[櫻井ジャーナル 他]ネムツォフ殺害でもロシア国内は混乱せず / ネムツォフ暗殺: 反プーチン偽装作戦!

竹下雅敏氏からの情報です。
 ロシアの人たちは非常に賢明で、今回のネムツォフ暗殺事件もネオコンの謀略であることを、見抜いているようです。
 下の記事の“モスクワ中央部での彼の射殺で、クレムリン関与の可能性は自動的に排除される”というのは、その通りだと思います。プーチンが暗殺命令を下したならば、これほど下手なやり方はしないでしょう。
 しかし、アメリカと言う国はとことん腐っているというのがよくわかる事件です。9.11以降の真相を知る者にとって、アメリカと言う国は“さっさと滅びてしまえ”と思うような国なのです。今や安倍政権が有志連合に加わるということで、日本もまた同様に、他の人々から滅びてしまえと思われる国になりそうな気配です。
(竹下雅敏)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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ネムツォフ殺害でもロシア国内は混乱せず、米国に対して抱いていた幻想が消えかかっている可能性
転載元より抜粋)
 西側の有力メディアはボリス・ネムツォフ殺害とウラジミル・プーチンとを結びつけたいのだろうが、現地からの情報によると、反プーチン派のリーダーもこうした見方を表明していないという。事件の直後に行われたモスクワのデモで「プーチンがネムツォフを殺した」というプラカードが掲げられていたとした上で、「こういう所がロシア人の凄いところ」だとする人がいたが、そうした動きは広がらなかったようだ。そこで「誰が殺したかは不明だが多くはプーチン一派と思い恐怖へ」と解説せざるをえなくなる。支離滅裂。

 現在のロシアでは、ネムツォフのようなアメリカに服従している勢力を支持する人の比率は5%に満たないと言われている。それに対し、プーチンの支持率は現在、約85%。ボリス・エリツィン時代の記憶もあるだろうが、ウクライナでアメリカ/NATOが行っていることを見てアメリカ幻想はほとんど消えている。そうした状況の中、ロシア国内を混乱させ、プーチンを失脚させるためには、それなりにショッキングな出来事が必要。

 3年前の2月、プーチンは親米派が仲間を「生け贄」にする偽旗作戦を計画していると警告されていると語っていたことが注目されている。自分たちで殺すつもりなら、こうした話はしないだろう。

 ウクライナでも戦乱が長引くにつれ、ネオ・ナチ(ステファン・バンデラ派)の反民主的な性格が明確になり、兵士から戦争の実態に関する情報も伝わり、政治経済の状況は西側に対する幻想を壊し始めた。クーデター政権の実態が知られるようになったということで、ペトロ・ポロシェンコ政権に抗議するデモもキエフで行われている。

 ネオ・ナチとその後ろ盾であるアメリカ/NATOの好戦派を危険視する人はEUの支配層にも増え、ドイツやフランスがロシアと停戦に関する交渉をするようになった。

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アメリカやイスラエルの支配層がウクライナを抑えたがっている最大の理由はロシア制圧の要になる国だから。エリツィン時代のロシアは西側資本の属国になっていたが、それをロシアの親米派は「良し」とするのか、そこまでは認めないという考え方なのかは明確でない。現在、流れている情報から判断すると、親米派の多くも主権を放棄するつもりはなさそうだ。

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ネムツォフ暗殺: 反プーチン偽装作戦!
転載元より抜粋)
2015年2月28日

Stephen Lendman

金曜夜、野党政治家で、プーチンに敵対していたボリス・ネムツォフが、モスクワの中心部で銃撃され、殺害された。

彼は、ウクライナの危機状態に対する、アメリカの明白な責任を無視していた。彼は、ドンバスを“ウラジーミル・プーチンの戦争”と呼ぶウソをついた。

他のプーチン反対派と同様、彼は、緊密な欧米とのつながりがあった。

彼は全米民主主義基金(NED)経由で、国務省から資金を得ていた。世界中で、民主主義に対する戦争を行っている機関だ。

アメリカ権益を推進する機関で、重役会メンバーにはネオコン過激派が揃っている。

ネムツォフ暗殺は、戦略的に、時期を選んで実施された - 日曜日のヴェスナー(ロシアの春、反政府)反対抗議行進直前だ。

ミハイル・ゴルバチョフは彼の暗殺を“ロシアの状況を複雑化させ、政府と反政府派間の緊張を激化させて、ロシアを不安定化させようとさえする企て”といった。

彼の暗殺は、アメリカが画策した偽装作戦のあらゆる兆候を帯びている。クイボノ(誰が利益を得るのか)が依然重要だ。

あきらかに、プーチンが得るものは皆無だ。
ロシアを不安定化することで、アメリカのならずもの連中が得る恩恵は実に大きい。

もし、プーチンがネムツォフに死んで欲しくとも、マフィア風契約殺人を命じるというのは、とうてい考えがたい。“不幸な”飛行機や自動車事故の方が、ずっとありそうだ。

恐らく、オバマがチャベスを殺害し、シャロンがアラファートを殺害したような方法で、賢明に毒殺するだろう。

モスクワ中央部での彼の射殺で、クレムリン関与の可能性は自動的に排除される。


ワシントンにとっては、彼を重要な野党政治家として彼を生かしておくより、ネムツォフの受難の方が遥かに価値がある。

日曜の行進は反プーチン勢力を集めようとするアメリカの企ての更なる失敗となろう。

ロシア人は馬鹿ではない。彼らはワシントンのやり口を知っている。
ワシントンがいかにロシア政府を悪者化するかを。権力を掌握しているネオコン狂人連中はどんなことでもありかねないことを知っている。

オバマは平和ではなく、戦争を望んでいる。彼はロシアを、不安定化し、政権転覆することを望んでいるのだ
- もし他の手法でだめなら恐らく核戦争で。

欧米の反プーチン・プロパガンダは、数日たてば失敗するだろう。

タイムズ紙はネムツォフを“熱血漢のハンサムな若い政治家..ボリス・エリツィンの後継者と称賛されていた”と描いた。

ネオコンのワシントン・ポスト編集者は彼の暗殺を“ロシアのもう一つの暗い兆し”と呼んだ。

連中は、彼は“ロシアは、独裁制から、自由民主主義へと移行できるのだという夢を決してあきらめなかった大胆なロシア人政治家”だったと、あからさまなウソをついた。

みっともないことに“彼は恥知らずな手法で殺害された初めてのプーチンの敵対者では決してない”とまで述べている。事実上プーチンが殺害を命じたと非難しているのだ。

ロシア人は見え透いたアメリカの策略で騙されるほど馬鹿ではない。

ロシア国民の圧倒的プーチン支持は、彼らがワシントン ・ネオコンがロシアに対して狙っていることを、ロシア国民が、きっぱり拒否していることを示している。

記事原文のurl: http://sjlendman.blogspot.jp/2015/02/nemtsov-murder-anti-putin-false-flag.html

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