検察審査会の「不起訴相当」の議決に疑惑! ~「検察審査委員の選定手続については、警察からの個人情報をもとに行なっており、恣意的に選定することはない」とする“驚愕の自白”

竹下雅敏氏からの情報です。
 伊藤詩織さんが民事訴訟で勝訴したことで、日刊ゲンダイは“東京地検の不起訴処分に批判が集まっている”とし、さらに検察審査会の「不起訴相当」の議決に疑惑があることを報じています。
 検察審査会は、有権者からくじで選ばれた11人の審査員で構成されるのですが、審査員を選ぶ「くじ引きソフト」に問題があることがわかっています。
 「くじ引きソフト」は、手入力で候補者名簿にない人物を追加登録でき、「ㇾ」点を入れて候補者を何人でも削除でき、しかもそのデータが残らない仕組みになっています。
 “続きはこちらから”の記事では、この機能を使って候補者名簿に名前のないSMAPのメンバーなど10名全員を審査員にすることができたとのことです。
 最後の記事は、東京検察審査会事務局の手嶋総務課長からの電話回答で、「検察審査委員の選定手続については、警察からの個人情報をもとに行なっており、恣意的に選定することはない」とする“驚愕の自白”があったとのことです。“警察からの個人情報をもとに”選定すれば、それ自体が恣意的に選定していることになるのがわからないらしい。
 いずれにせよ、検察審査会の審査員の選定には問題があることが明らかです。
(竹下雅敏)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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詩織さんの不服を却下 アベ友「不起訴」検察審査会の疑惑
引用元)

画像はシャンティ・フーラがツイートに差し替え
ジャーナリストの伊藤詩織さん(C)日刊ゲンダイ

 伊藤詩織さんが元TBS記者・山口敬之氏からのレイプ被害を訴え、勝訴した民事訴訟。東京地裁が「合意のない性行為」と事実認定したことを受け、東京地検の不起訴処分に批判が集まっている。
(中略)
 だが、検察自ら腰を上げ起訴する「再起」の道はあるものの起訴は極めて困難だ。2017年5月の詩織さんの不服申し立てに対して、検察審査会が同年9月「不起訴相当」の決議を下しているからだ。検察審査会は有権者からくじで選ばれた11人の審査員が、「不起訴」の妥当性を判断する制度。(中略)… ところが、検察審査会の審査に疑惑があったとしたら話が違ってくる。
(中略)
東京第六検察審査会は昨年12月、一部文書を開示(中略)… 通常、法的なアドバイスをする補助弁護士が付くのですが、詩織さんの審査会にはいませんでした。審査員は法的な論点を理解できません。また、どんな証拠が提出され、どのような議論を経て『不起訴相当』の判断に至ったのかの理由が一切示されていないのです。ちゃんと審査されたのか疑問です」
(以下略)  
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東京第5検察審査会の「闇」、第5検審による疑惑だらけの小沢起訴議決の次は福島原発訴訟の審査
引用元)
(前略)
検察審査会というのは、「検察」の名前を付しているが、最高裁事務総局が管轄する機関である。(中略)… 審査員は、有権者から「くじ引き」で選ばれる。
(中略)
ところが委員を選ぶパソコン上の「くじ引きソフト」が、いかさまであることが判明している。これはあえて「いかさま」と断言してもほぼ間違いない。

森裕子氏が国会議員の職権で「くじ引きソフト」を調査したところ、手動で委員候補の名前や年齢が入力でき、しかも、くじ引きが終了した時点で、候補者名が全部消える仕組みになっているのだ。もちろん候補者を恣意的に「不適切」と決めつけて、排除することもできる。その記録も残らない。

この驚くべき仕組みは、森裕子氏の『検察の罠』(日本文芸社)に詳しい。
つまり検察審査会の「くじ引きソフト」を使えば、恣意的に委員を「選べる」のだ。
(以下略)


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最高裁の不正「検察審査員くじ引きソフト」のからくり!
引用元)
(前略)
検察審査員を選ぶくじ引きソフトそのものに問題があることが、森裕子氏らの調査で判明している。
(中略)
候補者名簿にない人を候補者として手入力で追加登録できる機能がある。
候補者名簿の欠格事由欄に「ㇾ」点を入れることで恣意的に候補者を何人でも消除できる。
クジ引き後はくじ引き前のデータが残らない仕組みになっている。
(中略)
Ⅹ氏は、画面上で候補者でない人を全員審査員にしてしまった。どのようにして実現したのか。

候補者名簿の登録(14ページ)の画面に新規に「中居正弘」等の10名を登録し、次にもともと入力してあった100名にすべてレ点をつけて(その画面の表示はなし)、選定の実行(15ページ)の『選定の実行』ボタンを押すと、選定結果の確認(17ページ)のように「中居正弘」以下10名が検察審査員及び補充員に選定されるのである。選定結果の確認の「選定録等の印刷へ」のボタンを押すと、検察審査員選定録(18ページ)が出力される』
(以下略)
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東京第五検察審査会が「検察審査委員の選定手続に警察からの個人情報をもとに行なっている」と仰天回答
引用元)
(前略)
提出した質問書に対する回答が11月16日午前中に東京検察審査会事務局手嶋総務課長より伊東章代表世話人あてに電話でなされました。
(中略)
ここでとくに注目すべきことは「3、検察審査委員の選定手続については、警察からの個人情報をもとに行なっており、恣意的に選定することはない」と回答していることです。

警察からの個人情報には当然ながらその個人の思想傾向や政治活動や支持政党などの情報が入っており「この人物は不都合だ」と判断された人物はくじ引き前に外すことができるのです。

「恣意的に選定することはない」 のではなく「恣意的に選定している」のです。

手嶋課長のこの回答はまさに「驚愕の自白」です。
 
彼が事の重大性をわかっていないのは、東京検察審査会事務局が警察情報を使って審査委員候補の事前振り分けを日常的に行っておりそれが普通のことだからでしょう。

東京検察審査会は検察審査委員の選定における「中立性」を否定して「警察の個人情報を使った恣意的な選定」を自ら認めたのです。
(以下略)

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