ぴょんぴょんの「国家を守るために」 ~EU相手に孤軍奮闘するハンガリー

いつかここで、ハンガリーについて書いてから4年。
あの、オルバン首相はどうなっているのか?
EUのはみだしっ子、アンチ・ソロスのオルバン首相、元気かな?
と思ったら、去年の総選挙で圧勝し、連続4期目の首相をやってるらしい。
数少ない、「国益最優先」を掲げるハンガリー政府。
頼もしい!
(ぴょんぴょん)
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ぴょんぴょんの「国家を守るために」 ~EU相手に孤軍奮闘するハンガリー

連続4期目の首相になったオルバン


「国家を守るハンガリーの戦い コシュコヴィッチ・ゾルターン氏インタビュー」


オルバン首相を覚えているか?

オルバン首相

う〜ん、だれだっけ?

ハンガリーの首相だよ。
ヨーロッパに移民の波が押し寄せた時、国境にフェンスを作って移民を追っ払った。

あ! 思い出した!
EUになびかない、勇敢な人だったよね。
でも、今ごろはきっと、EUになびく首相に入れ代わってるよ。

ところがどっこい! 
オルバンは、今も首相をやっとる。

ほんと?!

ハンガリーでは、去年4月の総選挙で、オルバン率いる政権与党「ハンガリー市民同盟(フィデス)/キリスト教民主国民党(KDNP)連合」が、2010年以来4回連続となる勝利を収め、オルバンは連続4期目の首相になったそうな。

フィデス=ハンガリー市民同盟の党のロゴ
Wikimedia_Commons[Public Domain]


EUの嫌われものが4期目って、スゴくない? 

「ロシアによるウクライナ侵攻から1か月余りが経った4月上旬。“ロシア非難”で結束していた欧州を揺るがす出来事が起きた。
EU(ヨーロッパ連合)加盟国の首脳の中でも、プーチン大統領と“最も親しい”といわれる、ハンガリーのオルバン・ビクトル首相が、議会選挙で圧勝し、再選を果たした。
プーチン大統領との親密な関係が逆風になるのではないかという当初の予想を覆し、その強さを見せつけたのだ。」NHK


でもさ、よく当選できたよね。
ブラジルのボルソナロさんなんか、不正選挙で落とされたのに。

実際に、オルバンの対抗馬ピーター・マルキザイには大量にカネが流れている。こいつ正直者で、「Action for Democracy財団から450 万ドル(約5億円)を受け取った」と、公に認めてるのよ。
AMERICAN BREAKING NEWS(SIMPLIFIED)&JAPAN

な、な、なんと、5億円!!

5億円は、「ハンガリーの国家予算の選挙運動費用のほぼ 4 倍に相当する」。
AMERICAN BREAKING NEWS(SIMPLIFIED)&JAPAN

ひえ〜!
財団と言えば、もしかしてソロス?

ジョージ・ソロス
Author:Niccolò Caranti[CC BY-SA]

ピンポ〜ン♪
Action for Democracy財団は、選挙のたった2ヶ月前、「打倒オルバン!」を掲げて立ち上がった財団だぜ。(Democracy Digest

オルバンを倒すために、わざわざ財団作った?

しかも、メンバーはソロスの息がかかったものがウジャウジャ。
AMERICAN BREAKING NEWS(SIMPLIFIED)&JAPAN

でも、すごくない?
そんなの相手に、オルバン氏はよく勝てたもんだ。

勝利演説で、オルバンは言った。
「この勝利はあまりにも大きすぎて、月からも・・ブリュッセルからも見えるほどだ。」(YouTube

「EUめ、ざまぁみろ!」って、聞こえるよ。

たしかに、EUはガックリだろうな。
なんたってオルバンはEUの目の上のたんこぶ、「EUの名折れ」「箱(EU)全体を腐らせる、腐ったリンゴ」「民主的な政治連合(EU)をすべて汚染する、一人の野蛮な独裁者」だからな。(FOREIGN AFFAIRS

