重症患者の増大で医療崩壊が起こるのを回避することはかなり難しい日本の状況!〜「命」よりも「金」が大事な連中を、結果として私達が選んでしまった不幸を、今後思い知ることになる!

竹下雅敏氏からの情報です。
 イタリアの致死率は9.5%に上昇しました。イタリアにキューバ、中国の医師団が救援に駆けつけているので、今後状況は好転するかもしれません。キューバの​「インターフェロン・アルファ2b」は新型コロナウイルスの治療に有効だと見られており、櫻井ジャーナルは、“もしインターフェロンがCOVID-19に対して有効だとすると、ビル・アンド・メリンダ・ゲイツ基金を含むスポンサーの資金でピルブライト研究所が特許を申請、承認された「弱毒化されたコロナウイルス」によるカネ儲け、そしてワクチンの強制的な接種は難しくなる”と言っています。
 記事のグラフをご覧になると、日本の病床数はイタリアの2.5倍くらいでしょうか。しかし、医師数は逆に6割ほどです。昨日の記事で、“指定感染病院ですら「3ヶ月マスクが入らない、防護服もゴーグルもない」という日本の惨状”をお伝えしましたが、これでは最前線で戦う医療関係者を守れません。彼らが感染して戦線を離脱すれば、日本の医療体制は崩壊します。
 3月11日の記事で、政府の新型コロナウイルス対策専門家会議の「新型コロナウイルス対策の目的(基本的な考え方)」の図を紹介しました。もう一度、この図をご覧になると「医療対応の限界(例:病床数)」と記された破線があるのが分かると思います。実はこの図には大きな欺瞞があり、本当はこの破線は底辺近くにへばり付いており、重症患者の増大で医療崩壊が起こるのを回避することは、現実にはかなり難しいのです。
 海外では、医療関係者が市民に、“家にいてください。私たちを助けてください。医療関係者の安全は皆さんの生命の安全です。私たちを助けてください”と呼びかけています。
 それなのに、日本政府は新型コロナウイルスの感染拡大に伴う緊急経済対策で、「外食や旅行代金の一部を国が助成することを検討」しているのです。「命」よりも「金」が大事な連中を、結果として私達が選んでしまった不幸を、今後思い知ることになるでしょう。
(竹下雅敏)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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医療関連データの国際比較-OECDHealth Statistics 2019-
引用元)
(前略)

人口1,000人当たりの急性期病床とリハビリテーション病床の合計は、日本とドイツがほぼ同じ水準である。日本も含めてG7各国の病床数はゆるやかな減少傾向にある(図2.1.1)。


2.1.1 人口1,000人当たり急性期病床数+リハビリテーション病床数の推移


(中略)

G7との比較では、日本の人口1,000人当たり医師数は、カナダ、アメリカに近づいている(図2.2.2)。

(中略)

2.2.2 人口1,000人当たり医師数の推移


(以下略)
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配信元)





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政府、コロナ対策30兆円規模に 消費減税見送り公算、旅行代助成
引用元)
 政府、与党は22日、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う緊急経済対策で、国の財政支出をリーマン・ショック後の対策の15兆円を上回る金額とし、民間支出も含めた事業規模を30兆円超にする方向で調整に入った。大規模な2020年度補正予算を編成する。国民への現金や商品券の支給のほか、外食や旅行代金の一部を国が助成することを検討。中小企業の資金繰り支援も強化し、事業継続や雇用維持を支援する。財源には赤字国債の発行を検討する。

 与野党から消費税減税を求める声もあるが、社会保障の重要財源でもあり、見送られる公算が大きい。今月末から協議を本格化し、4月上旬にも決定する。

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