2014年のミンスク合意は時間稼ぎで、ウクライナ経済の立て直しとウクライナ軍の構築…NATO基準で、東ヨーロッパで最強の軍隊を作る事だった ~プーチン大統領「これで特別軍事作戦の発動が正しい判断であったことが示されました」

竹下雅敏氏からの情報です。
 ドイツのアンゲラ・メルケル元首相は、独紙ディー・ツァイト(Die Zeit)のインタビューで、「2014年のミンスク合意は、ウクライナに時間を与えるための試みだった。ウクライナもこの時間を利用して、ご覧のように、強くなった。2014年から2015年のウクライナは、現在のウクライナではない」と発言しました。
 ウクライナのポロシェンコ元大統領も「ミンスク合意」は時間稼ぎで、“ウクライナ経済の立て直しとウクライナ軍の構築…NATO基準で、東ヨーロッパで最強の軍隊を作る事でした”と言っています。
 メルケル元首相の発言にプーチン大統領は、“正直なところ、私にとってまったく予想外の出来事で、失望しました。(メルケル)前首相がこんな発言をするとは思ってもいませんでした。ドイツの指導者は、我々に対して誠実に振る舞ってくれていると思っていましたから。…これで特別軍事作戦の発動が正しい判断であったことが示されました。誰もこのミンスク合意を履行するつもりはなかったのだから。ウクライナの元指導者であるポロシェンコ大統領も「サインはしたが、遵守しない」と言っています。他の参加者は誠実に話してくれていると思ったが、嘘をつかれた。ウクライナに武器を持たせ、戦闘の準備をさせることだけが狙いだった。もっと早くから特別軍事作戦を始めるべきだったかもしれません”と言っています。
 西側の欺瞞に関しては、もはやどうにもならないところまで来ていて、タッカー・カールソンは、“ゼレンスキーが自由と民主主義に関心がないことは明らかだ。…彼は独裁者なのだ。彼は危険な権威主義者であり、1000億米ドルの税金を使ってウクライナに一党独裁の警察国家を築き上げた。…過去2年間、ゼレンスキーは野党を禁止してきた。批判的なメディアを力ずくで封じ込め、政敵を逮捕した。教会に兵士を送り込んでいる。ゼレンスキーの秘密警察は、ウクライナ全土の修道院、それも修道女がたくさんいる修道院を襲撃し、正当な理由もなく、ウクライナ憲法に明らかに違反して、何十人もの司祭を逮捕したのだ。ウクライナ憲法はもはや無意味になってしまった。…先週、彼はウクライナ正教会という宗教全体を禁止し、その財産を差し押さえる計画を発表した。自分の政権に十分に忠実でないという理由だけでだ。…そして、米国のほとんどのメディアは、このことを無視しているのだ”と言っています。
 主要メディアでは、ウクライナは「自国の領土と自由を守るために」戦っていることになっているのですが、ワクチンのことも含め、いつまでこうした嘘を続けるのでしょうか。
(竹下雅敏)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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プーチン大統領、ウクライナ、メルケル首相、核戦争について語る
転載元)

キルギスのビシュケクで開催されたユーラシア経済連合(EAEU)首脳会議の後、記者団の質問に答えるロシアのウラジーミル・プーチン大統領。© Sputnik / Pavel Bednyakovd
 
ロシアのプーチン大統領は、金曜日、キルギスの首都ビシュケクで開催されたユーラシア経済連合首脳会議の後、記者団と会談しました。その中で、ドイツのアンゲラ・メルケル前首相の最新の暴露、ウクライナでの軍事作戦、核戦争の脅威、注目される米国との囚人交換、ロシアとEUやアフリカとの関係などについて述べた。


1 ウクライナ作戦を正当化するメルケル首相の発言
 
プーチンは、ドイツのアンゲラ・メルケル首相の告白-ミンスク合意の目的はウクライナの「時間稼ぎ」だった-には驚き、失望したとしながらも、それは特別軍事作戦の開始という決定が正しかったことを意味するに過ぎないと述べた。「彼らの狙いは、ウクライナに武器を積んで敵対行為に備えることだけだった。私たちはそれを見ている。正直なところ、我々はそのことに気づくのが遅すぎたかもしれないし、もっと早くすべてを始めるべきだったかもしれない」とプーチン大統領は述べた。
 
