注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。
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南スーダンPKO 戦闘渦中の宿営地 詳細が内部文書で明らかに
引用元)
NHK NEWS WEB 18/5/25
1年前に終了した南スーダンでの自衛隊のPKO活動で、NHKは、派遣された部隊がまとめた自衛隊の内部文書を入手しました。文書には、おととし7月、現地の政府軍と反政府勢力の間で大規模な武力衝突が起きたときに、自衛隊の宿営地でも「25発の弾頭、施設に弾痕等9か所の被害を確認」などと記され、戦闘の渦中に置かれた宿営地内部の詳細が初めて明らかになりました。
去年5月までおよそ5年半にわたって続いた南スーダンでの自衛隊のPKO活動について、NHKは、現地の派遣部隊が日報などをもとに取りまとめた「成果報告」を情報公開請求で入手しました。
入手したのは、おととし7月、現地で大規模な武力衝突が起きた際に派遣されていた10次隊の報告書で、一部が黒塗りになっていますが、さらに取材を進めたところ、その部分に記された宿営地内部の詳細が初めて明らかになりました。
(中略)
日報問題で情報公開請求に対し、防衛省が「すでに破棄され、存在しない」として非開示としたのは、この武力衝突が起きたおととし7月7日からの6日分の日報でした。当初、防衛省は陸上自衛隊には存在しないと一貫して説明していましたが、実際には保管され、組織ぐるみで隠蔽していた事実が明らかになりました。
(以下略)
去年5月までおよそ5年半にわたって続いた南スーダンでの自衛隊のPKO活動について、NHKは、現地の派遣部隊が日報などをもとに取りまとめた「成果報告」を情報公開請求で入手しました。
入手したのは、おととし7月、現地で大規模な武力衝突が起きた際に派遣されていた10次隊の報告書で、一部が黒塗りになっていますが、さらに取材を進めたところ、その部分に記された宿営地内部の詳細が初めて明らかになりました。
(中略)
日報問題で情報公開請求に対し、防衛省が「すでに破棄され、存在しない」として非開示としたのは、この武力衝突が起きたおととし7月7日からの6日分の日報でした。当初、防衛省は陸上自衛隊には存在しないと一貫して説明していましたが、実際には保管され、組織ぐるみで隠蔽していた事実が明らかになりました。
(以下略)
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配信元)
成果報告書の黒塗り部分には、戦闘収束後の一斉検索で、宿営地に着弾した小銃・機関銃等の弾頭25発と、直射弾による側壁等の被害を3か所確認したと書かれているという。これを、なぜ黒塗りする? https://t.co/UV4xJItblU
— 布施祐仁 (@yujinfuse) 2018年5月25日
これが成果報告書ですが、あの時に自衛隊の宿営地で何があったのかは黒塗りされていてほとんど分かりません。自衛隊がどう対応したのかは手の内を明かすことになるので公にできないのは理解できますが、せめて今回NHKが報じたような「何があったのか」という事実は公表してほしいと思います。 pic.twitter.com/PYgAlwC39f
— 布施祐仁 (@yujinfuse) 2018年5月25日
戦闘が苛烈を極めた時、ほとんどの隊員は耐弾コンテナに避難しましたが、一部の隊員は宿営地の警備についていました。当時、国連から政府軍襲撃のアラートまで入る中、想像を絶する緊張だったでしょう。成果報告書は、帰国後の「自殺の発生も予想される」として継続的なケアの必要性を強調しています。 pic.twitter.com/mU5Bt2RsnI
— 布施祐仁 (@yujinfuse) 2018年5月25日
まずは隠ぺい、箝口令。明るみに出れば辻褄合わせ。辻褄合わせがおかしくなってきたら、嘘をつく。嘘がバレたら部下を差し出す。これが流行、当たり前の世の中っておかしいよね。
— ハッピー (@Happy11311) 2018年5月26日
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派兵の実態隠しか 井上氏、04年日報なし追及 参院外防委
引用元)
しんぶん赤旗 18/5/25
防衛省が陸上自衛隊イラク派兵部隊の日報をめぐる調査報告書を23日に公表したことを受けて、24日の参院外交防衛委員会で質疑が行われました。
日本共産党の井上哲士議員は、自衛隊宿営地への攻撃が集中した2004年の日報がほとんど発見されていないと指摘。「日報は誰の指示でどこに報告されたのか」「04年の日報はなぜないのか」と追及しました。
(中略)
井上氏は、同報告書で、イラク日報を発見しながら、求められているのは南スーダン日報で、イラク日報は報告する必要がないと判断したとしている点について「あれだけ日報隠ぺいが問題になっている中で、あまりにも不自然で信じがたい」と強調。問題の原因を「大臣指示の不徹底」や「事務処理が不適切であった」などと結論付けた同報告書について「(隠ぺいの)意図、動機には一言も触れられていない。まったく真相に切り込んでいない」と批判しました。
日本共産党の井上哲士議員は、自衛隊宿営地への攻撃が集中した2004年の日報がほとんど発見されていないと指摘。「日報は誰の指示でどこに報告されたのか」「04年の日報はなぜないのか」と追及しました。
(中略)
井上氏は、同報告書で、イラク日報を発見しながら、求められているのは南スーダン日報で、イラク日報は報告する必要がないと判断したとしている点について「あれだけ日報隠ぺいが問題になっている中で、あまりにも不自然で信じがたい」と強調。問題の原因を「大臣指示の不徹底」や「事務処理が不適切であった」などと結論付けた同報告書について「(隠ぺいの)意図、動機には一言も触れられていない。まったく真相に切り込んでいない」と批判しました。
NHKが入手した自衛隊の内部文書によるスクープで、おととし7月に南スーダンで大規模武力衝突が起きた時、自衛隊の宿営地が戦闘に巻き込まれ、直接被弾していた状況が明らかにされたのです。これは現地の派遣部隊が日報などをもとに取りまとめた「成果報告書」で、NHKは黒塗りにされていた部分も独自取材し公表しました。当時、隊員たちは戦闘の渦中にあり、孤立し、中にはPTSDを訴える隊員もあるようです。
肝心な点は、政府がこの戦闘状態を知りながら派遣を継続し、その上、この大規模衝突を隠したまま「駆け付け警護」という新たな任務を付与したことです。激しい戦闘が記された日報が公表されるわけにはいかなかったこの時期、稲田防衛相がわずか7時間現地視察をして、あたかも平穏であるかのような発言をし、駆け付け警護を後押ししました。
これと並行して、自衛隊の日報問題をずっと追っている布施氏が「まるでデジャヴュ」と言うイラク派遣の方でも「存在しない」と言われてきた日報が出てきましたが、これについて防衛省が23日「組織的隠蔽はなかった」とした調査結果を提出しました。
しかし24日の参院外交防衛委員会では、自衛隊宿営地への攻撃が集中した2004年の日報がなぜないのか、日報は誰の指示でどこに報告されたのか、という核心部分への答弁は無きに等しく、結局、稲田防衛相の責任が問われていないこと、調査をするチームに「被疑者」である処分者が加わるという不公正さ、公表について個別の証拠が提示されないという不透明さを残した、全くもって国民の疑問に応える報告書になっていないのでした。
もう私たちが何度も何度も見せられてきたパターンですが、誰かが犠牲になって責任を押し付けられる官僚の隠蔽体質、そしてその先には毎度シラを切る政府、首相答弁があります。
連中が自発的に本当のことを白状するはずがないことは重々承知、なぜ私たちは、この連中を排除できないでいるのだろう。