最激戦地であったアフガニスタン東部のクナル州を取材した驚異的なドキュメンタリー ~外国人がこの村に来るのは25~30年ぶり / アフガニスタンの女性問題の実態

竹下雅敏氏からの情報です。
 2001年から始まった「アメリカ:有志連合」対「アフガニスタン・タリバン政権」の紛争の約7割がこの「死の谷」と呼ばれる地域で起き、米軍側で最も多くの死傷者が出た場所として恐れられ、アメリカがアフガニスタンから完全に撤退する2021年より11年も前に撤退せざるを得なかった最激戦地(5秒)であるアフガニスタン東部、パキスタンの国境沿いクナル州を取材した映像です。
 前回紹介した映像に続き、今回の映像も圧巻です。「死の谷」と呼ばれた場所は、アフガニスタンの中でも最も保守的、伝統的で孤立した人々が暮らしている地域(1分45秒)だということですが、地元の人たちはタリバンを支持していた(7分42秒)ということです。
 「米軍か旧ソ連軍、どっちとの戦いがより厳しかった?」という質問に、地元の村長と親方は「米軍だね。」「米軍は卑怯なことに家にいる一般人まで標的に攻撃してきた。旧ソ連軍との戦いでは、家の中にいれば安全だった。米軍との戦いでは、老若男女とても多くの人たちが亡くなったよ。」(13分24秒)と話しています。
 また、「我らが神アッラーのおかげで、米軍は去って平和が訪れた。この平和はタリバン政権があるからで、我々はとても感謝しているんだ。」(14分22秒)と言っています。外国人がこの村に来るのは25~30年ぶりらしい(16分32秒)という驚異的なドキュメンタリーです。
 二つ目の動画は、アフガニスタンの女性問題を中心に語っています。“アフガニスタンでは女性と見知らぬ男性が話すことは良くないとされているので…友達の友達とか、友達の結婚相手と喋ったリアリティをみなさんに僕が代弁してシェアをしたいなと思います。彼女たちは、アフガニスタンの女性を幸せと言うんです(5分34秒)。…アフガニスタンの文化は女性優先ってことで、どれだけ早く待っていても男性は後回しにされて、女性のチェックインが先にされます。タクシー乗り場で僕らが先に待っていても、女性が後から来たら女性を先に優先させてあげるとか、飛行機の待合席でも女性が優先で席に座って、男性は立って待ちます。…ご飯を食べた後の片付けも男性がしていました。ご飯を食べた後も女性がリラックスしていて、男性がお皿洗いをしている光景も見たので、家庭によって違うとは思うんですけど、みんながみんな女性はドンキーワーカーとして家の中で働かされている感じではないですね。…稼いだお金は全部家に持って帰って奥さんに渡したあとは、奥さんが全部コントロールするということみたいです(11分8秒)。…女王として家庭内ではおもてなしをされているという発言をメインチャンネルではしていました。(9分56秒)”と話しています。
 2023年11月29日の記事で、『イスラエル人質からハマスへの礼状』という記事を紹介しました。この礼状には、“私の娘エミリアに対する並外れた人間性に心から感謝しています。…あなたや途中で出会った他の親切な人々のおかげで、私の娘はガザの女王のような気分になりました…娘は世界の中心にいるような気分だと認めています。私たちの長い旅の間、草の根から指導者に至るまで、優しさ、愛情、そして愛をもって接してくれなかった人に彼女は会ったことがありません。”と書かれていました。
 BAPPA SHOTA氏の動画で、これはイスラムの並外れた精神性なのだということがよく分かりました。
(竹下雅敏)
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米軍が唯一完全敗北したアフガニスタンで最も危険な場所に行ってみた
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アフガニスタンの女性社会の実態がとんでもなかった
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