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ぴょんぴょんの「内部告発者を守れ」 ~パワハラ、おねだり、えこひいきの斎藤元彦兵庫県知事
「維新の会」の息がかかった斎藤知事
西播磨県民局長W氏の内部告発
「維新の会」以前に、斎藤知事の人間性もどうなんだ?ってエピソードがいっぱいあって、2024年3月12日、それを告発したのが兵庫県職員で西播磨県民局長のW氏(当時60歳)だ。W氏は、「斎藤元彦兵庫県知事の違法行為等について」と題した内部告発文書を県議、報道機関、県警などに配布した。
こんなんじゃ、内部調査も信頼できへん、てことで、県は新たな調査を百条委員会に委ねることにした。百条委員会というのは「内容的にも、手順的にも、かなり重たい、重大な決断のうえに設置される委員会」。(地方公務員マメの日々)
そして、7月19日の3回目の百条委員会に出頭する予定だったW氏は、7月7日夜、姫路の生家で遺書を残して自殺してしまった。同日、遺族は、W氏が残した「死をもって抗議する」という趣旨のメッセージ、疑惑の根拠となる情報源の音声データ、W氏が作成した具体的な日時や場所などを記した陳述書を百条委員会に提出した。(Wiki)
と、思ったらそうでもない。失くなる4日前(7月3日)、W氏は関西テレビの取材で、百条委員会について「覚悟している」と話し、前向きな印象だったと言う。 また、「後輩たちがのびのびと仕事できるように 県政が変わっていってほしい」「今の県政は意思決定のプロセスが正常ではなく、優秀な後輩が真っ当な扱いを受けられない状況」「そういうことが許せず、抑止になればと思い告発文を出した」と話していたと言う。(YAHOO!ニュース)
W氏の告発文書の内容
それを推理する前に、W氏の告発文をおさらいしよう。告発文には「(知事の)職員へのパワーハラスメント」「(知事の)複数企業への贈答品のおねだり」「2021年知事選での県幹部による事前運動」「業界団体に対する次期知事選の投票依頼」「政治資金パーティーにおける県信用保証協会理事長らによる購入依頼」「セ・パ優勝パレードにおけるキックバック強要」「ひょうご震災記念21世紀研究機構理事長の五百旗頭真(いおきべまこと)が死に至る経緯」の7項目がある。(Wiki)
だが、ほとんどの県職員は認めている。現代ビジネスの取材によると、「兵庫県職員なら、たいてい耳にしたことのある内容です。大筋では真実です」「内部告発を誹謗中傷し、嘘八百と反論している斎藤知事に、県職員は怒り心頭です。」
では、W氏の主な告発を見ていこう。まずはパワハラ。斎藤知事は、20m手前で公用車を降りて歩かされただけで、出迎えた職員・関係者を怒鳴り散らす。知事レクで、気に入らないことがあると机を叩いて激怒する。ある県職員は、「斎藤知事が視察に行った時です。車が建物に入ってきてお出迎えをしたのですが、『ちゃんと頭を下げろ』『知事が来たんだぞ』と斎藤知事からすごい勢いで怒鳴りつけられました。」(現代ビジネス)
5種にとって贈り物とは、愛情の表現だからな。だが、贈り物好きは知事だけじゃなかった。4月16日、産業労働部長が、内部告発で指摘された企業からの高級コーヒーメーカーとトースターを受け取っており、それらを返却していたことが判明。 (Wiki)
次の告発は、2021年知事選で斎藤知事を応援した県幹部4人が、論功行賞でトントン拍子に出世したこと。さらに、こいつらが「自分は選挙前から斎藤のブレーンだった。お前ら言うこと聞けよ」と恫喝したと。これについて、ある県職員は、「県知事選の時に、県庁職員が斎藤知事にすり寄ろうと『斎藤に入れろ』と触れて回ったのは事実です。私自身も(中略)......『斎藤一択だ、家族とかまわりにも言ってくれよ』と投票を強要されましたから間違いない。」(現代ビジネス)
お次の告発は、県信用保証協会理事長らが、県の商工会議所と商工会に、補助金カットの圧力をかけながら、斎藤知事の政治資金パーティー券を大量購入させたこと。これについて、ある県幹部は「商工会議所関係に、パーティーに出席せよという指示が出たのは本当。(中略)…私は直接、『パーティーに出ないと補助金でいろいろあって』と聞きました。」(Aera dot.)
