還暦を迎える日本人の“約3割が300万円未満の貯蓄額”! コロナ不況の影響で、女性の自殺者が急増、“失業が即、ホームレス化につながる女性”が多く存在!〜 日本人が目覚めない限り、アビー地獄が終わることはない!

竹下雅敏氏からの情報です。
 私も昨年12月に還暦を迎えまして非常に驚きました。自分の年をはっきりと自覚しておらず、50代後半、60に近いとは思っていましたが、妻に還暦だと告げられて、初めて自分の年齢を自覚いたしました。
 「赤いちゃんちゃんこ=赤ちゃん」だろうと思って調べると、やはりそのようで、“「赤ちゃんに戻る」ことから、赤色のちゃんちゃんこを贈るという慣習が生まれた”とのことです。
 と言うことで、現在「0ちゃい」の私ですが、私と同じく還暦を迎える日本人の「約3割が、300万円未満の貯蓄額しかない…割合が最も多かったのは100万円未満で、全体の20.8%を占めていた」と言う衝撃的な調査結果が出ています。一方で、「2000万円以上は35.2%」と言うのだから、株を運用している人と、そうでない人の両極端に分離して来た感があります。
 記事では「年金と医療、生活保護はすべて社会保障費であり、一体で議論しなければ老後の経済問題は解決できない」として、ベーシックインカムを示唆しているのではないかと思えますが、竹中平蔵氏の言う月7万円で「マイナンバーと銀行口座をひも付けて…生活保護は不要、公的年金制度も不要」では、どうにもならない人たちが続出します。
 また、“続きはこちらから”は、コロナ不況の影響で、今年7月の非正規労働者は前年と比較して131万人減少、6割超が女性だったというもの。女性の自殺者が急増し、“失業が即、ホームレス化につながる女性”が多く存在するということです。
 予想された事とは言え、事態は深刻です。しかし、無慈悲な自民党政権では、竹中平蔵氏が提案するベーシックインカムの方向に進んでいくことは間違いないでしょう。日本人が目覚めない限り、アビー地獄が終わることはないでしょう。
(竹下雅敏)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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「金のない老人」激増した日本が直面する大問題
3人に1人が貯蓄300万円未満、年金減額も加速
(前略)
今年、還暦を迎える日本人の約3割が、300万円未満の貯蓄額しかないとの調査結果が明らかとなった。
(中略)
割合が最も多かったのは100万円未満で、全体の20.8%を占めていた。次いで500万~1000万円未満が12%、1000万~1500万円未満が11.9%、100万~300万円未満が11.6%となっている。300万円未満を合計すると32.4%、逆に2000万円以上は35.2%とほぼ同率だった。全体を俯瞰すると、300万円未満、300万~2000万円、2000万円以上が、それぞれ約3分の1だ。
(中略)
年収が低い人は貯蓄も年金の受給額も少ないはずだが、今後はさらに事態が悪化する可能性が高い。コロナ危機の影響もあり、経済界は日本型雇用の見直しを加速している。
(中略)
生活保護受給者の約半数は高齢者世帯であり、年金と生活保護の違いは限りなく縮小している。安倍政権は、凍結していたマクロ経済スライドの再発動を決断したので、いよいよ年金の本格的な減額が始まっている。
(中略)
年金と医療、生活保護はすべて社会保障費であり、一体で議論しなければ老後の経済問題は解決できない。
(以下略)

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コロナの女性への影響、国が分析へ DVや失職、自殺も
引用元)
(前略)
コロナ危機が女性に与えた影響は、統計にも表れつつある。7月は非正規の働き手が前年同月より131万人減ったが、6割超が女性だった。打撃が大きい飲食・宿泊業は、働き手の5割以上を女性の非正規が占めていることが背景にある。

支援団体の調査では、シングルマザーの7割以上が雇用形態の変更や収入減に見舞われ、5~6月に配偶者暴力相談支援センターなどに寄せられたDV相談は前年の1・6倍に上った。8月の自殺者数でも、前年同月からの増加幅は女性の方が大きかった。
(以下略)
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自殺者、1849人の衝撃。女性自殺者の急増とホームレス化の背景
引用元)
恐れていたことが現実となってしまった――。その報道を見た瞬間、思った。
それは8月の自殺者数が1800人を超えたこと。前年同月と比較して240人増。男性は60人増えて1199人、女性は186人増えて650人ということだ。

これほど自殺者が増えたこと、特に女性の増え方が凄まじいことにコロナ不況の影響を如実に感じる。それを裏付ける数字が今年の7月、出ている。非正規で働く人は前年同月と比較して131万人減少。男性が50万人、女性は81万人。それだけの人が突然職を失ったのだ。

ちなみにこの国における貯蓄ゼロ世帯は、2017年の段階で単身世帯では46.4%。非正規の平均年収が179万円、女性に限ると154万円であることを考えても、職を失った多くが貯金ゼロ円だった可能性は否めない。
(中略)
失業が即、ホームレス化につながる女性がこれほど存在するというのは、貧困問題に16年かかわっていて初めての経験だ。その背景にあるのは、この20年以上かけて「雇用の調整弁」として非正規化が進められてきたこと、特にそれが女性に集中し、働く女性の半数以上が非正規であること、そして同時にこの「失われた30年」で、家族の余力が失われてきたことではないだろうか。
(以下略)

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