注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。
オミクロン株というものが最初に世界各国で「派手に喧伝」された時には(中略)… 最初に発見した南アフリカの研究者たちの分析が正しいのだとすれば、「普通こんなにたくさん変異する?」と思ったのもまた正直なところでした。
以下の記事などで書いていますが、スパイクタンパク質で 30以上の変異、他も含めると、60近くの変異が起きている。
投稿日:2021年11月27日
オミクロン株は、デルタ株が出てから、そんなにものすごく長い月日が経っているというわけでもない中で、50箇所の以上の変異があるものが、「突然出てきた」と。
ワクチン選択圧が関係しているとしても、ちょっと早く膨大に変異し過ぎているような。
あの変異の様相を南アフリカの研究者の図で見ていまして、あの時点からどうしても思ってしまっていたのは、まあ、陰謀論的ですが、「人為的なもの?」というようなことでした。
もともと、新型コロナ(ウイルス)そのものが、人為的な組換えによってなされている可能性というのは、パンデミック最初期から言われることでした。
(中略)
投稿日:2020年4月18日
チェコの著名な分子遺伝学者が、第二波と第三波の新型コロナウイルス株は人工的に設計されていると主張。英国の変異株は「SARS-CoV-5」だとも
投稿日:2021年2月17日
このリンクのふたつめの記事では、ソナ・ペコバさんというチェコの分子遺伝学者の発言をご紹介していますが、彼女は、「第二波と第三波を引き起こしたウイルスは異なる株を持っており、人為的に改変されていると確信している」と述べています。
そして、今回のオミクロン株はこの時の変異とは比較にならない変異を遂げているのです。
とはいえ、自然に変異したものであることに嫌疑を唱える証拠があるわけでもなく、「早く誰か正確に解析してくんねえかなあ、オイ」とは思っていました。
変異の解析で、「組換え(置換)」や「欠失」とは異なる、たとえば、「新たな挿入」などがあれば、人為的な可能性を考えることができなくもないように思ったからです。
そうしましたら、出たのです。
12月3日に、カナダ、アメリカ、そしてインドの研究者たちによるオミクロン株の詳細な分析の論文が発表されました。
論文は以下にあります。
Omicron variant of SARS-CoV-2 harbors a unique insertion mutation of putative viral or human genomic origin
このタイトルに、「挿入変異 (insertion mutation)」という言葉があります。これまでにない新たなものが「挿入」しているのです。
これは今までのすべての新型コロナの変異体になかったものです。
論文の概要には以下のように書かれています。
大幅に変異した SARS-CoV-2変異体(B.1.1.529、オミクロン)の出現は、最初の発見から 1週間以内に 6大陸に広がることで、世界的な公衆衛生上の警告が発せられている。
オミクロンの変異プロファイルを特徴づけることは、他の SARS-CoV-2 変異体とのその共有または特徴的な臨床表現型を解釈するために必要だ。
オミクロンの変異を、以前の懸念のある変異株(アルファ、ベータ、ガンマ、デルタ)、関心のある変異株(ラムダ、ミュー、イータ、イオタ、カッパ)、および の SARS を構成するすべての SARS-CoV-2 系統と比較した。
その結果、オミクロンのスパイクタンパク質には 26のアミノ酸変異(23の置換、2つの欠失、1つの挿入)があり、他の懸念される変異株とは異なっていた。
以前の SARS-CoV-2 系統では置換および欠失変異が見られたが、オミクロン以外の SARS-CoV-2 系統では挿入変異はこれまで観察されていない。
挿入変異をコードするヌクレオチド配列は、SARS-CoV-2 と同じ宿主細胞または SARS-CoV-2 に感染した宿主細胞のヒトトランスクリプトーム(細胞中に存在する全ての mRNA の総体)に感染する他のウイルスのゲノムを含むテンプレートスイッチングによって取得された可能性がある。
たとえば、季節性コロナウイルスによる COVID-19 患者の同時感染に関する最近の臨床報告を考えると、SARS-CoV-2 および季節性コロナウイルス侵入受容体の共発現を示す単一細胞 RNA シーケンスデータ、および季節性コロナウイルスをコードするヌクレオチド配列に相同な配列を含むゲノムでは、オミクロン挿入が同時感染した個体で進化した可能性がある。 (osf.io)
