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ぴょんぴょんの「利権の御三家 ― その2特別会計」 ~なんのために特別会計は存在するのか?
明らかに特別会計は闇だった
石井紘基の遺書『日本が自滅したする日』は、国会図書館でも貸出禁止。 pic.twitter.com/3PA22RffoE
— Yasu (@yasu_yasuno_sa) April 20, 2019
今はなき、道路整備特別会計(道路特会)。
一般道路の整備事業を扱う特別会計で、財源はガソリン税。
予算は4兆2000億円、ここは日本道路公団にカネを流していた。
と言っても、道路公団も2005年に民営化され、ネクスコ(NEXCO)になってる。
一般道路の整備事業を扱う特別会計で、財源はガソリン税。
予算は4兆2000億円、ここは日本道路公団にカネを流していた。
と言っても、道路公団も2005年に民営化され、ネクスコ(NEXCO)になってる。
だが、そのころの道路公団は悪名高き特殊法人で、ファミリー企業とともに利権の巣窟だった。
石井いわく「ガソリン税を道路の特定財源とするシステムによって、政治屋と官庁の天下りだけが潤い、政治系土木業者が喰いつなぎ、それ以外のすべての産業が犠牲をはらうという構図になっている。」(阿修羅)
石井いわく「ガソリン税を道路の特定財源とするシステムによって、政治屋と官庁の天下りだけが潤い、政治系土木業者が喰いつなぎ、それ以外のすべての産業が犠牲をはらうという構図になっている。」(阿修羅)
そう思いたいが、たぶん、ちがう。
くわしく調べたいところだが、今は、石井の時代とはちがう。
秘密保護法のせいで、国会議員でさえ国勢調査権を振りかざすことが難しい。
だから、もっと見つけにくくなってるはずだ。
くわしく調べたいところだが、今は、石井の時代とはちがう。
秘密保護法のせいで、国会議員でさえ国勢調査権を振りかざすことが難しい。
だから、もっと見つけにくくなってるはずだ。
- 交付税及び譲与税配付金特別会計 (内閣府、総務省及び財務省)
- 地震再保険特別会計 (財務省)
- 国債整理基金特別会計 (財務省)
- 外国為替資金特別会計 (財務省)
- 財政投融資特別会計 (財務省及び国土交通省)
- エネルギー対策特別会計 (内閣府、文部科学省、経済産業省及び 環境省)
- 労働保険特別会計(厚生労働省)
- 年金特別会計(内閣府及び厚生労働省)
- 食料安定供給特別会計 (農林水産省)
- 国有林野事業債務管理特別会計 (農林水産省)
- 貿易再保険特別会計 (経済産業省)
- 特許特別会計 (経済産業省)
- 自動車安全特別会計(国土交通省)
- 東日本大震災復興特別会計 (内閣府ほか主要省庁)
特別会計のふしぎ
財務省はこう説明してる。
財政の健全性を確保するためには、本来、国の会計は単一会計(一般会計)の方が望ましい。が、「財政法」で特別会計と一般会計が決められてるし、国の行政活動が広範で複雑化になると、単一会計じゃムリ。だから特別会計は存在すべし、と。(財務省)
財政の健全性を確保するためには、本来、国の会計は単一会計(一般会計)の方が望ましい。が、「財政法」で特別会計と一般会計が決められてるし、国の行政活動が広範で複雑化になると、単一会計じゃムリ。だから特別会計は存在すべし、と。(財務省)
たとえば、ガソリン税を払うのはドライバーに限られるだろ。
だからガソリン税は道路の整備とか、ドライバーのために使われる。
というように、使いみちが、その税金を納めたヤツに関するものに限られる。
これを、受益者負担という。
だからガソリン税は道路の整備とか、ドライバーのために使われる。
というように、使いみちが、その税金を納めたヤツに関するものに限られる。
これを、受益者負担という。
ま、覚えなくていい、すっ飛ばして行こう。
特別会計のふしぎはいくつかあるが、その1はチェックが甘いこと。
使い道に対して、国会や国民の厳しいチェックが入る一般会計とは異なり、特別会計は事実上ノーチェックで承認される。
しかも、財務省や会計検査院のチェックも一般会計より甘い。
(気になることを調べてみましょう)
特別会計のふしぎはいくつかあるが、その1はチェックが甘いこと。
