竹下雅敏氏からの情報です。
注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。
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世界の年金システム評価 首位はオランダ 日本は31位
転載元)
Sputnik 19/10/22
10月21日に公表された「マーサー・メルボルン・グローバル年金指数ランキング」によると、オランダが1位、デンマークが2位となり、いずれも退職時に提供される資金保証でレベルAを獲得した。一方、日本は31位でレベルDに入り、Cランクの韓国や中国よりも低い評価にとどまった。ブルームバーグが報じた。
ブルームバーグによれば、世界最大級の人事・組織コンサルティング会社マーサーは世界人口のほぼ3分の2を擁する37カ国について40の指標に基づき、年金システムが退職後の個人の財政状態の改善につながるか、持続可能かどうか、国民に信頼されているかを評価した。
この調査によれば、首位のオランダ、デンマークに続き、3位のオーストラリアのレベルはB+だった。トップ10の残りはフィンランド、スウェーデン、ノルウェー、シンガポール、ニュージーランド、カナダ、チリで、いずれもレベルB。
オランダではほとんどの勤労者が、生涯平均所得に基づく確定給付制度の恩恵を受けている。英国と米国はともにレベルがC+でそれぞれ14位と16位だった。
一方、日本は31位でDランク。Dランクは、「対処する必要のある重要な弱点および・または不備」があるとされるグレード。平均寿命が伸び続けていることから年金受給開始年齢を引き上げる必要性などが指摘された。
ブルームバーグによれば、世界最大級の人事・組織コンサルティング会社マーサーは世界人口のほぼ3分の2を擁する37カ国について40の指標に基づき、年金システムが退職後の個人の財政状態の改善につながるか、持続可能かどうか、国民に信頼されているかを評価した。
この調査によれば、首位のオランダ、デンマークに続き、3位のオーストラリアのレベルはB+だった。トップ10の残りはフィンランド、スウェーデン、ノルウェー、シンガポール、ニュージーランド、カナダ、チリで、いずれもレベルB。
オランダではほとんどの勤労者が、生涯平均所得に基づく確定給付制度の恩恵を受けている。英国と米国はともにレベルがC+でそれぞれ14位と16位だった。
一方、日本は31位でDランク。Dランクは、「対処する必要のある重要な弱点および・または不備」があるとされるグレード。平均寿命が伸び続けていることから年金受給開始年齢を引き上げる必要性などが指摘された。
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配信元)
世界125カ国で最下位の125位ってすごいな。なかなかなれるもんじゃない。未だに自己責任を謳い、弱者を嘲る連中がテレビに引っ張りだこになったり、本がベストセラーになったりと心当たりはいっぱいあるけれど。 / “日本は薄情な国? 「人助けランキング」で最下位(テレ…” https://t.co/Llsp62ZyW6
— 深町秋生 (@ash0966) 2019年10月18日
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待機児童はゼロ、学費も医療費も無料。なぜデンマークは子どもの貧困率が低いのか?その驚きの政策たち
引用元)
2016年11月末、いわゆる「子どもの貧困」をめぐるデンマーク大使館のツイートが話題を呼んだ。
駐日デンマーク大使館 @DanishEmbTokyo
デンマークは 貧困率が最も低い国です!
母子家庭など一人親家庭の貧困率は 世界最低です。
07:50 AM - 30 Nov 2016
(中略)
いったい、デンマークはどういう方法でここまでの状況を成し遂げたのか。(中略)
「子どもは社会が育てるという価値観が根付いているんです」
(中略)
出産:無料 出産にかかる費用は無料だ。また、母親は18週間の産休を取得できる。
教育:大学院まで学費が無料 小中学校は公立学校なら学費はなし。大学はすべて国立で、院まで無料だ。
日本のように教科書代などを支払う必要もない。
さらに、親と別居している学生全員に月額10万円弱の給付金が支給される。
医療:無料 高度医療を含む、すべての医療は無料だ。医療保険制度は1973年に廃止され、税金でまかなっている。
不妊治療や人工授精、海外でしか受けられない治療も公費負担だという。
また、介護も必要なサービスを行政が提供している。
待機児童:ゼロ 保育制度も充実しているなど、「働く親」に優しい国であることも、日本との大きな違いだ。担当者に待機児童について聞くと、「そもそも待機児童という概念自体、存在しません」と話す。
(中略)
(中略)デンマークでは、行政が保育施設を提供する義務を負っており、待機児童はいない。
さらに、低所得者(年収約250万円以下)は無料で利用できる。
最低賃金:1650円 (中略)
物価は日本より少し高いくらいだが、最低賃金は1650円だ。また、デンマークでは同一賃金同一労働が徹底されている。
(中略)
「同じようなケアを自分も受けてきたし、自分の両親も受けてきたと思える人が多い。そして、それを未来の子どもたちや、自分に何かがあったときのために支払っていると思えているんです」
その根本には、子どもは将来、タックスペイヤーに、社会を支える存在になる、という考え方があるという。
(以下略)
「日本は世界有数の豊かな国、福祉国家、たまたま出現するホームレスは運の悪い人」
何十年前の日本?? メディアがありのままを伝えれば、自身の生活実感と照らし合わせて、すぐにでも現状を「上書き」できると思うのですが。
面白いことに外資系のメディアが、日本を客観視できる情報を伝えています。
スプートニクは、各国の年金システムを比較し、その国の年金が人々の退職後の暮らしを改善するか、年金システムが持続可能か、国民に信頼されているか、などの点で評価をしています。
輝かしい1位はオランダ、2位はデンマークでレベルA、一方、日本は31位のレベルD。Cランクの韓国や中国よりも低い評価です。アジアの方々が日本に来て、高齢者が普通に働いている様子に驚かれますが、ここまで老後の生活を破壊されれば自分のことで精一杯、世界人助けランキングで堂々の最下位が日本だというのも悲しい現実です。
さて、年金ランキングが2位だったデンマークについて、今度はBuzzFeeedが日本と比較する形で重要な情報を出しています。
デンマーク大使館によると、デンマークは貧困率が最も低い国であり、同時に、一人親家庭の貧困率も世界最低なのだそうです。言い換えれば、シングルマザーでも豊かに子育てができ、教育も十分に叶えることができる国です。デンマークには「待機児童」という概念自体が存在しないと言います。
その背景には「子どもは社会が育てる」そして「子どもは将来、社会を支える存在になる」という建設的な考え方があります。「今だけ金だけ自分だけ」が蔓延してしまった日本には眩しすぎる。
教育、医療は無料、子どもは社会全体が育てる取り組みがなされ、その上、最低賃金は1,650円! 東京都が最低賃金を引き上げ、1,000円台にしましたと大威張りでしたが、デンマークから見るとお寒い限りです。一足飛びに最高賃金の設定に行けないならば、せめて世界最高水準の最低賃金を設定してくれ、日本。