注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。
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第86回:埋められたのはこの国の未来~辺野古の海に土砂投入(三上智恵)
ポイント・オブ・ノー・リターン。もう引き返せない地点。
政府は辺野古への土砂投入を12月14日だと一方的に通告し、「原状回復が困難な新たな段階に入った」と盛んに喧伝した。
しかし、辺野古の報道に取り組んで21年、運命のXデーをこう度々設定されては鼻白む感がある。ポイント・オブ・ノー・リターンだって、既視感だらけだ。
2004年、沖合埋め立て案のやぐらが辺野古の海にどんどん建っていった時も、スパッド台船がたくさんのサンゴを踏みつぶした時も、もう元には戻らないと気持ちが崩れそうになった。沿岸案に代わってV字の滑走路に名護市長が合意した時も、これまでの闘いが無に帰したと文子おばあと涙を流した。オスプレイが配備されてしまった日も、2014年夏に辺野古が80隻を超える船に包囲された日も、最初のブロックが海に投入されてしまった日も、護岸工事に着手した日も、日本中から機動隊が来て高江の工事が始まった日も、毎回私は半泣きで取材準備をし、ああもう戻れない、と自分の非力を呪った。
全部私にとってはポイント・オブ・ノー・リターンだった。(中略)
(中略)
私が辺野古の問題に出会ったのは32歳の時だった。ここまで長く苦しい道のりになるなんて思いもしなかった。でも、(中略)
(中略)
翻弄されただけではない。私は実に多くのものを「得て」いたのだ。こんな「負けた」格好の日に、私はそう思うことができた。
それに引き換え、勝ったつもりの政府はこの日、実は大事なものを手放したのではないだろうか。
(中略)
他府県の皆さんは、それは沖縄だからであって、私たちはまだちゃんと民主主義に守られているはず、とおっしゃるだろうか。残念ながら、それが日本の民主主義の到達度であり、国民の民度のレベルであり、この国の正体だ。
(以下略)
その悲願を、岸氏の孫にあたる安倍総理大臣が、2013年に強行採決によって「特定秘密保護法」として成立させたというわけです。
↑このようなニュースをNHKが報じたのです!
「安倍官邸VS.NHK 森友事件をスクープした私が辞めた理由(わけ)」を出版した相沢冬樹氏(現・大阪日日新聞論説委員)に感化されて目覚めたのでしょうか?日本の公共放送たるNHKには、まだ気骨ある記者がいるようですね!喜ばしいことです。
4K、8Kでもっと鮮明に掘り下げてほしいものです。岸→安倍の緊急事態条項を狙う目論見を!そして辺野古を!!