億円以上をアフガン支援に費やしている。(Buzzfeed News)