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ぴょんぴょんの「踏んばれグルジア」 ~ベラルーシの「ゴキブリ」、ルカシェンコがお手本だ
コバヒゼ首相の発言の真意
This is not Moscow or Belgrade. This is the capital of Georgia 🇬🇪 ruled by Putin's puppets. pic.twitter.com/q5pM5IPuTx
— Foreign policy (@ForeignpolicyWB) December 6, 2024
〈ここはモスクワでもベオグラードでもない。プーチンの操り人形が支配するグルジアの首都だ。〉
Protesters in Georgia used a makeshift firework gun against riot police 😳 pic.twitter.com/mSgqquqEy9
— NO CONTEXT HUMANS (@HumansNoContext) December 1, 2024
〈グルジアのデモ隊が、その場しのぎの花火銃を機動隊員に使用〉
SputnikInt
— tobimono2 (@tobimono2) November 28, 2024
グルジアのコバヒゼ首相は、同国政府はEU加盟交渉開始の問題を2028年まで議題に上げないと発表した。グルジアはまた、その日までEUからの予算交付を拒否している。… pic.twitter.com/XWWfMOBhso
信頼する皆様へ
— ティムラズ・レジャバ駐日ジョージア大使 (@TeimurazLezhava) December 5, 2024
ジョージアの現状について
なるべくわ分かりやすく
言わなければならないことを言います
できるだけ多くの拡散を pic.twitter.com/3b4VXZfGW0
小学校から大学まで、日本の学校に通っていたからな。彼によれば、「グルジアはEU加盟交渉を開始する協議を2028年まで行わない」というコバヒゼ首相の発言は、一部を切り取ったもので、誤解されていると言う。コバヒゼは、演説の最後に「2030年に正式にEU加盟できるようにする」と言っているのだが。
ヒドくなるグルジアに対する内政干渉
また、ロシアのウクライナ侵攻が始まってから、グルジアに対する内政干渉がヒドいことも、ボヤいている。11月12日、ドイツ、フランス、ポーランド、スウェーデン、フィンランド、バルト三国の代表団が、選挙結果に抗議するためにグルジア訪問した。
【RusNews】グルジアでマイダン2が勃発‼️ 12/4時事ネタ水曜版です🫡‼️
この動画の5:21〜によれば、彼らは野党集会で応援演説を行った。「日本で例えれば、前回の衆議院選挙で自民党が惨敗しましたが、その選挙結果がおかしいと、NATO諸国の議員たちが東京に駆けつけ、自民党を応援する街頭演説を行うようなものです」とニキータ氏は言う。
学生や子どもなど若者を使うのは、2014年のマイダン革命でもあった常套手段で、「平和的な抗議活動に対する警察側の残忍な攻撃」を写真や映像に撮り、世界中に拡散するのがねらいだ。(YouTube 12:28〜)
カラー革命を阻止したルカシェンコ大統領
国を守るために、そういう予防線は必要だ。だが、時には荒っぽいことも必要になる。そして、国のトップがそれを決断できるかがポイントだ。2014年のウクライナのマイダン革命では、ヤヌコビッチ大統領が「民衆を弾圧しないでほしい」という声を聞いて、治安部隊を迅速に動かさなかった結果、武装勢力にやられてしまった。(YouTube 15:50〜)
ああ、2020年のベラルーシの暴動もスゴかった。「欧州最後の独裁者」と呼ばれるルカシェンコは、西側から何と言われようと、徹底的に暴徒を食い止めた結果、カラー革命を阻止できた。(YouTube 14:41〜)
🇷🇺#ロシア のプーチン大統領と #ベラルーシ のルカシェンコ大統領は、来年後半までにロシアが開発した新型弾道ミサイル「オレシニク」をベラルーシ国内に配備することで合意しました。 pic.twitter.com/rpSa8woyK2
— ParsToday Japanese (@ParstodayJ) December 7, 2024
愛犬ウムカも応援
— tobimono2 (@tobimono2) November 7, 2024
