[sputnik]占領されレイプされる沖縄 / 日米地位協定の不平等が続く限り米兵の犯罪はなくならない 〜戦後ずっと日本は米国による占領支配が続いている〜

竹下雅敏氏からの情報です。
 沖縄では女性への暴行事件が起こっており、“犯罪は、ほとんど毎週のように繰り返され…レイプや殺人も起こっている…全てが警察に通報されるわけではない”とあります。本質は太字にした部分であり、戦後ずっと日本は米国による占領支配が続いているということだと思います。それが日米地位協定という不平等協定に現れています。これほど屈辱的なことをされ続けて、未だに何一つ文句が言えないというほど、日本は属国化されているわけです。
 それなのに、CIAによる電通を通じたメディア支配のおかげで、アメリカが正義であると考える日本人が未だに多くを占める状態のままです。
(竹下雅敏)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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占領されレイプされる沖縄
転載元より抜粋)
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またも沖縄で、米兵による日本女性への暴行事件が発生した。菅官房長官は、米政府に抗議し、米当局に沖縄に駐留する米国軍人の規律強化と、こうした犯罪の再発を許さないよう強く求めた。

すでに米軍司令部は、この事件を受けて日本に駐在する米国軍人に対し、外出禁止令を導入し、基地の外で酒類を飲むことを禁じた。しかしこれまでの悲しい例が示すように、近い将来、こうした状況が変わるとは恐らく思えない。

ロシアの東洋学者、アナトリイ・コーシキン氏も、そう見ている。スプートニク日本のタチヤナ・フロニ記者が、彼に意見を聞いた-
「米兵の振る舞いは、日本だけでなく、他の国々でも、大きな非難を呼び起こしている。

犯罪は、殆ど毎週のように繰り返されており、頻度が増してゆく可能性もある。そうしたものの半数は、刑事犯罪である。単なる酔った上での狼藉や、器物破損ではない。レイプや殺人も起こっている。その際、念頭に置くべき事は、日本人のメンタリティーによって、例えばレイプの事実の全てが警察に通報されるわけではないという事だ。そうした事から、実際は、公の統計で発表されるよりも多くの性犯罪が起きていると思われる。

世界で最も大きな反響を呼び、よく知られた事件は、1990年代に起きたもので、酔った3人の海兵隊が12歳の少女を暴行した事件だ。当時、沖縄全島ばかりでなく、日本全土で文字通り怒りの声が爆発し、米軍の沖縄駐留に抗議する大規模な大衆行動が巻き起こった。」

当時、国民の怒りが余りに燃え上がった事から、少女レイプ犯らは、初めて日本の法廷に引き出され裁判にかけられた。それまでは、犯人は日本側に引き渡されず、本国に送還されるのが通例だった。しかしこうした事件が起きた後、沖縄の駐留米軍をめぐる状況は、果たして変わっただろうか?

この問いに対し、コーシキン氏は「全く変わっていない」と答えている-

日本領内には、100を越える米軍基地及び米軍施設がある。これは、隣の韓国にも米国の大きな限定兵力が置かれている事を考えるならば、非常に巨大な軍事プレゼンスである。沖縄の住民が、自分達の住む家のすぐ近くにそうしたものがある事に絶えず不満の声を上げるのは、当然だろう。しかし、住民の懸念にも関わらず、日本政府は、そうした現状を受入れる事を余儀なくされ、事実上できるのは、公式的に抗議の意志を表明することぐらいだ。それゆえ、今回のレイプ事件を聞いても、彼らは驚きさえしない。歴史的に多くの辛酸をなめてきた沖縄県民は、自分達にとっての戦争は、今も終わっていないと考えているのである。」

日本は、長年、米軍基地は、日本の安全保障にとって必要だとの確信を持ち続けている。日本政府が、米国一辺倒の対外政策を取っている間は、状況は変化しないだろう。日本が米国の核の傘の下にあるからと言って、米兵による日本人女性へのレイプといった重犯罪を、避けられないものとして受け入れなければならない状態に、今も日本はあるのだろうか?


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日米地位協定の不平等が続く限り米兵の犯罪はなくならない
転載元より抜粋)
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徳山 あすか

「基地・軍隊を許さない行動する女たちの会」は15日、沖縄県庁記者クラブで記者会見を行った。13日に那覇市内で米軍キャンプ・シュワブ所属の一等水兵が準強姦容疑で逮捕されたことを受けたものだ。水兵は観光で那覇を訪れていた女性をホテルの自室へ連れ込み、暴行を加えた疑いで緊急逮捕されたが、本人は容疑を否認している。

事件が起こると米軍も日本政府も綱紀粛正・再発防止を唱えて「多少の」対応をするが、形式的な対応を繰り返すばかりで、抜本的な解決になっていないと強く訴えた。

スプートニクは、基地・軍隊を許さない行動する女たちの会の高里鈴代(たかさと・すずよ)共同代表にインタビューを行った。高里氏によると、最近の傾向として、米兵の事件は基地から遠く離れた場所で起こっているという。

「キャンプ・シュワブは沖縄の北部に位置しますが、彼らは那覇市まで車で一時間半かけて来ているのです。那覇では、女性が路上で襲われたり、女性が帰宅してドアを開けようとしたら一緒に米兵が入ろうとしてきて、女性が叫び声を上げたので逃げたという事件もあります。度々起こる事件の後に規則を強化していても、兵士らは異動しますから、新しく来た兵士からすれば、以前の事件は自分に関係ないというわけです。しかし沖縄の私たちはずっとこの地で生活しています。この被害、暴力の経験というのは私たちの中に積み重なっているのです。」

高里氏は、米兵による暴行や飲酒運転などの事件がなくならない背景には、日米地位協定の問題があると指摘している。

「米兵がいつでも基地の外に出られるというのは、彼らが勝手に法を犯してやっているのではありません。日米地位協定によって米兵の行動は保障されているのです。この協定は沖縄の人々の人権を守るものではなく、不平等なものです。日米両政府が合意している日米地位協定の中でこのような事件が起こり続けているわけで、『この協定は女性に対する暴力を許している』と言っても過言ではありません。日米両政府に責任を認識してもらうため、両政府に対し私たちは抗議・要求をしていきたいと思っています。」

日米地位協定によって米兵の地位は保障、優遇されている。外国人が日本に居住する際には自治体に外国人登録が義務付けられているが、米兵はその登録の必要もない。何人の米兵が日本に滞在しているかは、米軍からの数字の報告だけでよいことになっている。米軍が日本国内の基地を長年使って環境を汚染したとしても、アメリカには環境被害を完全に除去する責任はない。

日本人が、米軍基地との境界を示すオレンジの線を越えると逮捕されるが、米兵は基地の外に自由に出て行ける。事件は常に「基地の外」で起こり続けている。
那覇は言うまでもなく日本で最も人気のある観光地の一つだ。今回被害にあった女性は県外から那覇に来ていた。基地のある町の地元住民以外も米兵による犯罪の被害者になる可能性が、今後も大いにある。

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