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ぴょんぴょんの「オーソモレキュラー」 ~現代医学の穴を埋める、代替医療の代表選手
分子矯正医学(オーソモレキュラー)を提唱したライナス・ポーリング博士
2023/10/06の時事ブログ、「脳神経外科医が自身の体調不良をきっかけにして、科学的な西洋医学に自然治癒力を高める代替・伝統医療を組み合わせた『統合医療』に辿り着いた」に、オーソモレキュラーのことが書いてあったね。
そりゃ、もお! 良いに決まってるよ。1954年ノーベル化学賞、1962年ノーベル平和賞の2度もノーベル賞を受賞してるからね。 ノーベル賞を2度受賞した5人のうちの1人で、キュリー夫人に次いで2人目だって。(Wiki)
そうだね、スー・チー、ダライ・ラマ、オバマ、マララ・・・。でも、ポーリング博士の平和賞は納得できるよ。だって、断固として核兵器に反対した人だからね。「原爆の父」で知られる、あのオッペンハイマーから、マンハッタン計画に誘われて、「自分は平和主義だから」と断ったんだからね。(Wiki)
オッペンハイマー
Wikipedia[Public Domain]
共産主義者と呼ばれようと、アメリカ国務省からパスポートを剥奪されようと、彼は核実験、軍備拡大、戦争に反対する活動をやめなかった。それが評価されて、ノーベル平和賞を授与されたんだよ。(Wiki)
でも、本職は化学者だよ。ポーリング博士は、20世紀で最も重要な化学者と呼ばれている。特に分子生物学の草分け的存在で、大量ビタミンCなどの栄養素を摂取する健康法、分子矯正医学(オーソモレキュラー)を提唱した。(Wiki)
精神疾患にビタミンが効く
臨床でオーソモレキュラーを使い始めたのは、カナダの精神科医アブラム・ホッファー。彼は、統合失調症の患者にナイアシン(ビタミンB3)の大量投与をして、その効果を証明した。
オーソモレキュラー療法の3本柱、ポイント
そう、医師なら、自分とこで検査できるし、データも見慣れているから、取っつきやすいよね。だから、オーソモレキュラー療法を取り入れるクリニックが、急速に増えたんだと思うよ。2022年5月時点で、全国10万の医療機関のうち4%、約4,000の医療機関でオーソモレキュラーが導入されているからね。(MSS)
オーソモレキュラー療法の3本柱は、「食事」「サプリ」「生活習慣指導」で、食事は「血糖値の安定化」と「タンパク質の最適な量の摂取」が基本、不足している栄養素は高用量のサプリで補充し、生活習慣の指導も行う。(オーソモレキュラー栄養医学研究所)
ドラッグストアのサプリは食品扱いで、医薬品じゃないから法律の規制もない。つまり、品質の保証がないんだ。それに比べると、オーソモレキュラーで使うサプリは、医療機関専売のサプリだから高品質なんだよ。(Laetus Clinic)オーソモレキュラーで使われるサプリには、これだけの種類があるんだよ。
医療機関にかからないと出してもらえないけどね。でもね、この記事によると、オーソモレキュラーのクリニックにかかると、お財布が苦しいらしいよ。医療機関専売サプリは保険が効かないから、月に何万円もかかるとか。
実際に、「パニック障害」でオーソモレキュラー療法を受けている「20代専業主婦の敏感ひつじ」さんによると、月に約3~5万円かかることがあるそうだよ。それだけかけても、半年間、体調に大きな変化は感じていないとのこと。
心療内科・精神科にかかる人たちは治るまで時間がかかる。その分、長く服用しないといけないから、経済的に大変だね。それだけじゃなく、こういう問題もあるみたい。「結局のところ、精神科の薬がサプリやプロテインに置き換わっただけで、『依存的な心』という、うつ・不安の最大の原因のひとつが解決していないので、問題の先延ばしに過ぎません。」(note)
内科開業医の先生が書いた「オーソモレキュラーの何がいけないか」でも、やはり、科学的根拠に乏しい、高度なエビデンスに裏付けされていないと言っている。でもね、そうは言いながらも、この先生は、オーソモレキュラーを支持してるんだ。理由は、「これはもう単純に、私の娘やほかの身内をはじめ、調子が良くなった人を何人も見ているからです。」そして、何より、有効な治療がない患者さんにとって、極力負担のない方法だからと言っている。(note)
ある医師の奥さんは、めまいで苦しんでいて、血液検査その他も正常で、考えられる治療法はすべて試したのに治らない。そこで、オーソモレキュラーの専門家に血液データを見せて、食事とサプリの指導を受け、サプリを飲ませたら、「妻は、枯れかかった草花がみるみる元気になるように改善していったのです。」そこから、オーソモレキュラー専門医に変身したそうな。(本がすき。)
AIでさえ、体のセンサーには勝てないだろ。たとえば、同じ量のビタミンCを飲んでも、ある日はおいしく感じ、ある日は酸っぱく、ある日はまったく味がしない。重曹もそうだ。ある日はしょっぱくて飲めねえのが、ある日はおいしく感じる。今、ビタミンCが必要か、重曹が必要か、体が教えてるんだ。なのに、毎日毎日同じ量で、規則正しく朝晩飲む? それで、いいんか?
食事と生活習慣がちゃんとしていれば、余った栄養素は排泄し、足りない栄養素は作り出すというように、体のセンサーが自動的にやってくれる。ただ、そのセンサーが壊れた時が問題だ。特定の栄養素に過不足が起きる。そこで、オーソモレキュラー診断をして、足りない栄養素を補って正常な状態に戻す。うまく行けば、壊れたセンサーの修理までできるかもしれない。
高いサプリを飲む以前に
さらに、概念を変えることも重要だ。「病気」と聞くとイヤなイメージが強いが、「症状」は病気じゃなくて「よくなる兆候」だ。自分の体が異変に気づいて、警報を鳴らしているだけ。そこを理解して、心穏やかに発熱・発疹・嘔吐・下痢・腹痛を見守っていると、いつのまにか毒出しがすんで、それまでよりもっと健康になっている。
ヤマ・ニヤマ、除霊と浄化の祈りは外せない。だが、苦しいときは自分の心を見つめるチャンスだ。思っていることを書き出して、自分をカウンセリングする。トラウマが深ければ、専門家にカウンセリングしてもらってもいい。
そんな彼女は、いち早くオーソモレキュラーを勉強して、うちの患者さんにサプリメントを処方してくれていました。私はそれを傍から見ていただけで、オーソモレキュラーのことはほとんど知りません。