注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。
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前川:非常に大きな構図でいえば、「全体主義に向かって国を変えて行こう」とする勢力があるのだと思います。「政治を牛耳り、行政も牛耳る」という状況にあると私は危惧をしています。自由に物が言える状況が失われてしまうのではないか。
(中略)
私は、いま日本はファシズムの入り口に立っていると思います。そっちに行くのか、そうでない方向に行くのか。もう一回、この社会を立て直していけるのか。我々が試されているのではないかと思います。
(中略)
一人ひとりが尊厳ある個人であることを忘れないでほしい。一人ひとりが精神の自由を持っている。何を考え、何を信じてもいい。『自分を失うな』と言いたい。
(以下略)
戦前は教育勅語というものがあって(中略)… 戦前の日本人の精神を支配していた。これは一人一人の自由な精神の開発というものを押さえ込む、ひとつの型にはめてしまう強力な武器になったわけであります。人間の自由を殺す武器です。
(中略)
文部省が1937年に発行した『国体の本義』の中に、我が国は一大家族国家であるということが出て来ます。国民はすべて天皇の子供である、と。(中略)… こういう国家観を持っている人は、実はいまもたくさんいます。
(中略)
その中に岸信介なんて人もいたんですね。戦後、教育勅語、修身、道徳を行う教科を復活させようという動きは何度もあった。実際に週1回の「道徳の時間」を始めたのは1958年、岸内閣の時です。それを「教科」にしたのが安倍内閣です。お祖父さんの始めたことを完成させたと言ってもいい。
前川喜平さん、日本会議をバッサリ!(4/17講演会)
— yukinokakera (@yukinokakera) April 30, 2018
立憲主義を否定する国家観を持つ人が多い。戦争に負けた時に、間違った考え方を清算せず、害虫駆除しなかった。日本会議や青年会議所が害虫が増殖する巣になっている。「日本会議をゴキブリ扱い」と産経新聞に言われそうですが、構いませんよ私は。 pic.twitter.com/mCLWjeBwNp
その勢力として一番目立つのが、日本会議ではないでしょうか。その日本会議を、前川喜平氏は“害虫の巣”と呼び、ゴキブリ扱いしていますが、全く同感です。
講演の一番面白いと思われる部分を切り取って、動画にしてくれています。日本会議をよく知る菅野完氏のツイートを見ていると、氏は日本会議を、“男尊女卑のバカなおっさんの集まり”と見ているようですが、私もそう思います。今の安倍政権の閣僚たちは、そのほとんどが日本会議のメンバーです。あの連中の顔を思い出しただけで、菅野氏の発言がその通りだとはっきりとわかります。
それにしても、バカなおっさんの集まりで良かった。トルコのエルドアン大統領ほどの頭があると、日本は本当にやばかったと思います。その意味で、あべぴょんには、そのアホさ加減を知らしめてくれてありがとう、と言わなければならないかも知れません。
それにしてもゴキブリ扱いはひどい。ゴキブリは自然界にとってなくてはならない生きもので、その有用性はダントツです。それに引き換え、安倍政権は無用性においてダントツだと思います。