アーカイブ: 軍事・戦争

[アサド大統領]我々が曝されている戦闘は「概念をめぐる戦争」だ

 メディアではシリアで起きていることを"国家と虐げられた国民の戦争"として報道されていますが、これがいかに間違っているのか、アサド大統領が演説しています。
 "双方の暴力に反対する"といういかにも人道的な意見に対して、"何が国家の義務なのか…、誰が発砲する権限を持ち、誰が持たないかといったことを区別"しなければならないと指摘しています。先に欧米諸国とその手先に仕掛けられている以上、国家としてそれを黙って見ているわけにはいかないと思います。アサド政権は、国民の大きな支持のもと、正しく対処しているだけだと思います。西側諸国は、それをまるで悪党として報道してきたのですから、"我々が曝されている戦闘は「概念をめぐる戦争」だ"という主張も納得です。
 "続きはここから"以降は、2011年以降の混乱を振り返り、総括していますが、その作業は欧米諸国、そして私たちがしなければならないことだと思います。シリアから陰謀が取り除かれ、正しい認識と復興がもたらされますように。
(編集長)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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アサド大統領が7ヶ月ぶりに国内に向けて演説:「我々が曝されている戦闘は「概念をめぐる戦争」だ」
本記事文章は現在公開を停止しております。 (2016/4/23)
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[Sputnik]露日関係の今後がウクライナ、シリア情勢の決め手となる 〜日本が進むべき方向性と早急に排除されるべき安倍政権〜

竹下雅敏氏からの情報です。
 これまで何度かロシア正教の総主教とローマ法王の会談の意味をお伝えしましたが、この記事の主張もそれを裏付けると思います。
 要するに、フランシスコ法王は、ダーイシュ(IS)と戦うロシアを支持したということなのです。これまでオバマ政権はロシアを孤立化させる政策を取って来たわけですが、ローマ法王の発言からそれが絶対に不可能であるとわかります。流れはロシアに対する経済制裁の解除の方向に向かっています。こうした中で、日本とロシアの関係正常化に向けて尽力している官僚も居る様です。
 ロシアは遺伝子作物を拒否しており、安全な作物の生産を奨励しています。ロシア産の大豆が日本に輸入されるのが望ましいのは言うまでもありません。それだけでなく、日本自体がロシアと同じように遺伝子食品を排除し、大地の健康にとって望ましい農業に転換する必要があります。
 しかし、これはTPPを推進する安倍政権では不可能です。彼らは早急に排除されるべき人たちです。
(竹下雅敏)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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露日関係の今後がウクライナ、シリア情勢の決め手となる
転載元より抜粋)
1622082

東京で実施された露日の外務次官級協議では閣僚級および首脳級の双方のコンタクトスケジュールが話し合われた。中でもシリアおよびウクライナ情勢に特に注意が向けられている。

二国間のこうした協議では国際問題についての意見交換が行われるのが普通だが、こと露日間の協議となると現在、それは特別な意義を帯びてくる。特にウクライナやシリア問題となるとなおさらだ。

クリミアが自発的にロシアの構成体に戻ったこと、そしてキエフ当局の軍事クーデターの結果の受け入れを拒絶したドンバスの住民をロシアが支援していることがきっかけとなって、西側は対露制裁を発動させた。日本も西側の一員(地理的ではなく、政治的意味で)として、制裁をソフトな形ではあるものの、支持した。これが、2014年春までなかなか悪くない調子で拡大していた両国関係を大きく損ねた。にもかかわらず日本は依然としてロシアとの経済協力の拡大に関心を抱き続けている。また中国の伸張も日本にとってはロシアとの政治対話の重要性を高める要因になっている。