H課長の死を3ヶ月も隠していた兵庫県
だが、最も重要な告発は、次のだと思われる。「信用金庫への県補助金を増額し、それを募金としてキックバックさせることで補った。」「パレードを担当したH課長は、この一連の不正行為と大阪府との難しい調整に、精神が持たずにうつ病を発症し、現在、病気療養中」。(現代ビジネス)
告発文だけじゃ、意味がわからん。たとえば、「一連の不正行為」が、何を意味するのか。ただわかるのは、昨年、大阪と神戸で行われた、阪神タイガースとオリックスバッファローズの優勝パレードの資金集めの話ってこと。クラウドファウンディングでもカネが集まらなくて、大変だったそうだ。
#画像フォルダ適当にシャーってやって止まった画像をなんであっても晒すいいねで続行
— 🦴ベジットサブ🦴🍀🦋🎧⭐️ (@SATpwoFFJewTEhJ) January 5, 2024
阪神とオリックス優勝パレードまじで良かった今年も優勝してくれるといいな pic.twitter.com/b0IY08oLsY
H課長はかなりのプレッシャーを背負っていた。ある県幹部は話す。「パレードの協賛企業は大阪府と兵庫県、それぞれが分担して集めた。(中略)...斎藤知事から『大阪に負けるな』という趣旨の話があって、職員は必死で声をかけた。告発にあるキックバックの有無まではわからないが、兵庫県側は地元の金融機関、交通など、県と結びつきが強い協賛企業が多く名前を連ねたのは事実。」(Aera dot.)
わからん。わからんが、おそらくそこが、県知事サイドにとって、最も触れられたくないポイントだろう。だから、H課長の自殺も3ヶ月も隠していた。7月24日付けのYAHOO!ニュースは、こんなふうに報じている。「兵庫県の斎藤元彦知事は24日、プロ野球・阪神、オリックスのリーグ優勝記念パレードを担当していた元県民生活部総務課長の男性(53)が4月に死亡していたと明らかにした。(中略)…関係者によると、県や大阪府などでつくる実行委員会が主催し2023年11月に開いたパレードの費用について、元課長は企業からの寄付金集めなどを担当。療養中の4月20日に急死したが、職員向けに訃報が通知されたのは7月23日だった。」
だが、公表される前から、県職員はうすうす感づいていた。4月にH課長のポストに新しくY氏が着任したことで、「H氏が自死したから、課長が交代した」という噂が広がったし、5月16日の兵庫県議会でも「内部告発に書かれていたH氏がお亡くなりではないか」と質問されて、知事の側近が「亡くなったかどうか、現時点ではお答えできません」と答えている。(現代ビジネス)
告発者を守る勇気が日本を変えていく一歩になる
赤木さんが6年前に亡くなられた時、54歳でした。つまり今年生きておられたら60歳になります。兵庫県西播磨県民局長だった元職員のかたは今年亡くなられた時60歳でしたから同い年でしょう。お生まれになった月で変わってくるかもしれませんが。 https://t.co/tnQb3KVNjO
— 住友陽文 (@akisumitomo) July 19, 2024
内部告発者の声を聞くと、それがよくわかる。「見て見ぬふりをする人たちがすごく多くて、誰も助けに来ない。それがどんなにつらいか」「睡眠障害を患うなど、精神的に追い詰められていきました」「神も仏もないんだみたいな感じで、自分の子どもたちに『正しいことをしろ、そうすれば絶対いいことが返ってくるから』と、今まで結構、口癖のように言ってたんですけど、言えなくなりました。やるべきだったというのはわかっているんですが、やらなきゃよかったのかなと、いまだに思ったりして」。(クローズアップ現代)
県職員W氏の内部告発に、知らぬ存ぜぬの斎藤元彦県知事。
内部告発で不正行為に関わったとされるH課長も、W氏が自殺した3ヶ月前に自殺していたことが、今ごろ、公にされました。
異様な状況の兵庫県、県民だけでなく、国民が見守る中、すべてが明らかにされることを願います。