ハハハ! 
日本じゃ、箱全体が腐らせて困るのは「腐ったみかん」だけど、ヨーロッパじゃ「腐ったリンゴ」なんだ。



国益最優先のハンガリーファースト


EUの中で、目立ちまくってるからな。
EUが「移民を受け入れろ、これは義務だ」と言ったって、ハンガリーは「NO!」。
勝手にさっさと国境にフェンスを作って、移民を追い返す。
EUが「プーチンのウクライナ侵攻を非難しろ」と言ったって、ハンガリーは「NO!」。勝手にさっさと、プーチンに頭を下げに行く。


プーチンに頭を下げたの?

「今年2月、オルバン首相はモスクワを訪問し、プーチン大統領と会談して、2035年までの天然ガスの安定的な供給の合意を取りつけていた。」
NHK

おお!やるじゃないか!

オルバンは「国益最優先、ハンガリーファースト」なんだよ。
ロシアの経済制裁に参加したヨーロッパが冬の寒さに凍えても、ハンガリー国民はそういう思いはさせない。
オルバン与党に投票した市民は言う。
「オルバン政権のエネルギー政策のおかげで、これまで通りの料金で済んでいます。野党が勝っていたら、値上がりどころではなかったかもしれません」

「オルバン首相は、国民に戦争の影響が及ばないよう、最大限の努力をしてくれています。」(NHK

わあ! EUになんと言われようと、やるべきことをやってるのが偉い!

オルバン与党は、選挙で与党が勝てばハンガリーの軍隊をウクライナに送ることはないと演説して、平和を望む国民の票を集めたと言われる。
JETRO

与党が勝って、ハンガリーがウクライナ戦争に巻き込まれなくて良かった。

だが、「グローバリズムを押し進めるヨーロッパにおいて、 孤軍奮闘するハンガリー」に、EUからの風当たりはますます強くなっている。
冒頭の動画で、ハンガリーの地政学アナリスト、コシュコヴィッチ・ゾルターン氏は言う。
EUは、連邦制のひとつの国家となるのか。
あるいは現状のように、各国が主権を持った独立国として存続するのか。
主権を守るか、ゆずるか。
現在ヨーロッパでは、国の存亡をかけての戦いが起きていると。
YouTube


EU加盟国も、大変だねえ。
でも、もともとEUは、独立国家、主権国家の自由な集まりだったんでしょ?

ああ、他のEU加盟国から、望まない政策を強要されることなんかなかった。
だが当初の思惑通り、EUは強い結束をもつ連邦制に向かっている。


ハンガリーがEUとの間に築いた、二つの大きな壁


EUが連邦制になったらどうなるの?

ハンガリーがEUとの間に築いた、二つの大きな壁が壊されてしまうだろう。

なんの壁?

一つの壁は、移民を入れないための国境の壁。
もう一つは、LGBTを国内に入れないための壁。

人口が1千万人ちょっとのハンガリーに2015年、大量の移民が押しかけた。
それ以来、政府は国民とハンガリーの文化を守るため、国境に壁を建設し、厳しく取り締まっている。
今でも不法移民は南の国境を越えようとして、去年は25万人の越境を阻止した。
昨今は、隣りのウクライナからの難民も加わって、大変さが増している。
YouTube

そっか、ハンガリーはウクライナとも接しているんだ。

外務省


この地図で、色がついているのがハンガリー。
グルッと国々に囲まれて、スロバキアの東、ルーマニアの北、地図に国名が書かれていないとこがウクライナだ。

こんなに囲まれているなら、壁を作って当然だよ。

移民を斡旋しているのは、ジョージ・ソロスのエセNGOだ。
ヤツらは、西洋社会、西洋文明の脆弱なスポットへ、移民を送り込んでいる。実際やってるのは人身売買、というのは周知の事実だが。


ソロス、ほんとに迷惑!
移民で、地球をめちゃめちゃにしているよ。

まったくだ。
移民先の国は不安定になり、出国した国も、移民が通過する途中の国も衰える。移民たち自身も多くを失い、最悪死ぬような過酷な経験をさせられる。
YouTube

移民がどれだけ、人々を痛めつけ、国々を弱らせるか。
ヤツら、そういうことを計算の上で、移民を送り込んでるね。

そういう目論見に対して、ハンガリー政府の出した答は、国境を死守することだった。


なのに、EUに非難された?

