カタルーニャの独立を問う住民投票を中央政府が弾圧

竹下雅敏氏からの情報です。
 カタルーニャの独立を問う住民投票は、中央政府の弾圧が、今後問題になりそうです。
 対照的だったのは、イラクのクルド人独立の是非を問う住民投票です。イラク政府はもちろん、周りのイラン、トルコ、シリアなどの国々は、住民投票自体に強く反対していました。しかし、住民投票を弾圧することで、妨害しようとはしませんでした。トルコのエルドアン大統領は、クルド人独立を絶対に許さないという姿勢で、武力行使も厭わないという強い態度を示しましたが、プーチン大統領になだめられたようです。
 クルド人国家「クルディスタン」を建国しようとしているのは、イスラエルとアメリカの好戦派ですが、彼らは今回のカタルーニャの独立については沈黙を守っています。ダブルスタンダードとしか言いようがありません。
 今回の結果ではっきりしたのは、欧米の支配層が望まない出来事は、暴力を用いてでも封じ込めるということです。ところが、アメリカからテロ支援国家と名指しされるイラン、シリア、そしてロシアなどの国は、このような暴力的な手法を用いず、話し合いで解決しようとしているのです。
 こうした事件を通して、人々が本当のテロ支援国家がどこなのかに気づくことが、大切なのだと思います。
(竹下雅敏)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

————————————————————————
プチデモン州首相、カタルーニャが独立権利入手
転載元)
スペイン北東部カタルーニャ自治州のプチデモン州首相は1日、分離独立を問う住民投票が実施されたと確認し、「われわれは共和国として独立する権利を手に入れた」と演説。 

スプートニク日本 

プチデモン氏によると、有権者約530万人のうち「数百万人」が投票した。

一方、中央政府のラホイ首相は国民向けテレビ演説で「カタルーニャ住民投票は実施されなかった」と述べ、憲法違反の投票を無効とする方針を改めて表明した。

スペイン警察が1日、カタルーニャ州の独立を問う住民投票の投票所となっている学校や他の施設を明け渡していた。警察が人々を無理やり追い出した場面もあった。住民と警官隊の衝突で844人が負傷

————————————————————————
カタルーニャ独立投票で844人が負傷
転載元)
スペイン北東部カタルーニャ自治州では1日、分離独立を問う住民投票の実施を要求する住民と警官隊の衝突で844人が負傷。同国の保健省が発表した。

スプートニク日本

警官隊の33人は犠牲になった。


スペインの中央政府や憲法裁判所は住民投票を違憲判断を無視し、ラホイ首相は「国家秩序を破壊する犯罪行為」として強制的に阻止するよう警察に命令。



プチデモン州首相は「賛成多数なら48時間以内にカタルーニャ共和国の独立を宣言する」と表明し、2300カ所の投票所を用意して投票を促していた。自治州当局者は1日、千以上の投票所で投票が実施されたと述べた。共同通信が伝えた。

————————————————————————
配信元)
 
 
 
 

Comments are closed.