地球でアーユルヴェーダを論じる場合、ヴァータ・ピッタ・カファの概念は、3.0次元の5~7層に対応している ~メンタル体やアストラル体、エーテル体、ライトボディ、プラズマ体にもドーシャは存在する

竹下雅敏氏からの情報です。
 アーユルヴェーダの簡単な解説をしようと思います。今回はその1回目です。
 インド哲学のサーンキヤ学派の「二元論」は、ヨーガを理論面から基礎付ける役割を果たしています。「サーンキヤ哲学における世界展開(二十五諦)」は、プルシャ(神我)の観照を契機とするプラクリティ(根本原質)からの世界展開を主張しました。
 この理論は大筋で正しいのですが、理論の中で宇宙レベルの概念と個人レベルの概念を混同しているため、混乱が生じています。この理論を基礎に発展させたものが、神智学でよく知られている「太陽系の7界と49亜界」です。
 残念ながら、神智学の世界観も多くの部分に誤りがあるため、アーユルヴェーダを解説するにあたって、正しい理論を図示しておきました。図のプルシャ(神我)、プラクリティ(根本原質)、アートマン(真我)は、いずれも個人レベルの概念です。しかし、プラクリティ(根本原質)から最初に流出するマハット(大)は宇宙レベルの概念なのです。マハット(大)は3種のグナ(サットヴァ、ラジャス、タマス)に分かれます。
 宇宙レベルの概念であるサットヴァ、ラジャス、タマスを個人レベルにした概念を、サット(存在)=チット(意識)=アーナンダ(至福)と言います。アートマン(真我)は、サット=チット=アーナンダの精神的側面で、神智学ではモナド(単子)と呼んでいます。
 マハット(大)から、宇宙心素、宇宙理智、宇宙我執、宇宙意思が流出します。これらの宇宙レベルの概念を個人レベルにしたものが、3.5次元に描かれている心素(チッタ)、理智(ブッディ)、我執(アハンカーラ)、意思(マナス)です。これら4つをまとめて内的心理器器官(アンタカラーナ)と呼びます。
 これらは人間の心の本質で、不滅とされ転生から転生へと全ての経験を引き継ぐとされています。図では、宇宙意思と心素の間にあるはずのジーヴァ(個我)が描かれていないのですが、「最後の審判」でジーヴァ(個我)が滅ぼされていない者は、内的心理器器官(アンタカラーナ)が不滅であるというのは、確かにその通りです。
 我執から意思と五微細知覚器官(耳・皮膚・眼・舌・鼻)と五微細運動器官(口・手・足・生殖器・肛門)と五唯(声・触・色・味・香)が生まれます。五唯は五微細元素とも言います。五唯から五大(空・風・火・水・地)が構成されます。
 図の3.3次元以下の次元が物質界です。3.4次元(アストラル界)の五大(空・風・火・水・地)の物質界における劣化版のコピーが図に赤い文字で示している物質界の五大元素です。エーテル体が活動する3.1~3.3次元を一つのものと見なせば、物質界の五大元素は空・風・火・水・地となりますが、別だと考えると五大元素ではなく、第1エーテル・第2エーテル・第3エーテル・風・火・水・地の7大元素となります。
 これらの五大元素、あるいは7大元素から3つのドーシャであるヴァータ(風・空)、ピッタ(火・水)、カファ(水・地)が作られるのです。地球でアーユルヴェーダを論じる場合は、これらヴァータ・ピッタ・カファの概念は、3.0次元の5~7層に対応するものです。
 ですが、五唯(3.5次元)や五大(3.4次元)に対応するメンタル体やアストラル体にもドーシャは存在します。またエーテル体、ライトボディ、プラズマ体にもドーシャは存在するのです。
(竹下雅敏)
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【創造原理】
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