(前略)
Joaquin Flores
Global Research, September 24, 2016
ロシア外相セルゲイ・ラヴロフが、国連 安保理会議で、きょう、
歴史を画する発 言をし、“停戦合意”という名の一方的停 戦は、今後、議題にはしないことにする と宣言した。
(中略)
発言は、停戦合意への違反そのものを主要点として、最近の停戦の
公的にリークされた“秘 密文書”の一部を指摘し、
(中略…)アメリカが穏健派だ と主張するが、(中略…)これらの集団のいく つかは架空の実体であり、
アル‐ヌスラ(前称レバントのアルカーイダ)そのものと何ら変 わりはないことを巧みに指摘した。
当然ここで無視できないコンテクストは、停戦を破ったアメリカが、ISIS と一緒になって Deir ez-Zor のシリア・アラブ軍陣地を攻撃したことである。
(中略)
他にもこれを明確にする状況があり、
(中略…)赤十字援助物資輸送団への攻撃を、ロシアの仕業にしよう とするアメリカの試みだった。これは時間がたつにつれ、アル‐ヌスラ地上軍か、扇動的方 法を用いるアメリカの猛禽的ドローン攻撃によるものと思われている。
(中略)
しばしば、時には 熱烈に言われてきたことは、
停戦は、一方的にロシアによって守られ、アメリカに支援され たテロリスト集団に――“穏健派”の旗の下に組織されていようと、いなかろうと――軍備 と
態勢を立て直す時間を与えるだけの結果に終わったことだった。
救援物資輸送団は、ずっ と前から、裏口から必要な基本物資――兵器修繕のためのナット、ボルト、ワイヤの類や、
弾薬や新兵器をさえ――運び込むのに用いられていた。長く記録され証明されていること は、
最初、傷ついた市民のためと言っていたものが、最後には、アレッポの占領地域内のテ ロリスト集団によって使われていることである。
(中略)
こうした事情を、ロシアは最初からずっと、正確に明瞭に知って いたことが明らかになった。
必要とされたのは口実、つまり
安保理事会や国際社会でコンセ ンサスをつくり出すための、ロシアとその同盟国に与えられる証拠、“我々は停戦を試みた ――が、こういうことになった”という
有無を言わさぬ証拠だった。
これは、よく知られた、あの最後の段階の“背負い投げ”の足場作りとなり、
アメリカの外 交政策と、メディアの口移し宣伝を、ロシアの熊の背に乗せて一気に裏返しにするものだっ た。
一つの節目が画された。
(中略)
現在、全面戦争の可能性が頭上を覆い、我々は実に興味ある、危険でいっぱいの時代に生き ている。
我々は読者が、出来事がエスカレートしていく間、特に眼を開いて、
我々の重要な 使命と仕事を手伝ってくださり、これらの論文をあなたの社会的ネットワークを通じて、共 有してくださるようにお願いする。
(以下略)