注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。
自己免疫疾患やアレルギーの改善に役立つのではないかと、現在注目されているのが、「Tレグ細胞(制御性T細胞)」です。
(中略)
アレルギーや自己免疫疾患の患者さんは、ブレーキ役のTレグ細胞が不足しているのではないかと考えられています。
(中略)
腸内細菌を持たないマウスはTレグ細胞が極端に少ないのですが、「クロストリジウム属」の細菌(以下、クロストリジウム属菌)を投与するとTレグ細胞が大きく増加することが、東京大学の本田賢也先生(現・慶応義塾大学医学部教授)らの研究で明らかにされました。さらに腸内にクロストリジウム属菌が増えたマウスは、Tレグ細胞が増えるとともにアレルギーや炎症性腸炎などが抑えられることも確認されたのです。
(中略)
実験から、食物繊維をエサに、クロストリジウム属菌をはじめとする腸内細菌が作り出す酪酸こそが、Tレグ細胞を増やすカギだということがわかりました。
日本人の食生活は、近代になって大きく欧米的な食生活へと変化し、食物繊維の摂取量が減っています。このことが、アレルギーや自己免疫疾患など免疫の暴走を増加させる一因となっている可能性が否めません。
(以下略)
COVID-19: 栄養とサプリメントの役割
— Alzhacker (@Alzhacker) May 7, 2021
免疫サポートに関するエビデンスが最も強い微量栄養素は、ビタミンC、D、亜鉛である。現在までに、ビタミンDが極めて重要な役割を果たしているという証拠が発表されている。https://t.co/OIO0PshBiM
重要なレビューでは、著者らは、栄養状態の悪さが、特に高齢者の急性ウイルス感染症および重症疾患における死亡率の予測因子であると結論づけている。重症疾患における栄養補給の推奨事項は、集中治療室(ICU)でのサポートを必要とするCOVID-19患者に適用される。
— Alzhacker (@Alzhacker) May 7, 2021
Cenaらは、免疫系の効率を向上させるためには、新鮮な果物や野菜、大豆、ナッツ類、飽和脂肪やトランス脂肪が少ないオメガ3脂肪酸など、抗酸化物質の良質な供給源となる特定の食品を食事に取り入れることが望ましいと示唆している。
— Alzhacker (@Alzhacker) May 7, 2021
ZhangとLiuは最近、臨床研究と試験管内試験研究に基づいて、COVID-19患者に有益な効果をもたらす可能性のある栄養補助食品の包括的なリストを提案した。https://t.co/UzOTTW5bOv pic.twitter.com/Vn9Xg1hVDW
— Alzhacker (@Alzhacker) May 7, 2021
ウイルス感染症は、最近のレビューで示されているように、ビタミン(ビタミンA、B6,B12,C、D、E、葉酸など)や他の元素(亜鉛、鉄、セレン、マグネシウム、銅など)などのいくつかの物質が欠乏すると、免疫系の障害とそれに伴う微量栄養素の不足が顕著になる。
— Alzhacker (@Alzhacker) May 7, 2021
文献で広く実証されており、いくつかのレビューでも議論されているように、必須脂肪酸、リノール酸、必須アミノ酸、上述のビタミンやミネラルなどのさまざまな物質を摂取することで、特にウイルス感染症の場合のように免疫力が不足している場合には、免疫反応を改善することができる。
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ビタミンDの欠乏は世界人口の約50%に見られる。ある横断研究では、ビタミンDの不足は全人口における総死亡の独立した危険因子であることから、ビタミンD不足の高い有病率は公衆衛生上の重要な懸念事項であることが示された。
— Alzhacker (@Alzhacker) May 7, 2021
ビタミンDの減少は、心血管疾患、2型糖尿病、がん、うつ病など、いくつかの慢性疾患の発症や進行に大きく関係している。さらに、ビタミンDの欠乏は、骨の健康状態の悪化や免疫機能の低下にも関係している可能性がある。VD欠乏は呼吸器系の感染症のリスクを高めることに関連していることにも注目したい
— Alzhacker (@Alzhacker) May 7, 2021
クロスセクショナル/コホート調査において、著者らは、食事性マグネシウム単独、特にビタミンD摂取量との相互作用が、血清25-ヒドロキシビタミンD(25(OH)D)レベルに寄与し、血清25(OH)Dと死亡リスクとの関連は、マグネシウム摂取量レベルによって変化する可能性があるという仮説を立てた。
— Alzhacker (@Alzhacker) May 7, 2021
2つの重要な臨床試験では、マグネシウムの補給が、ベースラインの25-ヒドロキシビタミンD[25(OH)D]濃度に依存して、ビタミンD代謝に異なる影響を与えるという仮説が検証された。この研究の結果は、最適なマグネシウムの状態が、25(OH)Dの状態を最適化するために重要であることを示唆している。
— Alzhacker (@Alzhacker) May 7, 2021
最近のコホート研究では、COVID-19に感染した高齢患者に、ビタミンD、マグネシウム、ビタミンB12の組み合わせを投与した場合では、(そうでない場合と比べて)臨床的に悪化して酸素サポートや集中治療サポート、またはその両方を必要とする患者の割合が有意に減少したと著者らは結論づけている。
— Alzhacker (@Alzhacker) May 7, 2021
4分11秒~5分30秒で、“健康な細胞膜の形成に不可欠なのが、脂肪酸(リピッド)です。このリピッドを私たちは2種類の栄養源から摂取します。一つは植物に由来するもので、多価不飽和脂肪酸です。玄米や全粒小麦、大豆に含まれるものが最も良質だと言われています。もう一つは動物性のもので、例えば魚に由来するオメガ3脂肪酸です。…どちらの脂肪酸も細胞膜の柔軟性と透過性を高めるために必須のものです。…しかし、良質な脂肪酸は私たちの食生活では不足しがちです。質の悪い油を使った加工食品を多く食べているからです。”と言っています。
質の悪い油を使った加工食品のところで、ハンバーガーやフライドポテトなどの映像が出てきます。5分55秒のところでは、魚と肉の消費量を表すグラフを示し、魚の消費量が年々減少していることから、“この点でも、健康な細胞膜に必要な栄養素を摂取する機会が減り続けている”としています。
後半は、細胞を酸化から守る防御成分について。“脂溶性防御成分の代表は、カロチノイドと呼ばれる赤や黄色の色素で、ニンジン、トマト、ホウレンソウなどの野菜や果物に多く含まれ、水溶性防御成分の代表は、ポリフェノールと呼ばれる紫や青や緑色の色素で、ブドウ、ブルーベリーなどの果物や、緑茶などに多く含まれている(7分11秒)”のですが、“ほとんどの人々が、毎日の食生活では、細胞の酸化を防ぐ成分を十分摂取できていません。私たちが口にする食品やジュースの大半が加工され過ぎており、本来含まれていた防御成分が激減しているのです(8分35秒)”と言っています。
動画と、「食物繊維の働き」の記事から、やはり「伝統的な日本食」が健康を維持する上で最適ではないかと思いました。
そうと分かっていても、外食に頼らざるを得ない環境の人も多いはず。ワクチン接種で、逆に変異株が流行しやすくなるのは目に見えているので、免疫力を落とさないために、サプリメントを利用することは、考えても良いのではないかと思います。