ラジャビー解説員
新たな調査によれば、
2003年からのイラク侵攻でアメリカが禁止兵器を使用したことから、イラクで障害児の出生率が大きく増加しているということです。
新たな調査が示しているように、イラクで障害児の出生率が増加しているのは、同国での西側の軍事行動と関連があります。
イギリスの新聞インディペンデントは、報告の中で、「この調査に基づき、イラクでの流産や障害児の出生率が高まっていることが確認されている。未熟児や心臓疾患、脳や体に障害を持った子供がこの中に含まれる」と伝えました。この調査で、イラクのファルージャでの障害児の出生の拡大は大きな懸念事項だとされています。
アメリカは8年前、この町で2つの大きな軍事作戦を行いました。アメリカ軍は2004年4月、アメリカの民間警備会社ブラックウォーターの4人の職員が殺害された後、イラクのファルージャを攻撃しました。またその7ヵ月後、アメリカ軍はファルージャに対して2回目の大きな攻撃を行いました。
アメリカ軍はしばらく後に、白りん弾を使用したことを認めましたが、様々な証拠文書の存在にもかかわらず、乳児の障害や病気の拡大につながる劣化ウラン弾の使用を認めていません。
インディペンデントによれば、この新たな調査はアメリカやNATO北大西洋条約機構が兵器を使用したことからイラクに大きな衛生問題が生じたという、以前提示された問題についても認めています。
さらに、アメリカの新聞サンデータイムズも、「イラクとの戦争でアメリカが劣化ウラン弾や白りん弾を使用したことから、軍事作戦が行われた地域で、障害を持った子供が生まれている」と伝えました。さらに「痛ましい障害児の写真は、イラク侵攻で白りん弾など危険な兵器を使用したことの現われだ」としています。
この報告ではさらに、「イラクで生まれた子供の1000人に95人が障害を持っている」と強調されています。これらの子供たちは、3つの頭部や6本の指、また体がくっついたまま生まれてきています。医者も脊髄や脳に欠陥を持った子供の増加について報告しています。
さらに、イラクの調査は、化学物質の使用により、癌の罹患率も高まる可能性があることを示しています。
さらに、イラクの医師や環境の専門家も、国連などの国際機関に送った書簡の中で、アメリカがファルージャで禁止兵器を使用したことで、障害児や癌にかかった子供の出生が増加している、と報告しています。
この書簡ではさらに、ファルージャでは一日に平均4人から5人の子供が禁止兵器の使用の影響で、命を落としているとされています。医師や専門家たちは、この書簡の中で、イラクの住宅地でのアメリカ軍の劣化ウラン弾、白りん弾の使用に関して調査するよう求めています。
これらの報告は、イラクの子供たちがアメリカの侵略の主な犠牲者であるという苦い事実を証明するものです。