ウクライナが協定を履行するつもりがないことは知っていたが、「そのプロセスの他の参加者は正直だと思っていた。その結果、彼らも我々を欺いていたことがわかった」と述べた。


2 「信頼ゼロ」でどう交渉するか
 
ミンスクの欺瞞は、現在、「信頼の問題」を提起しているとプーチン大統領は指摘し、それが現在「ほぼゼロ」であることを指摘した。

今の本当の問題は、誰かとの何かについての交渉が可能かどうか、そして最終的な取引を保証するものは何かです、とプーチンは付け加えた。「結局のところ、交渉は必要だ。その準備はできている。何度もそう言ってきた。しかし、誰を相手にしているのか、考えさせられる」。


3 ウクライナの「長い時間がかかる」とはどういう意味か

軍事作戦は「長いプロセス」になるかもしれない、という先の発言について問われたプーチンは、実際にはウクライナの紛争の解決に言及したのだと説明した。「特別軍事作戦は順調に進んでおり、すべてが安定しており、今日、疑問も問題もない」と述べた。事態全体の解決は「おそらく容易ではなく、時間がかかるだろうが、いずれにせよ、このプロセスのすべての参加者は、現場で形作られている現実に同意せざるを得ないだろう」と述べた。


4 核の先制攻撃を行うことについて
 
プーチンは、アメリカは長い間、指揮統制システムに対する「武装解除」攻撃をドクトリンとしており、そのためにソ連にない巡航ミサイルを開発したと述べた。ロシアは極超音速ミサイルを開発し、「より近代的で、より効果的」である。「安全保障を確保するためには、アメリカのパートナーの開発や考え方を取り入れることを考えるべきかもしれない」と述べた。
 
アメリカのドクトリンは先制核攻撃を想定しているが、ロシアのドクトリンは報復を想定しているとプーチンは説明した。ロシアの早期警戒システムがミサイル攻撃を検知すると、「何百発ものミサイルが飛んで、それらを止めることは不可能だ」という。一部の攻撃ミサイルがロシアを攻撃する一方で、「敵は何も残らない」、これが核抑止力の仕組みだと説明した。


5 ブート-グリナーのようなスワップはもっと可能性がある
 
ロシアは、ブリットニー・グリナーとビクトール・バウトの交換交渉の成功を、他の主題を米国と話し合うための入り口とは考えていない。この交渉は「一定の雰囲気を作り出したが、その枠組みの中で他の問題が持ち上がったことはない」とプーチンは述べた。
 
また、ロシアとアメリカのセキュリティ・サービス間の接触は「継続しており、実際には決して止まっていない」としながらも、この特定の取引は米国のジョー・バイデン大統領によって始められたものであると付け加えた。
 
「他の交流も可能か? そうだ、すべて可能だ。これは、交渉と妥協点の模索の結果である。この場合、妥協点が見つかった」とロシア大統領は述べた。


6 再度の出動の必要性について
 
2023年にさらに多くのロシア人が武器を取る必要があるかという質問に対して、プーチン大統領は、再度の召集は「考えていない」と述べた。召集された30万人のうち、約15万人が配備されているが、戦闘部隊は7万7000人にすぎず、その他の部隊は現時点では他の任務に従事している。残りの15万人はまだ配備されていないが、追加訓練を受けている、と説明した。
 
「招集された者の半数は戦闘予備軍であり、なぜ追加招集の話をするのか?」とプーチンは締めくくった。


7 ボレルのアフリカ発言に反論
 
EUのジョゼップ・ボレル外交政策委員長が、アフリカの多くの人々はドンバスがどこにあるのか、プーチンが誰なのかを知らないのではないか、と述べたことに対して、ロシア大統領は、アフリカ大陸は、ヨーロッパの植民地主義からの解放に誰が貢献したかをよく知っている、と述べた。
 
EUの政治家たちは、「アフリカの人々への愛について語るのをやめ、これらの国々を援助することを始めるべきだ」とプーチン大統領は述べた。「もし、あなたが話した人々が、アフリカがどこにあり、アフリカの人々がどのような状態にあるのかを知っていれば、アフリカ大陸へのロシアの食糧や肥料の供給を邪魔することはないだろう。アフリカ諸国の収穫は最終的にそれに依存し、アフリカの何十万人もの人々を飢餓から救っているのだから。」
 
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配信元)







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