そして今、このために最適な時期が訪れている。第1に、西側の制裁および原油価格の低下でロシア経済は壊滅には至らず、単に刷新の速度に拍車がかかっただけだった。第2にウクライナで起きていることといえば、経済破綻、汚職蔓延、新政権による民主主義や自由の圧迫、これにドンバス情勢正常化のためのミンスク合意をキエフ当局が遵守したがらないことが相まって、ウクライナ国民のあらゆる不幸の原因は「プーチンのロシア」だという作り話がガラガラと音を立てて崩れている。この作り話とともにロシアを孤立化させねばならないという理由も消え去ろうとしている。それに大体において孤立化など出来る話ではなかった。これはこの週末にハバナでローマ法王とロシア正教の総主教による会談が成立したことも如実に物語っている。

ローマ法王フランシスコとロシア正教のキリル総主教の会談では、
もろもろの議題のほか、中東情勢、シリア情勢も話し合われた。そのシリアではロシアの航空宇宙隊がテロリストを空爆するシリア政府軍に助力している。この会談が意味するところは、事実上、中東のキリスト教徒のジェノサイドを行なうならず者を相手に戦うロシアの尽力にカトリック世界は少なくともモラル上の支持を示したということだ。そしてこの支持は示された。米国を頭とする西側が、ロシアはテロリストを相手に戦っているのではない、穏健反体制派を殲滅しようとしているのだとどんなに非難しようとしたところで、支持は示されたのだ。

一方で今、あの米国人でさえ、テロリズムを沈静化させるためにはどうしてもロシアと手を組まざるをえないことを理解し始めている。米国には自国のパートナーらに対して、全く意味を成さないロシア孤立政策を堅持しろと求めるモラル上の権利が残されていないということになる。つまり日本にとってはロシアとの関係拡大のための新たな可能性が開けたことになる。安倍首相にとってはこれは平和条約締結に至る道として重要だ。日本の実業界にも独自の関心がある。つまりロシアが制裁と原油価格の低下の試練を潜り抜け、ロシア経済全体がロシア国防産業界がすでに示したような結果を見せ付けるとすれば、ロシアは非常に魅力的な経済パートナーになりうるということなのだ。

[Russia Insider]アレッポ市民:私たちはトルコの手助けなんて必要としていない、シリア軍を支持している

翻訳チームからの情報です。
 トルコ国境近くのアレッポは、反政府勢力が支配する要衝で、トルコ側からの兵站補給ルートがあり、"暗い時間帯に武器や弾薬、増援部隊の受け取り"も行われているようです。
 トルコのアーメド・ダヴトグル首相は、「トルコはアレッポのために戦う(地上部隊の介入)」などと声明を出しているようですが、アレッポ市民が「私たちはトルコの手助けなんて必要としていない、シリア軍を支持している」とインタビューに答えています。
 映像をみると、激しい戦闘で住宅は無残に破壊されてしまい、電気や水道も通っていないようです。それでもたくましく生き抜いている住民も少なからずいるようです。子供達の明るく元気な様子には救われる思いがしました。
(編集長)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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アレッポ市民:私たちはトルコの手助けなんて必要としていない、シリア軍を支持している
転載元より翻訳)

アル=ヌスラ戦線の旗(右)

破壊された住宅(左)とアル=ヌスラ戦線の旗(右)


1:44
1

特派員

アレクサンドル・コート(コムソモリスカヤ・プラウダの特派員)ここはアレッポのサラヘディン地区、スラム街の1つです。電気も水も通っていません。人々は自分たちのやり方で生活に適応しています。


2:01 
2

オマール・ラシュン(電気工)


オマール・ラシュン(電気工)私たちは、10世帯のアパートに電力を届けるディーゼル発電機を所有しています。
現在は1アンペアの電気が流れています。
1週間につき1000リラ(512円)です。電気メーターや安全装置もあるので、もし沢山の家電製品を同時に使用すれば、一定のアパートの明かりを消してくれます。


2:39 
4
-トルコ側は、アレッポを解放してやりたいと言っているようですが。

ハイサム・ダルス(水運び人)

ハイサム・ダルス(水運び人)


