正式に認められたワケじゃない「コソボ共和国」
🇷🇸ベオグラード中心部で、コソボとメトヒヤで抑圧されているセルビア人を支援するため数百人が参加する集会が開催された。 pic.twitter.com/Bel6JCdVAm
— なっぷるZ (@yoiyami1001) December 12, 2022
その頃、コソボはセルビア共和国の自治州の一つだった。
他の国も独立したなら、おいらも独立するべ、てなことで、コソボの独立運動が高まり、それを欧米が支援した結果が、コソボ紛争(1998〜1999)よ。
てことで、「ユーゴスラビアはコソボのアルバニア人を虐殺して民族浄化をやっている」などと吹聴して世論を煽り、1999年、国連安保理の決議も得ずに、NATOはユーゴスラビア空爆に踏み切った。
その結果、「87人の子どもを含む2万5000人のセルビア国民が命を落とした。」
(Sputnik)
ロシアや中国など、世界60カ国以上は承認していない。
セルビアもコソボの独立を認めておらず、自国の領土の一部と見なしている。
(Sputnik)
アルバニア人対セルビア人の構図
アルバニアについて、こんな回答がある。
「コソボの問題にもアルバニアが関わっていて、コソボはアルバニア系とセルビア系の対立が原因なので、当然ながらセルビアからも嫌われています。
アルバニア系は、アルバニア本国以外ではコソボやマケドニアに多くいるほかイタリアにまで難民として押しかけ迷惑をかけています。この国は欧州の中でも、貧しさでトップクラスの国で、ハッキリいって多くの国から嫌われています。」(YAHOO!知恵袋)
イタリアからマフィアが流れ込み、アルバニアも麻薬取引・臓器売買・人身売買が盛んらしい。
「アルバニア人は犯罪集団であり、現在、北マケドニアFYROM とギリシャの一部を盗もうとしています。」
(Twitter)
今年の7月末、突然、コソボ当局がこんなことを言い出した。
「8月1日から、コソボ領内ではセルビア語で記された書類を禁止する。
従って、セルビア語の身分証明書も無効になる。
セルビア発行の自動車ナンバーも無効だ。
再登録しないと、セルビア語の自動車のプレートを強制的に引っぺがす。」
(Sputnik)
セルビアとコソボ、再び緊張 ナンバープレート巡り対立「主権にかかわる」 https://t.co/5SpSLdJic1
— 金丸裕志 (KANAMARU Yuji) (@kanamaruyuji) August 30, 2022
7月31日夜、コソボ当局は特殊部隊を国境に結集し、セルビアとの境界の検問所を閉鎖。怒ったコソボ・セルビア人は、主要幹線道路に集まり、コソボ警察を妨害するためにバリケードで抵抗した。
両者の緊張はエスカレートし、散発的な銃撃にも発展するなど、その後も緊張状態が続いた。(Sputnik、Sputnik)
ウィキペディアにあるように、2004年からほとんど毎年、なんやかんやで争ってるのよ。
と言っても、お互い様の感じもするがな。
たとえば2017年、セルビアがコソボ ー セルビア間の列車運行再開を発表。
これで友好関係が築ける、めでたい!と思ったら、列車はセルビア国旗の色に塗られ、側面に「コソボはセルビア」と書いてあった。
Kosovo Stops Serbian Train Crossing Border In Move Declared Act Of War. Read more - https://t.co/J0RPNdWvsU pic.twitter.com/3WPW1qRuOR
— stepaheadnews (@stepaheadnews) January 15, 2017
駐セルビアロシア大使は「一触即発の危機にある」と言う。
「状況は急激にエスカレートしており、その傾向は非常に危険である。流血や対立の熱い局面が発生しうる最後の一線にあると言える。」
(TACC)
彼の護送を妨げるため、コソボ・セルビア人は道路や検問所を封鎖。
それに対して、EU派遣の文民ミッションEULEX、NATO主導の治安維持部隊 KFORが、封鎖エリアに配備。
事態を重く見たセルビアのブチッチ大統領は、セルビア人保護のため、NATO派遣団司令部に、セルビア警察と軍隊をコソボに派遣する承認を要請した。
