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ぴょんぴょんの「お母さんが日本を救う」
"福島第一原発から200キロ離れた"千葉県柏市から避難してきたYさん
「3.11まで原発の恐ろしさを知らなかった」、Yさんはポツリと言った。
原発事故以前は、家は新築したばかりで、主人と子ども2人の平和な暮らし。
ところが事故以来、自分も家族も、大きな変化に飲みこまれることになった。
原発事故以前は、家は新築したばかりで、主人と子ども2人の平和な暮らし。
ところが事故以来、自分も家族も、大きな変化に飲みこまれることになった。
しようがないよ、その頃のYさんは、まだワクチンの怖さも知らなかったからね。
その晩、その子は高熱とけいれん、意識消失で救急入院。
実はその3月15日、静岡で震度6強の地震があったんだよ。
「日本、終わっちゃうんじゃないか?」って、思ったそうだ。
その晩、その子は高熱とけいれん、意識消失で救急入院。
実はその3月15日、静岡で震度6強の地震があったんだよ。
「日本、終わっちゃうんじゃないか?」って、思ったそうだ。
病院で子どもの付き添いをしながら、Yさんは原発事故について調べ始めた。
そしたら、テレビの情報とツイッターの情報が、全然違うことに唖然としたと言う。
調べれば調べるほどに、「子供と家族は大丈夫か?」と不安になったそうだよ。
「半径200km圏内は、みんな死ぬ」という文句に、「え?!」って感じ。
そしたら、テレビの情報とツイッターの情報が、全然違うことに唖然としたと言う。
調べれば調べるほどに、「子供と家族は大丈夫か?」と不安になったそうだよ。
「半径200km圏内は、みんな死ぬ」という文句に、「え?!」って感じ。
「首都圏のホットスポットになってしまった柏市・・・すでに、2011年5月頃までに柏市などの汚染状況については認識され、市民の声につきあげられながら、・・・独自の放射線量測定や、除染作業を行うようになっていた。」(柏市地域の放射能汚染の深刻さの露呈)
そう。必要のない人の立ち入りは許されず、飲食も許されない区域だよ。
柏市内の農産物、ブルーベリーからも高濃度のセシウムが検知されて、牛肉からも、1kgあたり500ベクレルとかで、あわてて学校給食も検査することになったんだ。
(柏市における放射性物質対策と柏市民の自発性)
柏市内の農産物、ブルーベリーからも高濃度のセシウムが検知されて、牛肉からも、1kgあたり500ベクレルとかで、あわてて学校給食も検査することになったんだ。
(柏市における放射性物質対策と柏市民の自発性)
覚えてない?
「柏の空き地、57.5マイクロシーベルト」ってニュース。(朝日新聞2011年10月22日)
これは市民が測定した数値なんだよ。柏市が見つけたんじゃない。
だって、ニュースが出た当初、柏市は、原発のせいじゃないって言ったんだから。
「この、高濃度地点の発見は、行政サイドではなく、市民側の自主的な測定による通報の結果であった。私たちは、行政に依拠せず、自らを守らなくてはならないのである。
・・・行政に対して、自己主張しなければ、行政自体は動かない。」
(柏市地域の放射能汚染の深刻さの露呈)
「柏の空き地、57.5マイクロシーベルト」ってニュース。(朝日新聞2011年10月22日)
これは市民が測定した数値なんだよ。柏市が見つけたんじゃない。
だって、ニュースが出た当初、柏市は、原発のせいじゃないって言ったんだから。
「この、高濃度地点の発見は、行政サイドではなく、市民側の自主的な測定による通報の結果であった。私たちは、行政に依拠せず、自らを守らなくてはならないのである。
・・・行政に対して、自己主張しなければ、行政自体は動かない。」
(柏市地域の放射能汚染の深刻さの露呈)
尻たたかないと働かない行政や政府、それを先頭に立ってお尻たたいたYさん。
線量計を買って周りを測った結果、「ここにいてはいけない!」と判断した。
そっからのストーリーは、朝ドラをはるかに凌ぐ、スリリングなものだった。
線量計を買って周りを測った結果、「ここにいてはいけない!」と判断した。
そっからのストーリーは、朝ドラをはるかに凌ぐ、スリリングなものだった。
そうなの。Yさん、けっこう有名人になってたから。
署名を市長に提出する映像が、全国ネットで流れたり、取材がいっぱい来たり、目ざわりな存在に見られてたみたい。
