注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。
・来たる参院選において「安倍政権優勢」の報道が大勢を占める中、参院選後に発表を控えている、安倍総理がトランプ大統領とかわした日米貿易交渉の「密約」について、再び注目が集まっている。
・トランプ氏が「特に農業と牛肉について、日本の7月の選挙が終われば大きな数字が出てくる」と自信満々にツイートしている中、日本にとって圧倒的に不利な条件を呑まされたことが確実視されており、安倍政権の勝利によって、日本の農業や畜産業が致命的な打撃を受けるとの予測が相次いでいる。
日米貿易交渉の農産物をめぐる“日米密約”は、トランプ大統領の計らいで、発表が参院選後に先送りされている。どう考えても、安倍首相がTPPレベルを超える大幅譲歩を約束したと想像できる。参院選では農業票の行方も注目されるが、農業県(道)で、ウッカリ自民を勝たせたら、日本の農業は地獄に直行だ。
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貿易問題に詳しい「アジア太平洋資料センター」の内田聖子共同代表が言う。
「春先から米国の農業団体は、高い水準での妥結要求を強めていました。そんな中、トランプ大統領としては参院選後の発表にすることで、その分、日本からさらなる譲歩を引き出せると考え、交渉したはずです。関税率や規制緩和などで、日本はTPPレベルを超える合意をさせられた可能性が高い。安倍首相も選挙が終わっているので、そこで農家から大きな反発が出ても、痛くもかゆくもないですからね」
トランプ大統領がツイートした翌日、安倍首相は「トランプ大統領と日米ウィンウィンとなる形の早期成果達成に向け議論を加速させることで一致した」と言ったが、“日米ウィンウィン”とは、こういうことだったのだ。
TPP以上の日米合意は、農家にとって影響は計り知れない。
「当然、TPPの他の加盟国やEUは、米国と同じ条件にするよう日本に要求してきます。全世界からの輸入農産物が拡大し、農家は大打撃です。農家は、とんでもない日米合意がされていることを前提に一票を投じる必要があります」(内田聖子氏)
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【日刊ゲンダイ 2019.7.13.】
(中略)
日米密約とはTPP以上の譲歩 自民は参院選で農業県1勝9敗も
— しろくま (@hontounokotoga_) 2019年7月14日
農業県(道)で、ウッカリ自民を勝たせたら、日本の農業は地獄に直行だ
2019/07/13 15:00 #日刊ゲンダイDIGITALhttps://t.co/hJGhnZRZzw
僕も農協の組合員だが、水道の民営化で分かるように、日本の農と畜産を守る気は今の政権には無い
(中略)
日米密約とはTPP以上の譲歩 自民は参院選で農業県1勝9敗も https://t.co/AUADxZB2L5 #日刊ゲンダイDIGITAL
— ステイメン@打倒!凶人安倍! (@deskain) 2019年7月14日
トランプが「貿易交渉で非常に大きな進展があった。農業と牛肉でとくに大きなね。日本の7月の選挙が終われば大きな数字が出てくる、待ってるよ!」とわざわざツイートした意味を考えるべきだ! pic.twitter.com/61dOGXK71G
(中略)
自民党、安倍政権を支持すると言うことは
— Rikimaru (@Rikimar16753900) 2019年7月13日
日本の農業を壊すと言ってるのと同じ。
この日米密約がどれほど恐ろしいことか知るべき。
日米密約とはTPP以上の譲歩 自民は参院選で農業県1勝9敗も https://t.co/gUq028tqHF #日刊ゲンダイDIGITAL
(中略)
なんせ、日本にとって嬉しい内容であれば、安倍総理自身が嬉々として選挙前に発表しているのは間違いないもんね。
このファクターだけを取り上げても、正常な民主主義が機能している国であれば安倍政権が惨敗するのが普通なんじゃないかと思うけど…
全国民が息の根を止められるような「10%消費増税」を強行し、加えて「最凶の売国密約」の発表を控えた安倍政権が「過半数を大きく上回る勢い」って…。
本当に不思議な国だよね。
(以下略)
みんな〜、トランプ大統領が5月末に安倍首相とゴルフしたあと、「多く(の成果)は7月の選挙後まで待つ」とツイートしたのを忘れちゃダメよ〜。なんか変な約束したみたいなのよ〜。https://t.co/nRPNCHW4EJ
— 室井佑月 (@YuzukiMuroi) 2019年7月11日
トランプ大統領が「アベとゴルフしたけど、日本との貿易の問題で、とくに農作物や牛肉の分野でウチがごっつい有利になること進んでるで。まぁ、選挙に影響出るくらいごっついことやから、選挙終わるまで発表待ったるけど。」てなことをほのめかしたの、まさかみんな忘れてないよね?
— 星田 英利 (@hosshiyan) 2019年7月16日
政治に関わろうとしないのって、買い物しにスーパー行って知らない人に財布渡して内容も金額もお任せで買い物して貰うのと同じだよなーと思うようになった。生活の一部なんだから、毎食何を食べるか考えるのと同じぐらい当たり前の事として関わって、話していかなきゃだめだよなと。
— おはる (@ohrsan) 2019年7月10日
TPPに詳しい内田聖子氏によると、日本側は農業・畜産分野でTPPを超える厳しい内容を突きつけられる可能性が高く、しかもそれはアメリカ一国だけでなく、他のTPP加盟国やEUからも同様の要求を受けることとなるそうです。そうなった場合、農家の方々はもちろん、日本の食の崩壊が現実のものとなってしまいますが、選挙後にどれほど抗議しても安倍政権には「痛くも痒くもない」。
安倍政権に抗議できるのは、今、この参院選をおいて他に無しですぞ。