冬には冬の植物で
冬になると庭木の剪定の枝が色々あります。無農薬無肥料なので、それを大切にいただいています。
今年驚いたのは椿の葉っぱがお茶にすると美味しいのです。さすがお茶と同属だけのことはあります。茶の木、サザンカともにツバキ属です。
花も葉も滋養強壮や健胃、整腸作用があり、生葉は傷やおできなどにも効くようです。椿の実からできる椿油は酸化しにくく、粘着性も少ない油で、そのままで整髪や肌に使えます。花に少し苦味があり、散った花や散りそうな花を天ぷらでいただきますが、実も苦味があるので、そのまま食べるのは難しそうです。
茶の木の実やサザンカの実からも油がとれます。茶の実油(ティー・オイル)も香ばしく美味しい油だそうです。薬効成分の中に魚毒などにしていたサポニンがありますが、人間には少量なので、去痰、抗炎症などの薬効成分となるようです。サザンカも椿と同じようにいただけます。
新芽をお茶にすると香りが良く、香袋にもしていたそうです。花もほんのり甘い香がします。まだいただいたことはありませんが、椿もサザンカも乾燥した花を刻んでお湯を注いでいただくといいようです。
近年海外でも人気のお茶の効能は抗菌、抗酸化、抗ウィルス、抗アレルギー、高血圧予防、糖尿病予防、動脈硬化予防、脳、神経機能、腸などにも有効だそうです。
ただし、ヨーロッパなどの残留農薬基準を満たすお茶は、ほとんどないのが現実だとか。日本では普通に市販されていますが・・・。
(シャンティ・フーラおすすめの「しもやま農産のお茶」は無農薬で貴重ですね。)
剪定されたナンテンも咳止め、滋養強壮になり、お茶に少しづつ混ぜていただいています。松なども体を温めるので、冬のお茶に最適です。
また、剪定した枝に巻きついていたのがヘクソカズラです。
今の時期にしかないヘクソカズラの実は、しもやけ、ひび、あかぎれの薬になります。低温の白ごま油で潰した実を煮出して濾して、ミツロウを加えて、クリームにしています。あかぎれが一晩でかなり改善されました。
先日、薬指の付け根を切ってしまい、ヨモギやフキなどを漬け込んだ油をつけていたのですが、夏には良く効いていたのになかなか治りません。そこで、ヘクソカズラの実の汁をつけると、すぐに効いて驚きました。冬の低温で傷の治りも鈍かったのですが、ヘクソカズラの実がよく効いたのです。
そこで気がついたのですが、冬の怪我や病気には冬の植物が助けてくれるのです。赤い実の万両やナンテンが咳や痰に効き、滋養強壮になるのも、椿の葉っぱが傷やおできに効くのも、季節に応じた薬効があるのではないかと思います。
そして、美しい植物を愛でるだけでも、薬効をいただいているのかもしれません。樹木からも気が出ていて、樹木の前に立って手のひらを上に向け、気の交流をすると、とても気持ちがいいと気功の先生がおっしゃっていました。
竹下先生のお話や、シャンティ・フーラの記事で、植物に意識や心もあること等々、教えてくださっていますね。飲んだり食べたりしなくても、植物の気で元気をいただいているのかもしれません。お陰で、元気に過ごせているのです。
都会に樹木を植えるのも、植物が護ってくれているのが無意識にわかっているのかもしれません。
植物だけでなく、みんな繋がって生きているのですものね。そう思うとあらためて、感謝の気持ちが湧いてきます。ありがたいことです。
自然賛歌