ハイサム・ダルス(水運び人):彼らが私たちをテロリストから解放したいのなら、それは良いことだが、もしそうでないなら、私たちは彼らを必要としません。
とにかく私たちはテロリストを恐れていませんし、シリア軍を大変尊敬しています。

3:50
スクリーンショット 2016-02-17 8.48.18
アレッポ市民トルコ?ここに?いらないね。なぜ我々がここで彼らを必要とするんだ?我々はトルコからのどんな援助も必要ないよ。


4:07
マリク・ハヴァリ(一市民)

マリク・ハヴァリ(一市民)


マリク・ハヴァリ(一市民)ついこの前、爆弾が屋根に落ちて来ました。しかし他に行く場所もありません。

かろうじて生きている有り様です。

 -

ストーブでマズート(燃料)を燃やすことができますか?

マリク・ハヴァリ(一市民):はい、私たちはマズートを使っています。

 -生計を立てるために何をしていますか?



マリク・ハヴァリ(一市民)通りにある、売れそうなものはなんでも集めています。
電気が通っている時は、自分の手で荷物を運んでいます。そうやって生計を立てています。

-あなたはトルコ首相の声明をお聞きになりましたか?どう思われましたか?

おそらく一人息子の写真

おそらくマリク・ハヴァリ氏の一人息子の写真


マリク・ハヴァリ(一市民):ここにいる皆がそれを聞いていますよ。現在、私の一人息子はシリア軍第4師団に入隊しています。なので私たちはシリア軍とバッシャール・アル=アサド大統領を一心に支持しています。

5
子供たち:アッラー、シリア、アサド!

撮影:アレクサンドル・コーツ&ドミトリー・スティエシン

翻訳:編集長
翻訳チェック:Yutika

[BBCニュース 他]「西側は我々を見捨てた」 シリア反体制派の指揮官語る / シリア大使 病院を空爆したのは米主導の有志連合 / サウジアラビアが政治的な敗北を強調 〜破壊された2つ病院はISISの拠点、ロシア軍と米軍は協調してダーイッシュ(IS)の掃討作戦を行っている〜

竹下雅敏氏からの情報です。
 冒頭の記事は、シリアの反体制派勢力の指揮官が“西側が反体制派を見捨てた”と語ったとのこと。実は、2月10日に米軍による空爆で、シリアにある2つの病院が破壊されています。そのうちの1つは「国境なき医師団」のものですが、2つともISISの拠点だったようです。確かにフルフォード氏の発言通り、ロシア軍と米軍は協調してダーイッシュ(IS)の掃討作戦を行っているようです。
 サウジアラビア、トルコが窮地に陥っていることは記事を見ると明らかで、すでに米国に見捨てられていると思われます。彼らが仮にシリアに侵攻し、開戦になった場合、おそらくロシアは秘密兵器を使うでしょう。NATOの艦隊も完全に無力化されると思われます。結果起こるのは、サウジアラビア、トルコ、NATOの解体です。
 スプートニクによると、サウジアラビアとロシアは “原油生産量を凍結することで合意”したとのこと。結果原油価格が上昇しています。どうも、サウジアラビアは降伏したように見えます。
(竹下雅敏)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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「西側は我々を見捨てた」 シリア反体制派の指揮官語る
記事配信元)
本記事文章は現在公開を停止しております。 (2016/4/23)
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シリア大使 病院を空爆したのは米主導の有志連合
転載元)
© REUTERS/ Ammar Abdallah

© REUTERS/ Ammar Abdallah



シリアのリヤド・ハッダド駐ロシア大使は、米国主導の有志連合が、シリア北西部イドリブにある「国境なき医師団」の病院を空爆したと発表した。

大使は、「破壊された病院だが、実際のところ、この病院を破壊したのは米空軍だ。ロシア航空宇宙軍は、これとは何の関係もない」と述べた。

2月15日、シリアの2つの病院に対する攻撃にロシア機が関与している可能性があるとの情報が流れた。一つは、シリア北部アレッポにある病院、2つ目はイドリブにある「国境なき医師団」の病院。

