注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。
(中略)
稲田大臣は「日報をめぐる一連の問題は、防衛省・自衛隊の情報公開に対する姿勢について国民に疑念を抱かせ、内部からの情報流出を匂わせる報道が相次ぐことにより、防衛省・自衛隊のガバナンスについても信頼を損ないかねない印象を与え、極めて重大かつ深刻なものだ」と述べました。
(中略)
民進党の山井国会対策委員長は国会内で記者団に対し、「あまりにも遅すぎる、遅きに失した辞任だ。大臣、事務次官、陸上幕僚長のトップ3人が同時に辞任するという、前代未聞の危機的な状況であり、この状況を作り出した最大の責任は安倍総理大臣にある。きょうまでかばい続けた任命責任も厳しく問われるべきだ」と述べました。
(以下略)
<解説>
防衛省の日報隠蔽問題で、岡部俊哉陸上幕僚長、黒江哲郎事務次官に加え、稲田朋美防衛相がそろって辞任するのは、安倍政権として幕引きを図るのが狙いだ。ただ、この問題は自衛隊への文民統制(シビリアンコントロール)が機能しているかという問いも突き付けた。稲田氏をかばい続けてきた安倍晋三首相の任命責任は避けられない。
隠蔽問題を巡る特別防衛監察の結果は二十八日に公表される。(中略)…監察の結果に稲田氏の関与が盛り込まれなければ、陸自との主張になぜ、違いが生じたのか国会で追及される。そして、防衛相の指揮下にある防衛監察でなく、第三者の調査を求められる。(中略)…これ以上の混乱を避けるには、稲田氏の辞任しかないと安倍政権は判断した。
(以下略)
防衛省のある現職職員は、今回の件を陸自制服組と大臣および背広組の「殺るか殺られるかの刺し合い」と話していた。この国の将来にとって非常に重要な局面だと思う。この闘いは、最後は真実に勝たせないといけない。絶対に。「力」ではなく「真実」が勝つかどうかは、最後は国民の行動にかかっている。
— 布施祐仁 (@yujinfuse) 2017年7月21日
その通りです。その政治責任は稲田大臣というより最高指揮官である安倍総理にあります。
— 布施祐仁 (@yujinfuse) 2017年7月22日
安倍総理が2月からこの問題で何をしてきたか? 稲田大臣をかばうこと以外には何もしていない。 https://t.co/u6DCR4ENVc
こんな事態を引き起こしてしまってる時点でシビリアン・コントロールできてないんだけどね https://t.co/6AeLUYdi8f
— 瀧田伸幸 (@takitan1972) 2017年7月22日
武力紛争が起こっている地域に、政府が「武力紛争は起こっていない」「自衛隊が巻き込まれることもない」と偽って派遣するのなんか、政治による最大の「不正」だと思う。今回のことを契機に一番たださなければいけないのは、これ。
— 布施祐仁 (@yujinfuse) 2017年7月27日
稲田氏は否定し続けているが、リークされている議事メモの通り、稲田大臣に陸自に日報データが保管されていた事実が報告され、事実上非公表にする方針を了承していたとするならば、河野統幕長や菅官房長官、そして自衛隊最高指揮官の安倍首相はまったくこのことを知らなかったのかという疑問が湧く。
— 布施祐仁 (@yujinfuse) 2017年7月27日
これだけ防衛省・自衛隊のガバナンスとシビリアンコントロールが崩れて、大臣、事務次官、陸幕長が揃って引責辞任する深刻な状況になっているにもかかわらず、自衛隊最高指揮官である安倍首相は最初から最後までまるで”蚊帳の外”にいるかのように何もしてこなかった。かのように見えるが…。
— 布施祐仁 (@yujinfuse) 2017年7月27日
特別防衛監察は、私の開示請求に陸自が意図的に日報を不開示にした事実を情報公開法違反と認定しました。隠蔽自体も問題ですが、本来国民に公表されるべき日報が隠されて、南スーダンPKOに安保関連法に基づく新任務付与が閣議決定されたことが最大の問題です。この責任は安倍首相がとるべきです。
— 布施祐仁 (@yujinfuse) 2017年7月28日
稲田大臣が会見で「不適切ではあったが最終的に日報は公表したから国民に対しては隠蔽ではない」と、隠蔽を否定したのには正直絶句しました。後から公表したからといって、最初に隠蔽した事実が消えるわけがない。これが政府の説明ラインだとしたら、深刻に受け止めていないのではと思ってしまう。
— 布施祐仁 (@yujinfuse) 2017年7月28日
そうなんですよね。森友の顧問弁護士の虚偽答弁も、都議選の時の公選法違反発言も同じ。後から訂正すれば全て免責されるんだったら、なんでもありになっちゃいますよね。政治家(まして大臣)の結果責任ってそんなに軽くちゃいけないと思うのですが。 https://t.co/SPvxb9mEWf
— 布施祐仁 (@yujinfuse) 2017年7月28日
この稲田さんの発言って、「万引きして止められたけど、そこでお金を払ったから万引きじゃない」っていう理屈ですよね。
— えひめ風車NET (@EW_NET) 2017年7月28日
“続きはこちらから”以降のツイートは、日報の存在を突き止めたジャーナリストの布施祐仁氏によるもの。本質を突いたコメントです。
政府が武力紛争が起こっている地域にわざわざ自衛隊を派遣するのは、自衛隊を戦闘に巻き込みたいからです。原子力事業で儲けられなくなった支配層は、武器を売ることで儲けることにしたわけです。
実戦での使用実績のない武器など、売れるはずがありません。自衛隊を戦闘に巻き込み、武器の性能のデータを取るわけです。自衛隊員にすればとんでもない話で、自分の命がデータ収集のために利用されているわけです。
戦闘に巻き込まれて死んだ自衛隊員は、自殺として処理されると想像するのが自然だと思います。自衛隊にかなりの自殺者が出ていますが、これが本当に自殺なのかどうかを、はっきりさせる必要があると思います。
今回の件は、防衛省・自衛隊のシビリアン・コントロール(文民統制)が取れていないことを露呈しましたが、あべぴょんは心労から、チビリアン・コントロール(糞便統制)が取れなくなっているのではないでしょうか。