新型コロナウイルスによる死亡者の約9割が、過体重の人が多い国で発生! ~中等症II(呼吸不全あり)の患者の96%が「メタボリックシンドロームの基準」に該当

竹下雅敏氏からの情報です。
 新型コロナウイルスによる死亡者の約9割が、「過体重の人が多い国で発生した」というのです。それにしても世界肥満連盟(World Obesity Federation)という組織があるのですね。
 記事の引用元には、過体重有病率が50%を超える30カ国ほどの「100万人当たりの死亡率」が一覧表になっています。時事ブログの「メキシコ便り」のメキシコは16位で、過体重有病率64.6%になっています。
 こうなると、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の重症化要因は、5Gではなくて過体重ではないかという感じです。私は、5Gは確実に免疫力を下げるので危険だと思っていますが、過体重はそれ以上に怖いという気がします。
 厚生労働省が自治体や医療関係者向けに「コロナ自宅療養者への医療提供」と題した講演会を開催したとのことです。“中等症II(呼吸不全あり)の患者の96%が「メタボリックシンドロームの基準」に該当する”というのだから、厚生労働省は重症化リスクの指標が「メタボリックシンドロームの基準」であることを知っているわけです。
 ですから、この基準に従ってワクチン接種が望ましい人と、そうでない人を分ければ良いわけで、子供にまでワクチンを打たせようとするのは論外であることが分かります。
 “続きはこちらから”の記事によると、「世界的な肥満は1975年以降ほぼ3 倍…新型コロナウイルスの死亡リスクには高血圧、糖尿病、肥満、心血管疾患など糖質過剰症候群のオンパレード」だと書かれています。
 日本では沖縄での感染拡大が良く報じられています。かつては平均寿命が日本1だった沖縄ですが、“男性の平均寿命は…2000年には全国平均以下の26位まで落ち込み…男性の46%、女性の26%が肥満で全国ワースト1位”だという事です。
 原因は「食の欧米化」にあるようで、“米軍基地が沖縄に来たとき、同時にアメリカの食文化(洋食やファストフード)も入ってきました…沖縄県はファストフード店の土地あたりの店数が日本1”なのだそうです。
 コロナちゃんは私たちに、「普段の生活を、本来の在り方に戻せ」と言っているようですね。
(竹下雅敏)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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肥満と新型コロナウイルス死亡率
新型コロナウイルスによる250万人の死亡のうち約220万人は、過体重の人が多い国で発生したと、世界肥満連盟の報告書は述べています。成人の50%以上が過体重であるイギリス、イタリア、アメリカなどの国では、新型コロナウイルスに関連する死亡の割合が非常に高くなっています。

その報告書の図を見ると見事に過体重の有病率が50%を超える国で多くの人が死亡しているのがわかります。(図は報告書より)



縦軸は新型コロナウイルス(人口10万人あたり)の死亡率で、横軸は過体重(BMI以上)の成人の有病率です。r =+0.547の有意な相関を示しています。
 
見るからに明らかなように、過体重の有病率が約50%を超える国でのみ高い死亡率を示しています。
(以下略)
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新型コロナウイルス感染で重症化するのはほとんどが糖質過剰かもしれない
会員制のサイトなので一般の人ではページが開けないかもしれませんが、非常に興味深い記事があったので、気になった部分の要点だけ書きたいと思います。(記事はここ

厚生労働省が自治体や医療関係者向けに「コロナ自宅療養者への医療提供」と題した講演会を開催。そこで新型コロナの診療にあたる医師が講演。
(中略)
最近、診察依頼のあった中等症II以上の患者(30-50歳代の男性が中心)に対し、往診・採血を実施したところ、96%がメタボリックシンドロームに該当し、「基礎疾患なし」とされていたケースの27%に耐糖能異常が見つかった。中には空腹時血糖が約400mg/dL、HbA1cが約13%以上という患者もいた。

「このような糖尿病予備群に該当する患者に血糖管理を行うことなく、高用量ステロイドを使えば糖尿病性ケトアシドーシス(DKA)のリスクも高まる」と、ステロイド投与前のリスク評価の重要性を強調した。
(中略)
重症化する人の多くには恐らく、それなりの異常があると思います。メタボも耐糖能異常も糖質過剰症候群です。糖質制限で重症化をゼロにはできないかもしれませんが、大きくリスク低下ができるはずだと思います。


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新型コロナウイルスと糖質過剰症候群
(前略)
WHOによると、世界的な肥満は1975年以降ほぼ3倍になりました。(ここ参照)
(中略)
18歳以上の成人の39%が2016年に過体重であり、13%が肥満でした。さらに大人だけでなく(中略)… 5歳から19歳の3億4千万人以上の子供と青年が過体重または肥満でした。
 
新型コロナウイルスのように急速な勢いで拡大しているわけではないかもしれませんが、肥満も高血圧も、そして糖尿病もゆっくりとしたパンデミックです。これらの糖質過剰症候群は感染して広がるわけではありませんが、感染しているかの如く、どんどん増加しています。
(中略)
新型コロナウイルスの死亡リスクには高血圧、糖尿病、肥満、心血管疾患など糖質過剰症候群のオンパレードです。つまり、新型コロナウイルスによる死亡も糖質過剰摂取をやめていればもう少し死亡者数を減少できていたと推測できます。
(中略)
食後血糖値を十分に抑制できていれば死亡のリスクは数分の1になっていたと思われます。食後血糖値を上げるのは糖質です。(中略)… 糖質制限で救われる命は数えきれないと思います。
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コロナ重症化リスクで衝撃データ! 「170センチ、70キロの男性はリスク3倍」 専門家「レギュラトリーT細胞を増やす対策を」
引用元)
(前略)
順天堂大のチームが年齢や性別、病気の種類などによって異なるリスクについて、論文をもとに科学的に分析(中略)… 「身長170センチ、体重70キロのちょっと小太りの男性は、重症化リスクが約3倍」という衝撃的なデータが出てきた。
 
「高齢者や基礎疾患というだけでは基準はあいまいで、科学的なリスクの明確化が重要だ」
 
こう強調するのは、順天堂大の玉谷卓也講師(免疫学)だ。(中略)… 「軽症」と「重症」の分岐点はどこにあるのか。注目されるのが「サイトカインストーム」という現象だ。
 
ウイルスが体内に侵入した際、ウイルスを退治するために免疫を担当する細胞に命令を伝達する「サイトカイン」という物質が産出されるが、この量が多いと過剰な免疫反応を引き起こし、体内に炎症を生じさせる。その際、「過剰免疫を制御するための『レギュラトリーT細胞』が減っていると、サイトカインが出すぎて重症化しやすくなる」(玉谷氏)という。
(中略)
レギュラトリーT細胞を増やすには、食物繊維や発酵食品の摂取などで腸内環境を整えることや運動、ストレスを減らすことが有効だ。また、重症者の方では血中のビタミンD濃度が低いという報告があるが、ビタミンDによってもレギュラトリーT細胞が増える。ビタミンDは夏に5~10分、冬は20~30分程度昼間に日光を浴びることや、魚類やきのこ類で摂取可能だ。ストレスを減らすため、適度な運動や十分な睡眠にも効果が期待できる」
(以下略)

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