2013年に調印された、関係正常化原則に関する「ブリュッセル協定」だって、セルビアは全条項を履行したのに、コソボは最も重要な部分を履行しなかったんだぜ。
たとえば、セルビア人が多数の北コソボでは、司法委員会はセルビア人が過半数を占めなければならない、警察司令官はセルビア人でなければならないという取り決めがあるのに、破られようとしている。
(Wiki)
セルビア軍は警戒態勢に入ったと伝えられている。また、コソボROSU特殊部隊がガジボデ水力発電所を占拠し、セルビア人従業員を追い出し、全てのセルビア国旗を撤去したと報道されている pic.twitter.com/19wWC02xEi
— Miki (@AmbraBeni) December 11, 2022
「コソボのアルバニア人が、セルビア人を非難するために国際ミッションの職員を標的とした襲撃を準備している」と警告した。
コソボとセルビアの危機的状況に、最初に対応したのはロシアだしな。
ロシア外務省は、コソボとアメリカ政府とEUに対し、挑発を止め、セルビア人の権利を尊重するよう呼びかけた。
(Sputnik)
街には空襲警報が鳴り響き、爆裂弾のような音も聞こえ、周辺は騒然とした。
セルビア人居住区の3カ所の選管が、コソボ特殊部隊に襲撃されたんだ。
理由は、セルビア人居住区の選管が、12月18日に行われる地方選挙をボイコットしようとしたからと思われる。
(Sputnik)
アメリカとEUの協力を得たコソボ当局が、コソボのセルビア人に対して行った暴力的な挑発行為を、ロシアは24時間体制で監視している。
挑発者の目的は、コソボのセルビア人地区を完全に掌握することである。
コソボの政治的・治安的悪化は、コソボの指導者、ワシントンを筆頭とする欧米の後援者に責任があると強く言いたい。
我々は、コソボ問題に対して、国際法に則ったバランスのとれた公正な解決を図るため、セルビアを引き続き支援する。〉
世界一、アメリカバンザイをしている国「コソボ」
実際にコソボに行った人が書いてるけど、コソボ = アルバニア + アメリカ で、至るところにアメリカ国旗が掲げられ、ビル・クリントンの銅像、ビル・クリントンの巨大ポスター、クリントン通り、ブッシュ通り、ヒラリーという洋品店もある。
世界一、アメリカバンザイをしている国、コソボ。
(On The Road)
Albanian cultural heritage in Kosovo and Metohia. Statues of their creators and sponsors. pic.twitter.com/ngTMvH3Atr
— Based Serbia (@SerbiaBased) December 15, 2022
コソボ系アルバニア人、国際法の元教授、若干39歳の彼女は、ロシアのウクライナ侵攻について、こう言ってる。
〈プーチンは民主主義の虐殺者で、ウクライナで大量虐殺を行おうとしている。
ウクライナもコソボと同じように、「残忍な虐殺政権」の犠牲者だ。
西側諸国が、プーチンのウクライナ侵攻を非難してくれるのは心強い。〉(HUFFPOST)
〈セルビアのブチッチ大統領は、明らかにロシア側に立っている。
ベラルーシを除けば、ヨーロッパで対ロシア制裁をしていない国はセルビアだけ。
ロシアは「代理人であり衛星である」セルビアの助けを借りて、バルカンを不安定にしようとしている。〉(HUFFPOST)
セルビア アナ・ブルナビッチ首相
— ᶠᵃᶜʰⁱʳⁱ (@v_fachiri) December 14, 2022
プリシュティナ(コソボ)が毎日挑発し緊張を高めていると非難。
EUに協定違反を訴えているがなんの反応もなく、逆に(セルビアの)バリケードは協定違反だと言われる始末。
EU正義の基準はこんなもん。 pic.twitter.com/aiYGkIV0lS
セルビアが軍用車両を動かし始めたそうです。もしかしたら近いうちに。。
— ᶠᵃᶜʰⁱʳⁱ (@v_fachiri) December 16, 2022
日本の報道でロシアが扇動してる説をチラッと見ましたがセルビアのアナ首相は正反対のことを言っていました。 pic.twitter.com/M94asCo4ws
旧ユーゴスラビアの事情は複雑で、今に至るまでの歴史を知る必要があります。
そこからの今、そしてこれから、について考えました。