注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。
8月6日18時45分頃、沖縄高江のN1裏テントを、安倍総理大臣の妻である安倍昭恵夫人が突如、訪問。カメラマンなどのスタッフを伴った三宅洋平氏がアテンドした。日頃からテントで新ヘリパッド建設に反対している住民らからは、怒りや戸惑いの声が多く上がった。(中略)... 昭恵夫人はテントを訪問した理由について、次のように説明した。
「『標的の村』という映画を洋平さんに紹介してもらって、それを観て、私は全然高江のことを知らなくて、知らないことは自分の目で確かめたいと思う性格なので、現場を見て、何が起きているか知りたかった」
平和運動センターの事務局長・大城悟氏は、次のように語った。
「山城さんの了解をもらっていたのはわかりますが、私たち県民は、当然、怒りを覚えているわけです。総理が高江でやっていることには反発をもっている。その夫人に、現場としては強く抗議したいと思っている。本当は連れてきてほしくなかったと現場は思っています。そういう思いがあることはわかってもらいたい。中で撮影もされていたが、それは一切、公に出さないでください。何の許可もないし、私たちのプライバシーもある」
違います。我々IWJは三宅氏と事前に何も示し合わせていません。三宅氏側のスタッフで「ビデオを作るので他は撮らないで」と言ったそうです。おいおいIWJに対して情報統制かよ。いう事聞くかそんなもん。RT @haiku0tanka: 同行したテレビクルーとは、IWJさんのことですか。
— 岩上安身 (@iwakamiyasumi) 2016年8月6日
ここは、一番引っかかった点。現場から報告が上がった時、何を言っているのかと思った。現場で記録を撮ったメディアはIWJだけ。すべてを明らかにすると決め、指示した。RT @masayo53: 僕らサイドって…? オフィシャルって…? https://t.co/EZK3TaUWZj
— 岩上安身 (@iwakamiyasumi) 2016年8月6日
安倍昭恵はヘリパッド建設推進派の島尻沖縄担当大臣の応援演説に立っていた人物。反対派が「はい、そうですか。」と受け入れると思う方がおかしい。 https://t.co/hKEOhyOuGz
— Yoshinori Sato (@satopedro) 2016年8月6日
三宅洋平は高江の人や全国から集まって抗議する人々、現地に行けなくても無関心でいられず高江を見守る多くの人達の心をこうやって平気でえぐる。 心底怒りしかない。
— TOMO-NI (@TOxMOxNIx67) 2016年8月6日
必死に島尻候補の応援演説をした人。高江見物はお一人で https://t.co/Bf98VnsaG5
— mac suzuki (@macmiel) 2016年8月7日
RT @churachura_: @IWJ_AreaCh1 @iwakamiyasumi 昭恵夫人の感情が揺らいで何か内部に働きかけてくれるかもしれない?ないない。(後略)
» 続きはこちらからRT @kijitora0510 教育勅語を教える学校の名誉校長は安倍首相夫人。こんな幼いうちから「同期の桜」を歌わせている。
— kamitori 緑と平和の地球が一番! (@kamitori) 2016年8月6日
(塚本幼稚園) pic.twitter.com/86mY0Imwbm
以前、三宅洋平氏を時事ブログで取り上げた時、“彼は支持者を裏切るだろう”と以前から思っていたことを記しましたが、今回、またこういう形で多くの人を裏切ってしまいました。
今回の三宅洋平氏のいわばスタンドプレーには、IWJの岩上安身氏も困惑しているようで、その様子は一連のツイートからも窺えます。IWJは、この時に何が起きていたのかを“すべて明らかにすると決め、指示した”とある通り、IWJのサイト上に、事の経緯が詳しく載っています。
一連のツイートをごらんになると、昭恵夫人はヘリパッド建設推進派の島尻元沖縄担当大臣の応援演説に入っており、この状況で高江の様子を見に来たとなれば、田中龍作氏がツイートしているように、“夫の強権政治のガス抜きの役割”だと見るのが自然です。さらには、沖縄でヘリパッド建設に反対している市民への分断工作と見るべきではないでしょうか。
昭恵夫人の訪問は、かなり大きな影響を与えました。これまで三宅洋平氏を推していた山本太郎氏、田中龍作氏、IWJに対しても、批判の声が上がる始末です。
権力を甘く見てはいけません。コーリー・グッド氏の暴露情報を見てもわかるように、権力側は、思いもよらない方法で分断工作を仕掛けて来ます。今回の方法は実に巧妙で、予め三宅洋平氏の人物像をプロファイルしていたのではないかと思えるほどです。彼の優柔不断さ、心の弱さにつけ込む隙があると見たのでしょう。昭恵夫人による懐柔と分断工作を仕掛けて来たと見るのが、自然ではないでしょうか。
三宅洋平氏は、現地の人たちの怒りをきちんと受け止める必要があると同時に、自分に仕掛けられたワナを冷静に見極める必要があるでしょう。