ルカシェンコ大統領は、ベラルーシの人々に薪の正しい割り方を教えた。 pic.twitter.com/uVrg9djmy9
頼もしい の一言につきますね・・・
— taro (@taro77559703) November 7, 2024
こんなリーダーがいるベラルーシ人がうらやましい・・・
1994年の大統領就任以来、独裁的にベラルーシを治めてきたルカシェンコは、欧米の目の敵にされていて、欧米は虎視眈々とチャンスをねらっていた。そして、2020年8月9日の大統領選で、ルカシェンコが6期目の出馬を宣言すると、市民からは批判が殺到した。
だが、ルカシェンコはやる気満々だ。再選に反発する野党に対して、「野党集会に参加する者は、誰であれテロリストとして扱う」「そんな連中は、首を絞めてやる。カモのように」と警告したりで、国民の反感を買った。(BBC)
日本在住のベラルーシ人は言う。「国がある種、強制収容所になったかのような感覚がある。体制が根本的に変わらない限り、帰国を検討する事は不可能だろう」「誰かが逮捕された、誰かが拷問された、拷問で亡くなった。そんな話ばかりです。」(NHK)
そんなルカシェンコの対抗馬として登場したのが、ベラルーシの人気ブロガー、セルゲイ・チハノフスキー。こいつは、ルカシェンコに抗議するデモを組織し、自ら大統領に立候補をした。が、選挙3ヶ月前に逮捕収監されてしまった。
チハノフスカヤ陣営の盛り上がりに危機感を持ったルカシェンコは、選挙期間中、2000人以上も拘束した。(BBC)そして結果、ルカシェンコの圧勝。37歳のチハノフスカヤを抑えて、65才のルカシェンコが6期目の大統領になった。
暴動に対するルカシェンコのやり方は、かなり乱暴だ。機動隊や治安部隊が、手当たり次第、アンチを捕まえて警察車両に押し込む。抗議者集会に警察のトラックやバスが到着すると、降りてきた迷彩服の男たちが抗議者に銃を向け、ゴム弾や催涙ガスを発射する。「拘束され、警察車両に投げ込まれた人々は、手ひどく暴行され、拷問された。車内からは殴る音や、助けを求める叫び声が聞こえた。拘束中に虐待を受けたという証言は日に日に増えている。」(BBC)
たしかに暴力的だが、ルカシェンコにはすべてが見えている。「チハノフスカヤの支持者らは外国に操られている『臆病者』だ」「ルカシェンコが票の80%を得たのに、自発的に権力を引き渡さなければならないと? こんな命令は向こう(国外)から仕向けられたものだ」「我々は強固に対応する」「この国がばらばらに引き裂かれるなど、認めない」。(BBC)
まあ、実際はただの、薪割り上手のかわいいオッチャンよ。選挙から約1年後、BBCが、ルカシェンコを単独取材した(2021年11月20日)。平和的に抗議する人々が拘束され、ミンスクの収容センターで暴行された。そこで受けた拷問の傷跡を、ルカシェンコに動画で見せようとすると、「わかった、わかった。認める、認めるよ」「オクレスティナ収容センターでは複数が殴打された」と述べた。その上で、「しかし当時、警察も殴るけるされたのに、あなた方はそれを映さなかった」と付け足した。(BBC)
そして2021年7月以降、ベラルーシでは270の非政府組織(NGO)が活動停止に追い込まれ、市民社会の仕組みが破壊されていると指摘すると、ルカシェンコは「おまえたち西側が資金援助してきた、ごみみたいな連中は全員、虐殺してやる」「おたくらのNGOとかそっちが資金援助してきた何もかも、あんたたちの仕組みを我々が全部ぶち壊したから困っているようだが」。(BBC)
さて、反政府指導者として逮捕されたセルゲイ・チハノフスキーは、その後どうなったか? 暴徒を扇動した罪などで、2021年に禁錮18年の判決がくだされた。それに対して、アメリカのブリンケン国務長官やEUは、個人の弾圧と非難した。(BBC)
ハハハ! 「ゴキブリ」と聞いて思い出した。逮捕されたセルゲイ・チハノフスキーが、大統領選で使ったスローガンとシンボルを知ってるか? シンボルは「スリッパ」、スローガンは「やめろ、ゴキブリ!」。(ジジイがあれこれ考えた)
と思ったら、やっぱり、カラー革命の様相を呈してきました。
第2のウクライナにならないために、踏んばるグルジア政権。
欧米に扇動されていると知らずに、暴れる若者たち。
この厄介なカラー革命を、先輩のベラルーシはどうやってくぐり抜けたのか。
そこには、しぶとく居座り続けるルカシェンコがいました。