不動産屋の同級生からも、Yさんたちが騒いだせいで、売上が落ちたと文句言われたそうだよ。
署名を市長に提出する映像が、全国ネットで流れたり、取材がいっぱい来たり、目ざわりな存在に見られてたみたい。
不動産屋の同級生からも、Yさんたちが騒いだせいで、売上が落ちたと文句言われたそうだよ。
しかしYさん は、いろいろな人に支えられていると言う。
Yさんと同じように、母子で避難した同志たちが、世界中に散らばってる。
熊本地震の時は、うちに来たら?、北海道地震の時は、九州においでとか、海外からもお声がかかる。
Yさんと同じように、母子で避難した同志たちが、世界中に散らばってる。
熊本地震の時は、うちに来たら?、北海道地震の時は、九州においでとか、海外からもお声がかかる。
身内では、実家の母はよき理解者だ。
父は、Yさんが何を言っても聞かないのを知ってるので、あきらめてると。
しかし、娘のせいで主人に迷惑かけたと思っている。
Yさんが実家に子どもたちを預けたとき、父はこっそり、元の主人と会わせているようだ。
父は、Yさんが何を言っても聞かないのを知ってるので、あきらめてると。
しかし、娘のせいで主人に迷惑かけたと思っている。
Yさんが実家に子どもたちを預けたとき、父はこっそり、元の主人と会わせているようだ。
Yさんは、打ち明けてくれた。
「原発事故の直後に避難しない人、特に赤ちゃんや子どもがいても避難しない人はバカだと思ってた。
だけど、何が幸せなのかわからない。
家族に病人がいて、移住できない人。家のローンがあって、移住できない人。
九州に移住してボロボロになって、自殺した人もいる。
私は、健康が一番大事じゃないかと思ったが、7年も経つと、何が幸せとは言えないと思う。」
「原発事故の直後に避難しない人、特に赤ちゃんや子どもがいても避難しない人はバカだと思ってた。
だけど、何が幸せなのかわからない。
家族に病人がいて、移住できない人。家のローンがあって、移住できない人。
九州に移住してボロボロになって、自殺した人もいる。
私は、健康が一番大事じゃないかと思ったが、7年も経つと、何が幸せとは言えないと思う。」
ぼくもそう思うよ。
もうひとつ、Yさんと同じような、母子避難の例があるんだ。
Fさんは、福島県いわき市から東京に「自主避難」したお母さん。
今年の3月、2人の子どもと共に、ドイツのアーヘン市(隣国ベルギーの原発を停めるために訴訟中)が「緑の党」と共催した講演会に招かれた。
(alterna)
"避難指示対象外だった"いわき市から東京に「自主避難」したFさん
もうひとつ、Yさんと同じような、母子避難の例があるんだ。
Fさんは、福島県いわき市から東京に「自主避難」したお母さん。
今年の3月、2人の子どもと共に、ドイツのアーヘン市(隣国ベルギーの原発を停めるために訴訟中)が「緑の党」と共催した講演会に招かれた。
(alterna)
「100万人に1人といわれていた子どもの甲状腺がんは190人を超え、その多くが避難の必要がないといわれた地域から発症している。」
(alterna)
「いわき市の家庭の掃除機や換気扇フィルターのセシウムは、事故から5年以上経っても数千~数万ベクレル/kg。」(alterna)
(alterna)
「いわき市の家庭の掃除機や換気扇フィルターのセシウムは、事故から5年以上経っても数千~数万ベクレル/kg。」(alterna)
Fさん「私は、放射能汚染が無い所からなぜか避難している頭の悪い人間。
放射能が恐いというと過激派か?と言われる。
でも、私は母親として遺伝子を傷つけるような被ばくをさせたくないだけ。
戦争でも同じで、子どもたちを母親が守ることは絶対に正しいこと。
それだけのことでバッシングを受けるのが日本の現状です」
(alterna)
放射能が恐いというと過激派か?と言われる。
でも、私は母親として遺伝子を傷つけるような被ばくをさせたくないだけ。
戦争でも同じで、子どもたちを母親が守ることは絶対に正しいこと。
それだけのことでバッシングを受けるのが日本の現状です」
(alterna)
それぞれに、それぞれのドラマがあると思いますが、その中のお一人、Yさんに、お話を聞かせていただきました。
Yさんは2人の幼い子どもたちを連れて、関東から九州に移住されましたが、慣れない土地での苦労、家族との葛藤、自身の体調不良など、聞けば聞くほど、壮絶なドラマでした。
自分もいつ、同じような岐路に立たされるかわからない、と思いながら聞きました。