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ぴょんぴょんの「だました教授にだまされない」
放射能は落ち着いてるのか?被ばくの影響は?

Author:
Steven L. Herman[Public Domain]

2015/10/18
「岡山大学の津田教授によると、福島での甲状腺がんの多発が起こっているということで、高い所では平均の約50倍とのこと。今後、チェルノブイリと同様の多発が福島にも起こることは避けがたい、と言っています。」

2014/08/22
「岡山大学の津田敏秀教授の発言は非常に鋭く、明快であると思います。会議の座長は、福島で甲状腺癌が増えていることを認めたくないようで、最後までスクリーニング効果(たくさん調べたから甲状腺癌の患者がたくさん見つかった)によって、一見増加しているように見えると言いたいようですが、津田教授に否定されています。」


津田教授の発表から1年後、福島県立医大の鈴木眞一教授が、「福島の甲状腺癌について」講演をしてる。氏は甲状腺がんは被ばくによるものではないと、主張する立場だ。
(以下、鈴木氏の発言はコチラより抜粋)

Author:NuclearIncidentTeamDoE[Public Domain]

「放射線と病気の関係報告書に、お墨つきを与えた山下俊一の正体」 で、白石草(はじめ)氏が福島の被ばく線量について述べている。
「日本政府は、フクシマ原発事故は、チェルノブイリ原発事故より被曝線量が少ないから、健康被害は起きないと言っていますが、このデータを見るとほとんど一緒ですよね。実際、被災者の数もほとんど一緒なのです。」



ところが、福島県・県民健康調査・検討委員会の星北斗座長は、「1例出たからと言って、それで科学的云々ということを議論する内容ではない」と開き直っている。

福島の甲状腺がんが、原発事故後に増えているように見えるけど、それは広い範囲で検査をしたこと(マススクリーニング効果)と、高水準な超音波検査でちいさな異常まで引っかける過剰診断のせいだ。ゆえに、甲状腺がんは放射線被ばくが原因とは考えられない。
ダマシタ氏の登場

「山下俊一は、長崎大学の原爆後障害医療研究所教授や、緊急被ばく医療研究センター長、日本甲状腺学会理事長を歴任した人物です。
つまり長崎では、被曝問題の権威なのです。フクシマ原発事故後、すぐに福島県の放射線健康リスク管理アドバイザーに就任し、
『安定ヨウ素剤を今すぐ服用する必要はありません』
『甲状腺が影響を受けることはまったくありません』
『放射線の影響は、実はニコニコ笑っている人にはきません。クヨクヨしている人にきます。笑いが皆様方の放射線恐怖症を取り除きます』
と、被曝を放置する、無責任きわまりない発言を繰り返した重大な犯罪者です。」(DIAMOND onlineより)

Author:藤澤孝志[Public Domain]

せっかく国連の委員会が、「放射線、コワがらなくてもいい」にタイコ判押してくれたのに、なんで「メディアはなぜ報じないのか-。」ってさわいだのが、産経新聞。(「反原発メディアは伝えない? 日本学術会議の報告書が伝えたかったこと」)

それがメディアの仕事だろ!って言ってるわけ。

山下氏らへの反論「日本学術会議、臨床医学委員会報告は科学の否定」がここにある。
「この委員会の副委員長はかの山下俊一氏であり、原発推進派の意見を日本学術会議の名で報告したとも思える内容です。」

「この『見解』は、(福島原発事故は)『死産、早産、低出生児体重及び先天異常の発生率に影響が見られないことが証明された』『実証的結果を得て、科学的には決着がついたと認識されている。』としています。」
「それに対し、周産期死亡はすべてが届け出の義務を負っている正確なものです。それ(周産期死亡)が増加しているとのシェアプ論文らを、『報告』は全く無視しているのです。」

「この(シェアプ論文)、実は2011年の先天異常率は全国平均より統計的有意に18%も多かったにも拘らず、(山下氏の論文は)なんの考察もせずに、その増加を否定しているものです。」

「福島原発事故後、流産・乳児死亡率・周産期死亡率が増加」というすばらしい論文がある。
これについて、2016年10月18日付けの下野新聞が取り上げている。
題して、「周産期死亡率が福島と宮城・岩手・茨城・栃木・群馬で15.6%増加 千葉・東京・埼玉でも6.8%増加」。

妊娠22週から生後1週までに死亡することを、周産期死亡という。周産期死亡率は、2001年から順調に減少していたんだ。
ところが、放射線被ばくの強い福島とその近隣5県(岩手・宮城・福島・茨城・栃木・群馬)では、原発事故から10か月後、急に15.6%も増加し、そのまま2014年末まで推移したって言ってる。

でも山下氏だって、はじめからダマシタ氏じゃあない。
日本臨床内科医会会誌 第23巻第5号 2009年3月号に論文が掲載された頃の山下氏は、まだまとも。(「山下俊一の嘘が暴かれた」より)

「いったん被ばくをした子供たちは生涯続く甲状腺の発がんリスクをもつということも明らかになりました。」
「・・・・・チェルノブイリの放射線被ばく・・・・・で因果関係が明確になっているのは小児甲状腺がんであるということを、世界中の科学者が再認識しました。主として20歳未満の人たちで、過剰な放射線を被ばくすると、10~100mSvの間で発がんがおこりうるというリスクを否定できません。」

Author:Ben Fairless[CC BY]

「チェルノブイリ原発事故を持て余したゴルバチョフは、 ・・・・・医療援助を、巨億を自由に動かせるハマーや笹川に依頼した。 ・・・・・5年間の医療援助が遂行された。 ・・・10台のホールボディカウンタと甲状腺エコーを手土産にして。 派遣専門家のリーダーは山下俊一であった。 」

「2011年5月1日に、・・・・・山下教授は『国際的には最大の実験場という見方がある』と発言。広島や長崎よりも被ばく者数の多い福島事故のデータが、国際機関などの研究者から熱い注目を集めている事実を強調した上で・・・・・大規模な予算を組むよう働きかけていた。」(「福島県は世界最大の実験場」「1ミリで支援」山下俊一氏)
ぴょんぴょん
それまで当たり前のように信じてきたことも、音を立てて崩れ去りました。
国は自分たちを守らない、権力者や学者はウソをついて国民をだまし続ける。
事故当時の政府も、今の政府も中身は同じ。
でも、私たちは確実に、だまされなくなっていると信じたい。