EUの言い分は、こうだ。
どこの国も高齢化、出生率の低下で困っている。
それなら、移民を受け入れて人口を増やしなさいよ、と。

ほとんどの国は、「うんうん」と首を縦にふって、言うなりだが。

日本政府も、「外国人労働者を増やしましょう」に従ってるよね。

ハンガリーは「断固、移民を拒否する!」と言った。
じゃあ、高齢化、出生率の低下はどうするんだ、とヤツらは騒ぐ。
ハンガリーは答えた。
家族を重んじることこそが解決策で、国の存続の鍵となると。

そして、直ちにハンガリー政府は動いた。
若者に経済援助を提供し、欲しいだけ子供を生んでもらおう。
YouTube

まとも!!
そんなわかりきったことを、日本の政治家は絶対にやらない。

2010年、ハンガリー政府は、家族政策への支出を3倍に増やした。
3人の子どもを出産した女性は、ローン返済免除。
4人目の子どもを出産した女性は、一生、個人所得税を支払わなくても良い。



ななななんと!!
ぼくも、4人産みたいです!!

気持ちはよくわかるが、それはムリ!!
だが、その結果、たった10年で結婚数は増え、離婚者は減り、中絶を5割も減少させた。
1.2だった出生率が、現在は1.6に上昇した。

YouTube

すばらしい!!
グッドアイデアを思いつき、それを実行に移した政府がすばらしい!!

移民の次にハンガリーが困っているのが、押し寄せるLGBTの波。
ここにも壁を作っている。


LGBTのシンボル「レインボーフラッグ」
Author:Ludovic Bertron[CC BY]

ああ、アメリカの小学校の授業で、女の子と女の子の結婚式をやったりして気持ち悪かったね。

ヨーロッパ周辺でも、子どもたちにLGBTを受け入れさせるために、小学校で何らかの取り組みが始まっている。
それを危惧したハンガリー政府は2021年、ただちに法律を修正して、LGBTが学校に侵入するのを防いだ。
さらに、昨年は国民投票があった。
「公教育で、保護者の同意なしに、未成年者のための性的指向セッションの開催を支持するか?」「メディアで、未成年者を対象とした性的コンテンツを無制限に紹介し、子どもの発達に影響を与えることを支持するか?」
結果は、有権者の92%が「法律で制限すべき」と答えた。

YouTube)(infobae


おお! ハンガリーの国民はまともだ。
日本も保護者に聞くべきじゃない?

そうだな。
近ごろ、E−テレでもLGBTを頻繁に扱っているし、小学校でもLGBTについて話し始めているようだ。

早く、なんとかしないと。

ハンガリーの地政学アナリスト、ゾルターン氏は言う。
「変態の大人たちの性的嗜好の娯楽に、子供が使われている。これは、小児性愛に極めて近く、確実に小児虐待だ。ヨーロッパとアメリカのモラルの崩壊がひどいですね。」
YouTube

おっしゃる通り!!
テレビじゃ、オカマのお化けを見ない日はないし、日本は無防備に受け入れ過ぎじゃないか?
何でもかんでも、ずるずるとアメリカの後をついて行くと、ヤバい方向に行くよ。

許容するのは自由だし、差別することは悪い。
だが、一歩まちがえば変態、さらに行くと悪魔崇拝ということも知らしめねば。そして、何より一番問題なのは、正常な男女関係、家族関係が壊れされることだ。

ますます、日本滅亡に拍車がかかるし。

だが、ここでもハンガリーとEUは相容れない。
EUは、LGBTに警戒するハンガリーを不快に感じている。

EUは、変態推進、悪魔崇拝賛成だからなあ。

EUは、ハンガリー人のアイデンティティを弱め、できれば排除したいようだ。
ゾルターン氏「我々は、国の平和と安定、生活様式を守り、アイデンティティを失いたくないと主張してきた。しかし、EUからの圧力はますます強くなっている。」YouTube

もしも、EUが連邦になったら?

