注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。
26日未明に日米両政府が合意した日米貿易協定の内容を見てみると、自動車産業のためにそれ以外の分野をアメリカに差し出したと言えるような内容になっていました。
アメリカ側のホームページには合意事項のまとめが掲載されており、そこには日本の農業分野開放だけではなく、デジタル分野などを含めて日本が大幅に市場開放をすると記載されています。
しかも、日本が勝ち取ったと強調していた自動車産業への追加関税に関しても「検討」止まりで、アメリカ側は将来的な追加関税の可能性を明確に否定していませんでした。
海外メディアと日本メディアの報道記事にも大きな違いが見られ、ロイター通信は「日本から米国に輸出される自動車と関連部品の関税撤廃については協議継続となった」と報道しています。
つまり、日本が勝ち取ったと宣伝していた自動車産業への追加関税すら、実は明確にアメリカと合意が出来ていなかったということなのです。この内容が事実だとすれば、アメリカ政府の気分によって日本への追加関税が実施される恐れがある上に、TPPと違って日本とアメリカの単独合意となっていることから、アメリカから追加要求が来た場合、日本は即座に応じる必要があります。
日米貿易協定は農産物だけではなく、幅広い分野にも適応されるわけで、かつて日本が江戸時代末期に締結したような不平等条約そのものだと言えるでしょう。
(中略)
https://jp.reuters.com/article/usa-trade-japan-idJPKBN1WA2H5
[国連 25日 ロイター] – 安倍晋三首相とトランプ米大統領は25日、米ニューヨークで開いた会談で貿易協定の締結で合意し、合意文書に署名した。トランプ大統領は約70億ドル規模の日本市場が開放されると述べた。一方、日本から米国に輸出される自動車と関連部品の関税撤廃については協議継続となった。
ロイターの見出し。NHKと全然違うじゃないか。
— 藤原直哉 (@naoyafujiwara) September 25, 2019
日米が貿易協定署名、日本は70億ドル市場開放 自動車は協議継続https://t.co/eFsLAFN2ep
NHK は これ ↓ ですかね
— Ko Bo (@KoBo38) September 25, 2019
日米貿易交渉「わが国の主張通せた結果」自民 森山国対委員長
2019年9月26日 4時15分https://t.co/YFqFlb0ZPy
※どうみても 毎度・毎度の アベ 外交
「 ”一歩進んでるつもりで(?) 二歩下がる”」外交
参考までhttps://t.co/3FRtd1VLKf pic.twitter.com/u9jHDtvYys
アメリカ産牛肉の関税38.5%→9%
— 山下芳生 (@jcpyamashita) September 25, 2019
同豚肉の関税1キロ当たり最大482円→50円
一方、日本から輸出される自動車と関連部品の関税は継続協議。追加関税や数量規制の火種も
「両国にとってウィンウィン」どころか「米国に対する一方的屈従」ではないか!https://t.co/yBJ6sEmvKt
どこが「ウィンウィン」だ。
— 俵 才記 (@nogutiya) September 26, 2019
米国の要求は全て受け入れ日本の要求は全く通らず。
しかも日本車への追加関税は「協定の精神に反する行動は取らない」と糞の役にも立たない一文があるだけ。国会承認が必要なんだから国会質疑と国民に説明するのが先だろ。
勝手に署名するな👊
https://t.co/4XIE8tvGYY
トランプ氏は自分の思い通りの交渉になってるので
— みち(嘘つきから日本を取り戻す!) (@364_michi) September 26, 2019
終始一貫してwin
安倍氏にとってはトランプ氏のご機嫌をとっておけば
政権は安泰なのでwin
というわけで
win−winなのだと思います。
日本国民?
さあ?
ワンワンの間違いでは
— 星見おじさん (@set_ten) September 26, 2019
【日米貿易協定署名①】(ロイター)米通商代表部は「初期の成果」と指摘。トランプ:日本は70億ドル相当(ブルームバーグは72億ドル)米農産物を市場開放し牛豚肉/小麦/チーズ/トウモロコシ/ワインなどへの関税、大幅引き下げか撤廃 日本への輸出農産品の約9割が対象
— 大沼安史 (@BOOgandhi) September 26, 2019
https://t.co/7HegZZPBkF pic.twitter.com/eWxgoBxfnN
【日米貿易協定署名②】(ブルームバーグ)トランプ大統領、日米、2020年元日からの実施目指すと言明 安倍首相「協定を喜んでいる」と発言
— 大沼安史 (@BOOgandhi) September 26, 2019
https://t.co/idK3zNKjZl pic.twitter.com/Cl6SMLJpbc
【日米貿易協定署名③】(自動車追加関税)ロイター:茂木外相によると、貿易協定が誠実に履行されている間は発動されないと安倍首相が大統領に確認したという。◆ブルームバーグ:合意文書「あいまいな約束( only vague written assurances that the U.S. would not introduce such tariffs)」 pic.twitter.com/5tS8Gk1zjU
— 大沼安史 (@BOOgandhi) September 26, 2019
日米貿易協定/合意文書に署名④】はやくもダメージ・コントロール?スピン報道 /日米首脳会談で日韓関係話題 こういうのをどうして主要ニュースのトップに持ってくるのか? 日本農業へのダメージがキモ中のキモだろうに pic.twitter.com/VPqao57uA6
— 大沼安史 (@BOOgandhi) September 26, 2019
【日米貿易協定/合意文書に署名⑤】日米の合意記者会見 安倍首相の落ち着きない(みっともない)態度、舌をチロ出ししたり秘密のサインのような奇怪な手の組みようが、売国合意の真実!?を物語る!? 署名してしまった、ということは「内堀」を埋められたということでは。 pic.twitter.com/SVuxIQvvYR
— 大沼安史 (@BOOgandhi) September 26, 2019
ロイターによると、トランプ大統領は“日本は70億ドル相当の米農産物について市場を開放する”と言っているようです。情報ドットコムさんは、“自動車産業を守るためにそれ以外を差し出した”と言っています。“日本への輸出農産品の約9割” が、関税の大幅引き下げか撤廃になるとのことで、日本の農業は壊滅的な打撃を受けるのではないかと思われます。
それでなくても食料自給率の低い日本で、必ず起きると言われている金融システムの崩壊が実際に起きると、一体どうなるのだろうと思ってしまいます。仮に、日本が相当な量の金塊(ゴールド)を貯め込んでいたとしても、一旦経済が崩壊して流通がストップし、世界的な食糧危機になれば、金塊などは二束三文で買い叩かれてしまう。
総合的に考えると、やはり、ロシアのダーチャを考慮しておかないと、日本人は生き延びられないのではないかと思ったりします。