28日参院予算委員会集中審議:福山哲郎議員、山本太郎議員、小池晃議員質疑のトピック 〜 全ての記録は総理の関与を示している、反証は総理自身の責任

 28日、参院予算委員会で森友・加計学園問題をめぐる集中審議が行われました。もちろん疑惑の中心人物あべぴょんが対象ですが、例によって文脈を無視した答えにならない答弁をグダグダ続け、聞いているうちに気持ちが悪くなります。しかし、質問に立った議員達は、これまでの一年で鍛えられたのか毒気にもめげず果敢に追求しました。午前中に立った福山哲郎議員、山本太郎議員、小池晃議員の質問で注目されたところをピックアップしました。
福山議員は、噛んで含めるように「総理の関与が明らか」と説明しますが、馬耳東風な答弁のあべぴょん、終いには「それは福山議員の作ったストーリーだ」と目が回るような暴言まで飛び出しました。
山本議員は、流れるような質疑の中にドラマのような仕掛けを隠し、あべぴょんを追い詰めました。否定だけしている総理の限界を明らかにし「膿はあなた自身だ」と言い切っちゃったよ。
小池議員は、内部文書を暴露し、値引きに太田理財局長の関与があり、官邸や国会にも働きかけていたことを追求しました。さらに新たな交渉記録の黒塗り部分にあった稲田龍示弁護士の記載について、政治家の関与を隠す目的があったことを指摘しました。
 情け容赦は不要、どんどんやって!
(まのじ)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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28日参議院予算委員会より
福山哲郎議員:
モリカケ防衛省日報問題など、新事実や廃棄したものが出てきたら、本来であれば誰かが責任を取り真相究明に進むはずなのに、誰もやらない情けない状況が続いている。
国会を、国民をずっと騙している

加計学園からのコメント「誤った情報」、これに対して、なぜ総理は加計学園に抗議しなかったのか

安倍総理:「伝聞の伝聞」で、抗議の理由がない。愛媛県の文書には政府があえてコメントすることはない。
福山:理由はある。政府を騙して自分の事業をしようとした犯罪だ
加計理事長の証人喚問と記者会見を求め、愛媛、今治に謝罪と説明を求めるべきだ。
総理:「伝聞の伝聞」だから(取り上げる必要がない)。
福山:モリカケとも構造的には同じ。総理の話は全て「やってません、会ってません」だけ。それでは反証にならない。残っている文書は全部、総理の関与を証明している総理の言葉を誰も信じない。
総理:「今のは委員が作られたストーリーだ。」(←理解不能な暴言で審議中断)
福山:証人喚問、参考人招致を求める



山本太郎議員:
一回の証人喚問で複数名が出席し、同時に証人喚問を行なった例が過去ある。
安倍総理、加計孝太郎理事長、加計学園事務局長、梁瀬秘書官、藤原元次長、和泉首相補佐官、前川喜平元次官、愛媛県の中村知事、一度の喚問を要請する。
早く決着するために総理から与党の背中を押して欲しい。野党は証人喚問して真相究明で一致している。総理が召喚を嫌がっているのか。

さて本題、イラクの日報問題から、かつてイラク戦争では米軍による民間人の殺戮があった。世界の反省とは真逆に、日本は、2015年イラクが大量破壊兵器が無いことを証明しなかったフセインが悪かった、これが原因だと当時、安倍首相は答えた。今もその考えか。
総理:当時の判断は正しかった。
山本:そのロジックならば、これまでのモリカケ始め、数々の疑惑の証明は総理の義務だ
女帝昭恵様の命を受けた谷査恵子氏の財務省への働きかけが「おかしい」というのならば、総理自ら証明をすべき。
いや、証明も不要かも。通常の合理的な人間であれば、安倍総理夫妻、少なくとも昭恵夫人が関与していたと推認せざるを得ない すでに人が亡くなっている。まるで自分とは関係ないという振る舞いはやめていただきたい。国家の私物化オンパレードをしていないという合理的証明をすべきなのは、総理だ
安倍昭恵夫人、籠池前理事長、佐川前長官、迫田元理財局長、池田前近財統括官、田村国有財産審理室長、谷査恵子氏ら一度に、同時に証人喚問を要求。
総理:それは国会でお決めになることだ。
山本:あまりにもやる気のないお答えだ。膿はあなた自身です


小池晃議員:
加計学園の「誤った情報」コメントに対して、首相と加計理事長との面談が架空のものだったとすると、説明つかない記録が多すぎる。記録は全て総理が関わったという言動ばかり。否定するなら反証が必要だ
総理:「伝聞の伝聞」について自分はコメントする立場にない。依頼や指示をしたことはない。
小池:伝聞だ伝聞だというならば、本人に直接来てもらうしかない。参考人招致を要請する。
愛媛文書は一貫性がある。
もういい加減にしましょうよ。総理の周辺で、みんなで総理を守るために、総理の答弁と辻褄を合わせるために、みんなが無理なことを言っている。どう考えたって説明つかないことを言っている。官僚だけでなく加計学園までついに嘘をつき始めている。総理をかばうためにみんなに嘘をつかせるのはもうやめようではないか。総理に責任がある

森友問題について、太田理財局長への質問。国土交通省航空局長と理財局長とで、会計検査院や国会への対応するための意見交換があったという内部文書がある。官邸や国会への働きかけについて議論している。決済文書の提出について「政権との関係でデメリットも考えながら対応する必要がある」という理財局長の言葉が記載されていた政権に都合の悪いものは出せないという密談をやっていたことだ。当時は選挙前、いかに国会と国民を騙すかということをやっている。徹底的な調査が必要だ。
総理:その紙がどういうものか不明で答えようがない。
小池:それを調べるのが政府の責任だろう。また新たな交渉記録が出た。その黒塗り部分には何が書かれていたのか。
太田理財局長:情報公開法によって伏せてある。
小池:政治家の関係者については伏せる必要はないと考える。ここには、稲田前防衛相の夫、稲田龍二弁護士についての記載がある。なぜ、こんな記載があり、なぜ黒塗りなのか。つまるところ、これまでの隠蔽、改ざんは全て政治家の関与を隠したかったためだ。特に安倍昭恵夫人の関与を隠したかったということだ 全ては安倍首相を守るために行われたものだ。全ての関係者に証言を求める。
総理は、改ざんの責任を取って辞めるべき。また安倍総理には内閣総辞職を求める

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配信元)
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小池晃・共産党「加計学園までもウソをつき始めている」 VS 安倍総理【国会中継 参議院 予算委員会】平成30年5月28日
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