ハンガリーはEUから、LGBTを強要されるだろう。


ああ、いやだ、いやだ!

ゾルターン氏「今や、私たちが信じるもの、核となる価値観、神、祖国、家族などが攻撃にさらされている。」

それは、世界中の国で起きているね。
自分の国をグローバリストの変態洗脳から、守らないと大変だ。

しかし、このようにLGBTの布教に対して立ち上がるハンガリーと、日本のようにそのまま受け入れようとしている国の違いはなんだろうか?
我那覇真子氏のこの質問に対して、ゾルターン氏は答えた。
政治権力の源が国民にあるかどうかの違いだと。
「政治のパワーの源が国民であるなら、まだのぞみがある。
もし、政治権力の基盤が、特定の権益、外部の力、専門家、ジャーナリスト、活動家などの世界的ネットワークだとしたら、すでに負け試合だ。」
YouTube

おお! なんか、日本のことを言われているような気がする。

ああ、日本はどっぷりと世界的ネットワークに捕まってるからな。
ゾルターン氏は言う。
「政治的権力は人々から発生するべきものなのに、それ以外から発生しているなら、厳しい戦いになる。政治家は、国民に対して責任があり、その権力は国民から授かるもので、外部や特定の団体から来るものではない。そこにフォーカスすると良いだろう。」
「まずは、『権力は国民次第』という政治的システム作りが必要だろう。」
YouTube

日本のために言ってくれてるんだ。
でも、わかるな、「厳しい戦い」「負け試合」だってこと。
早く日本人が目覚めなきゃ。

ある日テレビをつけたら戦争が始まってた、じゃ遅いからな。

だけど、ハンガリーは、なんでこんなに目覚めているんだろう?

それは、ハンガリー国民が苦労してきたからだよ。
旧ソビエトなどの支配下にあったハンガリーは、自由な西ヨーロッパに憧れていた。
いつか、ハンガリーもそうなる日が来ればと。
1989年、悲願の民主化を果たしたハンガリーは、2004年にEUに加盟。
しかし、現実は思い描いていたようなものではなかった。

それまで経験したことのない市場競争にさらされ、自分たちの品物は安く買い叩かれ。EUに加盟しても、豊かにはならない現実を見せつけられた。
NHK

そうか、EUへの憧れは失望に変わったんだね。

EUについて行っても、何もいいことがない。
それより、「ハンガリー・ファースト」のオルバン首相に期待したい。



それで、4期目もオルバン首相が選ばれた。

ハンガリーのどこを愛しているのかと聞かれて、ゾルターン氏は答えた。
「この国の美しさ、人々、同胞、苦労、勝った戦い、負けた戦いを含めて、この国の歴史、私の家族、なによりも2人の子どもたち。
彼らには幸せな大人に育ってほしい。そして、人に言われることではなく、自分で選んだ人生を生きてほしいと願います。」(YouTube

ああ、どこの国の親も、同じことを願っているはず。


Writer

ぴょんぴょんDr.

白木 るい子(ぴょんぴょん先生)

1955年、大阪生まれ。うお座。
幼少期から学生時代を東京で過ごす。1979年東京女子医大卒業。
1985年、大分県別府市に移住。
1988年、別府市で、はくちょう会クリニックを開業。
以後26年半、主に漢方診療に携わった。
2014年11月末、クリニック閉院。
現在、豊後高田市で、田舎暮らしをエンジョイしている。
体癖7-3。エニアグラム4番(芸術家)

東洋医学セミナー受講者の声

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