使い道に対して、国会や国民の厳しいチェックが入る一般会計とは異なり、特別会計は事実上ノーチェックで承認される。
しかも、財務省や会計検査院のチェックも一般会計より甘い。
(気になることを調べてみましょう)
ふしぎ・その3、一般会計が苦しいときも特別会計のカネには手が出せない。
それには、財務大臣時代の塩ジイもつぶやいた。
「母屋(一般会計)では、おかゆを食って辛抱しようとけちけち節約しているのに、離れ座敷(特別会計)で子供がすき焼きを食べている」。(All About 20Th)
それには、財務大臣時代の塩ジイもつぶやいた。
「母屋(一般会計)では、おかゆを食って辛抱しようとけちけち節約しているのに、離れ座敷(特別会計)で子供がすき焼きを食べている」。(All About 20Th)
国民じゃなくて、東電を喜ばせる反則ワザはやってのけるがな。
時事ブログにあったぞ。
再生可能エネルギー普及のための財源「エネルギー対策特別会計」を、受益者負担の原則をやぶって、原発振興や福島原発事故処理に使えるように解禁するという。
時事ブログにあったぞ。
再生可能エネルギー普及のための財源「エネルギー対策特別会計」を、受益者負担の原則をやぶって、原発振興や福島原発事故処理に使えるように解禁するという。
特別会計の使い道
で、問題は全「特別会計」の歳入歳出の差額、剰余金だ。
それがなんと、16.7兆円!
こんだけ、自動的に翌年度に繰り入れられるが、
「全部を足すと消費税の税収に匹敵する剰余金になります。」
(米国個別株とETF)
それがなんと、16.7兆円!
こんだけ、自動的に翌年度に繰り入れられるが、
「全部を足すと消費税の税収に匹敵する剰余金になります。」
(米国個別株とETF)
この通り、おかしいこと満載であります。
石井は書いている。
「特会(特別会計)は・・・基本的に各省庁が予算編成権を持っているので、省庁の自由裁量で事業予算を決めることができる。そのため、特会を持っている省庁は、お手盛りで予算を膨らまそうとするのである。」(阿修羅)
石井は書いている。
「特会(特別会計)は・・・基本的に各省庁が予算編成権を持っているので、省庁の自由裁量で事業予算を決めることができる。そのため、特会を持っている省庁は、お手盛りで予算を膨らまそうとするのである。」(阿修羅)
外貨準備。
つまり、行き過ぎた円高や世界通貨危機等の非常時に備えて、外貨準備を保有するとこ。
いまや、130兆円もの資産をキープしている「外国為替資金特会」だが、これまで非常時の通貨介入に用いたカネは、たかだか30兆円。
(米国個別株とETF)
つまり、行き過ぎた円高や世界通貨危機等の非常時に備えて、外貨準備を保有するとこ。
いまや、130兆円もの資産をキープしている「外国為替資金特会」だが、これまで非常時の通貨介入に用いたカネは、たかだか30兆円。
(米国個別株とETF)
おかしいことは、まだある。
日本はすでに600〜700兆円のアメリカ国債を持っていて、利払いだけでも毎年数十兆円入るはずなのに、何十年も1円だってもらっていない。
利払いもなく、償還も許されないアメリカ国債を、えんえんと買い続けさせられる日本。
アメリカに、永久にカネを貸し続けている状態だ。
(楽しく生きないと人生もったいないぞ!おじさんのブログ)
日本はすでに600〜700兆円のアメリカ国債を持っていて、利払いだけでも毎年数十兆円入るはずなのに、何十年も1円だってもらっていない。
利払いもなく、償還も許されないアメリカ国債を、えんえんと買い続けさせられる日本。
アメリカに、永久にカネを貸し続けている状態だ。
(楽しく生きないと人生もったいないぞ!おじさんのブログ)
日本のそういう、おかしい所に気づいたために殺された石井。
彼は言う、「法そのものが正義を失い、舵取りの利かない状態に陥っている」。
だが、「法が法を犯すとき、国は末期を迎え、やがて亡(ほろ)んでしまう。」
(阿修羅)
彼は言う、「法そのものが正義を失い、舵取りの利かない状態に陥っている」。
だが、「法が法を犯すとき、国は末期を迎え、やがて亡(ほろ)んでしまう。」
(阿修羅)
彼が命をかけて訴えたことを、一人でも多くの人に知らせたいと思うけど、まず、何がおかしいのかを理解するまでに、四苦八苦。
しかも、あれから20年経って、隠されたことはもっと深く潜ってしまった。