アメリカでは、真実を語ると、攻撃的だとされる。
しかし攻撃的な人物が“国家の敵”になるまで、あとどれだけ時間があるのだろう?
歴史を通じて、真実を語る人々は苦しみ、お抱え歴史家達が栄えてきた。現代とて同じだ。ジェラルド・セレンテは、トレンズ・ジャーナル次号で、これを見事に描いている。
読者に本当に起きている事を語ると、読者達はなぜもっと前向きになれないのか知りたがる。
一体何故、救済しようのない悪事が起きているなどと言うのだ?
神が、アメリカ人に、あらゆる悪を正す力を与えてくださったことをお前は知らないのか?
お前は何者だ? 阿呆の類か、反米主義者、左翼-リベラル-赤か?
それ程アメリカが嫌いなら、キューバかイランか中国(あるいは、どこであれ、現時点で、世界を脅かすお化けがいる国)
に行きやがれ。
アメリカや西欧世界や世界中の至る所で、
真実を語ることは不評だ。実際、アメリカで真実を語ると、犯罪扱いされる。
例えば、アメリカ軍法の要求通りに、真実を明らかにしたのに、アメリカ憲法に違反して、保釈も裁判も認められず、二年間投獄され、アメリカ法や国際法に違反して、一年間の違法拘留で拷問され、現在、“アメリカの敵”を支援したかどで、腐敗した検察官によって裁判にかけられている
ブラドリー・マニングをご覧頂きたい。
米軍兵士は戦争犯罪を通報することを要求されているのだ。ブラドリー・マニングの上司達が戦争犯罪を意に介さなかったがゆえに、
マニングはWikiLeaksを通して犯罪を通報したのだ。指揮命令系統が腐敗している時、義務感と道徳心を持った兵士は他に一体何ができるだろう?
ジュリアン・アサンジはもう一つの例だ。WikiLeaksは欧米マスコミが放棄した報道機能を引き受けたのだ。ジュリアン・アサンジは、ワシントンのみならず、インターネットを含め、左翼や右翼マスコミによって、瞬時に悪魔化された。
WikiLeaksとアサンジが無かったなら、世界は事実上何も知ることができなかったろう。ワシントン、売女マスコミと傀儡国家マスコミの歪曲報道が優勢になってしまったろう。そこで、ジュリアン・アサンジを潰すためにうわさが広まったというわけだ。
アサンジはエクアドルに政治亡命を認められたのに、イギリス政府は、ワシントンのご主人のご命じるまま、在ロンドン・エクアドル大使館からの安全な脱出を認めるのを拒否している。
“自由と民主主義”のアメリカとイギリスとは対照的に、“独裁主義”で“共産主義” で“抑圧的”な中国政府は、中国人反体制活動家、陳光誠の在北京アメリカ大使館亡命に直面した際に、彼の出国を認めた。
正当な法の手続き無しに、テロリストとされる連中が拷問され、無期限に拘留され、正当な法の手続き無しに、行政府高官の誰かの気まぐれで処刑されても、無頓着なアメリカ人は、一向気にしない。
世界は、破局を避ける為、知性と指導力を必要としているが、アメリカは知性も指導力も提供できない。
アメリカは、核兵器が自分自身の権力にしか興味のない連中の手中にある、失われた大陸だ。ワシントンは世界中の敵で、地球上最大の悪の集積地だ。
悪に対抗して敢然と立ち上がるべき善は、一体どこにいるのだろう?
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www.paulcraigroberts.org/2013/03/31/truth-is-offensive-paul-craig-roberts/