トルコのダウトオール首相は、アレッポの病院を攻撃したとしてロシアを非難し、「国境なき医師団」のメゴ・テルジアン会長は、イドリブの病院について、攻撃したのはシリア政府軍あるいはロシア機だと主張した。

アレッポの病院が空爆を受けた結果、14人が死亡、イドリブの病院では医療関係者と患者を含む7人が死亡したほか、さらに8人が行方不明となっている。

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サウジアラビアが政治的な敗北を強調
転載元)
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ドイツの新聞が、サウジアラビアは政治的な点で敗者であり、財政赤字が、この国を爆発寸前の状況に追い込んでいるとしました。

タスニーム通信によりますと、ドイツの週刊誌シュピーゲルは、15日月曜、もしこのような状況が続けば、サウジアラビアは最大でも5年後には財政をまかなうことができなくなり、サウード一族と取り引きしているヨーロッパの企業も、それを行う理由が見出せなくなっているとしました。

シュピーゲルは、サウジアラビアでのシーア派聖職者ナムル師(ニムル師)をはじめとする最近の処刑の波に触れ、「サウジアラビアでの人権侵害については、これまで以上にヨーロッパの世論の耳に届いている」ととしました。

さらに、サウジアラビアは政治的な点で敗者であり、前例のない原油価格の下落により、財政赤字がこの国を爆発寸前の状況に追い込んでいると強調しました。

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[Sputnik 他]メディア:トルコのエルドアン大統領 米国と喧嘩 / バイデン副大統領 トルコにシリア北部への砲撃を停止するよう求める 〜窮地に陥っているエルドアン大統領、トルコを見捨てたアメリカ〜

竹下雅敏氏からの情報です。
 一連の記事で、トルコのエルドアン大統領が窮地に陥っているのは明らか。シリアでの制空権をロシアが握っている以上、サウジアラビア、トルコのシリア侵攻は失敗するに決まっています。彼らはアメリカ、NATOを味方につけて第三次大戦に持ち込む腹ですが、記事を見ると、アメリカはトルコを見捨てたように見えます。
 冷静に状況を分析すれば、彼らのシリア侵攻はあり得ません。しかし、エルドアンもサウジアラビアの王族もすでに精神が破綻しており、正常な判断が出来ないのではないかと思います。万一シリア侵攻ということになると、中東情勢は一気に動きます。まず間違いなく、トルコ、サウジアラビアの分割へと進むでしょう。彼らの悪事の結果としては止むを得ないのかも知れません。
(竹下雅敏)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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メディア:トルコのエルドアン大統領 米国と喧嘩
転載元より抜粋)
1613085

トルコのエルドアン大統領は、オバマ米大統領の特使ブレット・マガーク氏がシリアを訪問したことを受け、米国を非難した。13日、トルコ紙トゥデイズ・ザマンが報じた。

トゥデイズ・ザマンは、「トルコがシリアに関する外交政策で犯した過ち、クルド人に対する行動、ロシア機撃墜によって、トルコは今やロシアだけでなく米国とも衝突している」と指摘している。

以前エルドアン大統領は、米国がシリアのクルド人を支持していることによりトルコと米国の信頼関係が損なわれたと述べ、米国に対してトルコとクルド人のどちらかを選ぶよう求める発言をした。

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バイデン副大統領 トルコにシリア北部への砲撃を停止するよう求める
転載元)
1612795

バイデン米副大統領は、トルコのダウトオール首相と電話会談し、トルコに対してシリア北部への砲撃を停止するよう求めた。リア・ノーヴォスチ通信が14日、報じた。

バイデン副大統領はトルコに対し砲撃を停止し、自制を示すよう求めた。

先に伝えられたところによると、トルコ軍はシリア北部アレッポのクルド人拠点を砲撃した。

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