[ラジオイラン]国連安保理がイスラエルの挑発行為を非難 / EUがテルアビブから大使を引き上げ 他

竹下雅敏氏からの情報です。
 イスラエルの入植地拡大に抗議して、EU大使をイスラエルから引き上げるとのこと。EU代表はパレスチナ国家樹立を要請したにも関わらず、イスラエルが強く反発している様子が伺えます。こうした動きはこれまでなら考えられなかったものです。
 “続きはこちらから”以降では、BRICSの首脳がロシアへの制裁を非難したとのこと。またシリア情勢も、イラン・ロシア・中国の良好な協力関係から、アメリカの思うようにはならない様子が見て取れます。
 今後、こうした変化がますますはっきりしてくるようになると思います。
(竹下雅敏)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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国連安保理がイスラエルの挑発行為を非難
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98873c8d1bbcc441c0f275b4b75de958_XL国連安全保障理事会が、聖地ベイトルモガッダスでのシオニスト政権イスラエルの挑発行為を非難しました。

IRIB記者によりますと、安保理は17日月曜、パレスチナ問題に関する会合を開き、聖地での最近のパレスチナ人とシオニストの衝突に関する最新の状況について話し合いました。
国連事務総長の政治問題担当顧問は、この会合で、聖地での暴力の拡大に触れ、「この1ヶ月、東エルサレムでエパレスチナ人の住宅82棟が破壊され、子供60人と女性8人を含むパレスチナ人494人が負傷、子供80人を含む169人のパレスチナ人が住む家を失った」と語りました。

同顧問は報告の中で、60年に及ぶシオニスト政権のパレスチナ領土占領に触れ、「パレスチナとイスラエルの2つの政府の樹立という解決法に進展が見られないことは、次の暴力の波がそれほど遠くないことを確信させる」と語りました。
さらに、「国連事務総長は、10月29日の安保理の緊急会議の後から続いているエルサレムでの緊張の拡大を懸念している」としました。
また、「パレスチナ人の若者とイスラエルの治安部隊の衝突は、ヨルダン川西岸や東エルサレムの多くの地域で、ほぼ毎日のように起こっている」とし、シオニスト政権の入植地建設は国際法への違反だとし、「このような行動は、双方の不信感を募らせ、対立を深めている」と語りました。

同顧問は、ガザ地区の情勢について、「これまでに進展も見られたが、ガザは依然として多くの問題を抱えている」と述べました。
また、「ガザ地区では、およそ6万棟の住宅が早急な修復を必要としており、これまでにおよそ8万人が住む家のない状態にある。この2つは、すぐにでも取り掛かるべき問題だ」と語りました。

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EUがテルアビブから大使を引き上げ
転載元)
b60d08ece0c9629d377f5e98111713ab_XL情報筋が、イスラエルから大使を引き上げるEUの決定を報じました。

イルナー通信によりますと、情報筋は、EUがこの計画に関して話し合いを継続しており、この提案は、ヨルダン川西岸や聖地ベイトルモガッダス・エルサレム東部における入植地建設の拡大に抗議して提示されたと伝えています。
この提案にはテルアビブからのEU大使の引き上げと入植者への制裁が含まれています。
この情報筋によりますと、この提案を作成したEUの対外行動庁のクリスチャン・バーガー中東担当部長は、これに関して、「この提案はイスラエルの入植地建設などの活動に対して出されたもので、イスラエルは、パレスチナ・イスラエルの2カ国の樹立という解決策を不可能なものにすると脅迫している」と語りました。

この報告によりますと、EUのモゲリーニ外務・安全保障政策上級代表は、少し前、ガザで聖地を中心とするパレスチナ国家の樹立を要請しました。
前イタリア外相で、最近現職に就任したモゲリーニ上級代表は、「パレスチナ人はイスラエルによって占領されたヨルダン川西岸やガザに東エルサレムを首都とする国家の樹立を求めている」と語りました。
スウェーデンは先月、EUで最初の国として、パレスチナ国家を正式に承認しました。

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BRICS、「西側の対ロシア制裁は違法」
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09901fed2e950d462124de807ae33501_XLBRICS・経済新興国であるブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカが、西側諸国によるロシアへの制裁を違法であるとしました。

イルナー通信によりますと、ロシアのウシャコフ大統領補佐官は、オーストラリア・ブリスベンで行われているG20・20カ国地域首脳会議の傍ら、「BRICS構成国の首脳は、ロシアに対する一方的な制裁を非難し、これを違法なものであると考えている」と強調しています。
ウシャコフ大統領補佐官はまた、「BRICSの首脳は、西側諸国による対ロシア制裁が国際法違反であるとともに、世界経済の回復にとっての障害であると考えている」と表明しました。
EUとアメリカは、ロシアがウクライナの反政府勢力を支援していると主張し、ロシアに対する経済制裁の行使を示唆しました。
西側諸国の政府関係者は、ロシアのプーチン大統領に対し、「プーチン大統領がウクライナの反政府勢力への支援を止めない場合には、ロシアに対しより厳しい制裁が科されるだろう」と警告しています。
G20首脳会議は、現在オーストラリアのブリスベンで開催されています。
G20は、世界の経済大国で構成されており、これらの国は世界経済の85%を占めています。

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「シリアに関するイラン、ロシア、中国の協力は真剣に継続」
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0bd28ff7a7b278acefed7fe1da1ecdc1_XLイランのアミールアブドッラーヒヤーン外務次官が、イラン、ロシア、中国は、真剣に、シリア問題をめぐる協力を継続するとしました。

アミールアブドッラーヒヤーン次官は、テヘランで中国外務次官と会談し、地域の情勢におけるイランの影響力のある役割や、この情勢をめぐるイラン、ロシア、中国の良好な協力に触れ、「地域問題に関する定例的な2者協議のメカニズムの形成を提案しました。
一方の中国外務次官も、中国とロシアは、シリア問題について調整をとっているとし、「中国政府は、イラクやシリアの復興に参加する計画を立てている」と語りました。
同次官はまた、核エネルギーの平和利用に関するイランの権利をロシアと中国は支持する立場をとっていると強調し、「ロシアと中国は、イランと6カ国の間で、最終合意が成立し、制裁が解除されるよう全力を尽くすだろう」としました。

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