キッシンジャー氏の狙いはカタールをテコの支点にした湾岸協力会議の解体

竹下雅敏氏からの情報です。
 動画は1分5秒〜4分25秒の所をご覧ください。フルフォード氏が、カタール断交の背景を語っています。この問題の本質は、“続きはこちらから”以降の「マスコミに載らない海外記事」に書かれている通り、“人民元で天然ガスを輸出しようとしたカタールを、ワシントンは罰したかった”というものです。ところが、その後の経緯を見ると、現在のトランプ政権は、石油ドル体制が崩壊するのを容認するかのように、カタール批判を撤回してしまいました。
 フルフォード氏も、現状はサウジアラビア、イスラエル側が孤立を深めていると言っています。櫻井ジャーナルでは、“サウジアラビア国内は混乱へ向かう可能性がある”と言っています。
 現在のトランプ政権の外交政策は、キッシンジャー氏が取り仕切っており、サウジアラビア主導のカタール断交が、今のような結果になることを予測出来なかったとは思えません。だとすると、現状は当初から私が予想する通り、カタールをテコの支点にした湾岸協力会議の解体だと見る方が自然だと思います。サウジアラビアが崩壊するか、あるいはロシアに寝返れば、最終ターゲットはイスラエルになります。イスラエルの牙を抜かなければ、世界平和は有り得ません。
 キッシンジャー氏は、北朝鮮、イスラエルという第三次大戦の火種をなくすことで、世界の恒久平和を目指しているのです。この点に関しては、氏の動きは高く評価されるべきだと思います。
(竹下雅敏)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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中近東で起きた大きな変化と南太平洋に眠る世界最大の金鉱山、共謀罪etc【ネット TV ニュース.報道】国家非常事態対策委員会 2017/06/22
配信元)

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権力集中が進むサウジでは現体制への反発も強いが、そのサウジへイスラエル軍機が入ったとも
配信元)
サウジアラビアではサルマン国王の親子へ権力が集中しつつある。その象徴的な出来事が皇太子の交代。国王は6月21日、甥のムハンマド・ビン・ナーイフを解任し、息子で副皇太子だったムハンマド・ビン・サルマンを皇太子へ昇格させたのだ。

この新皇太子は国防大臣で、すでに軍事部門や情報部門へ大きな影響力を持っている。しかも、その兄弟も要職についている。

(中略) 

国王親子への権力集中は親子の孤立と裏腹の関係にある。

(中略) 

ここにきて原油相場の下落で財政赤字が深刻化、カネの力で押さえていた体制批判の声が高まる可能性がある。

(中略) 

そうした中、イスラエル軍が18機の戦闘機を含む航空機をサウジアラビアへ派遣したとイランのメディアが伝えている。(中略)…もし、この報道が事実なら、サウジアラビア国内が混乱へ向かう可能性がある。


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ワシントンの危険な中東計画
F. William Engdahl
New Eastern Outlook


(前略) 

WE: これは(中略)…カタールとサウジアラビア間の根深い権力闘争だというのが私の考えです。

(中略) 

もう一つの要素は、中国に米ドルではなく、人民元で天然ガスを輸出しようとしたカタールを、ワシントンが罰したかったのです。

(中略) 

いわゆるイスラム・テロ勃興の背後にある真実は、特に中国の、今やロシアと組み、また、更に、イランと中央アジア共和国や、南アジア諸国とも組んでのユーラシアの勃興を制御しようとする、イギリス-アメリカ陰の政府による、必死のあがきです。これを把握していないと、中東における最近の出来事の何一つ意味がわかりません。

(中略) 

中東の石油豊富な国々は“結局のところ、宝が埋まっている場所”なのです。アメリカの政策は、アラブ君主国の支配と、石油に基づくアラブの政府系投資ファンドの増大する富がドルから離脱する脅威を潰すことです。

(中略) 

世界は現在、古い世界秩序(中略)…イギリス-アメリカの協調により、過去二百年、帝国支配してきた秩序が崩壊のさなかにあるのです。

(中略) 

故デイヴィッド・ロックフェラーが新世界秩序と得意気に呼んでいた(中略)…その体制は彼と彼の長年の顧問ブレジンスキーと共に死んでしまったのかも知れません。

(以下略) 

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