第16回「桜を見る会」野党追求本部ヒアリング、一歩も進まず〜 国政調査権の発動である立法府の要求を拒否する内閣府の異常

 安倍首相の私物化疑惑から始まった「桜を見る会」ですが、その招待客から次々と露呈した安倍政権の闇の深さに恐怖を感じざるを得ません。単なる選挙活動ではない本格的な犯罪に加担していることがうかがえます。内閣府は、どんなに非難されても事実を答えるわけにはいかないのかもしれません。
 17日、衆院内閣委員会の理事会では、野党からの「桜を見る会」総理枠や名簿破棄についての質問に対し、政府は理由もなく「調査をする必要はない」「調査をする考えはない」とし担当者への聞き取り要求も拒否しました。政務三役、つまりは総理の回答がこれだということでした。
国会を否定するような異常事態です。
 これを受けた午後の野党追求本部ヒアリングでも一歩も前進のない不毛な会合でした。ヒアリングの感想ツイートがその絶望感を伝えますが、ここで諦めてはならじ。追求の内容を要約しました。
(まのじ)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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「聞き取り以上の調査するつもりない」データ廃棄巡るログ調査について答弁 「桜を見る会」野党追及本部ヒアリング(2019年12月17日)
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 「予算が通って桜を見る会が行われた。その決算が終わっていない段階で、期の途中で、こういう行政文書を勝手に、責任者が破棄してしまうということは決算はどうでもよいのか」「期の途中で、決算を経ないうちに一年未満廃棄というルールを追記している(27:19〜)。」

 「この質問は内閣委員会の理事会に提出されている質問。つまり国政調査権の発動として(資料を)提出するように求めている。委員会から正式に行政に対してのもので野党の質問ではない。提出しなければならないものだ(39:45〜)。」

 「(文書で回答する用意はないとの答えに対して)それはあまりにも国民に対して無礼だ。国政調査権でみなさんに命じていること、その認識さえ無かったことが分かった(47:27〜)。」

 「ログの調査はできるけれどもやる意思はないということか。」「ログを出すことが、あなた方が嘘をついていないことの一番の証明になる。なぜ正しいことを証明できるものの提出を拒否するのか。嘘だからではないか(50:38〜)。」

 「我々は調べる気はありませんと堂々と答えるなど、立法の冒涜だ。」「60の意味の調査を拒否するなど国会の存在を否定するに等しい(1:04:20〜)。」

 「あなた方は嘘を言わないから国民の税金で身分が保証されている。なぜ調べないのか。もしあなた方が僕らの政権の時に居たら、真っ先に役所から去ってもらうリストに入る。」「調べるなと言われているのか?」(官僚、沈黙)(1:08:25〜)

 「本来官僚がするべき仕事をせずにズルズル引っ張っているだけ(1:11:23〜)。」

 「政治資金規正法に違反していないという、安倍事務所の潔白を証明するためにホテルの明細書を要求するのであれば公開するに決まっている。安倍事務所が求めれば出るはずだ。(1:32:30〜)。」

 「功労功績のなかった人も招待状をもらっているのか。」(官僚認めない。厚労功績の定義はなかなか難しいと回答)(1:45:35〜)

 「証拠を示すと、そのことについては答えられない。我々が確認できない聞き取り事項については、都合の良いことを答えている
 桜を見る会の予算を30億円も、(内閣官房)庁費の中で融通して増やしている、その理由は?」(官僚「よく分からない」)「国民のお金だから関係ないのか。どれだけいい加減な予算を立てて、どれだけ税金を無駄使いしているか、私的流用を許しているのか、なぜ30億も増えているのか、今のこの年金も減って給与も減って厳しい中で(1:48:20〜)。」

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