初めてのことが起きた。配列の組換えや欠失ではなく、「外から遺伝子が入った」という現象が初めて起きたということになります。
この論文の中の「季節性コロナウイルス」というのは、実際の論文では、HCoV-229Eなどの名称も併記されていますが、わかりにくいですので、季節性コロナウイルスとしましたが、これは、「一般的な冬の風邪」のウイルスです。パンデミック以前からずっとあった何種類かの風邪ウイルスのひとつです。
この論文では、そういうものとの同時感染などで、遺伝子の挿入のような出来事が起きたのではないかというようなことが書かれているようです。
しかし、「遺伝子の挿入って、同時感染とかでそんな簡単に起きる?」というようにも思いながらも、このあたりはなかなか難しいのですけれど、ともかく、これまでのすべての新型コロナ変異株で「起きていなかった」ことが今回起きていることがこれで明らかになりました。
(以下略)
●オミクロン株はどのように発生したのか?
— influenzer (@influenzer3) December 3, 2021
→サイエンスの記事です。
3つの仮説が想定されているようですが、どれが正しいのか、恐らくは最後まで決着はつかないのかもしれません。
興味深いのは仮説の1つである動物リザーバー説です。
はっきりしているのは、オミクロン株はこれまでの流行株とは全く違う場所で時間をかけて独立して進化していたのが、ある日突然メインストリームに入ってきたのだという事です。
— influenzer (@influenzer3) December 3, 2021
これが今後も普通に起こり得るなら、系統樹から変異を先読みして対策を立てるという手法は機能しない可能性があるという事になります。
— influenzer (@influenzer3) December 3, 2021
Where did ‘weird’ Omicron come from?https://t.co/7jMxKpoxKs
・オミクロン株は明らかにアルファ株やデルタ株といった過去のVOC変異株から派生して出現したものではない。事情は全く逆で、これは全く異なった場所で、我々の知らない間に進化を続けていた変異株のように見える。
— influenzer (@influenzer3) December 3, 2021
ベルリン大学のウイルス学者であるEmma Hodcroft氏によると、オミクロン株はこれまでに世界で共有されてきた数百万株のSARS-CoV-2ゲノム配列とはあまりにも異なっており、一番近い類縁株の特定すら難しいと述べている。
— influenzer (@influenzer3) December 3, 2021
恐らくはかなり初期の段階で他の株からは独立して進化した可能性が高い。彼女は「恐らく2020年の中頃まで遡ると思う」と述べた。
— influenzer (@influenzer3) December 3, 2021
「長期間にわたる多くの感染連鎖があったはずです。こんな変異株が誕生するためには、巨大な進化圧(huge evolutionary pressure)が必要です」。
— influenzer (@influenzer3) December 3, 2021
・一方で、エジンバラ大学の Andrew Rambaut氏は、こんなにも長い間、この変異株がヒト集団内で隠れ続けていたとはとても考えにくい、と述べている。「一体世界のどこに、この変異株がこれほど長期かつ他の地域へ拡散する事なく、感染伝播を続けられる場所があるのでしょうか?」。
— influenzer (@influenzer3) December 3, 2021
Scripps Researchの感染症研究者であるKristian Andersen氏は、「このゲノム配列はおかしいんです(just so weird)」と述べ、他の変異株では見られなかった多数の変異がある点を指摘した。
— influenzer (@influenzer3) December 3, 2021
・アリゾナ大学の進化生物学者のMike Worobey氏は、「非常に興味深い、気違いレベルで異なっている」と述べた。
— influenzer (@influenzer3) December 3, 2021
・S1領域の変異数でならべた系統樹
— influenzer (@influenzer3) December 3, 2021
横軸は時間、縦軸は変異数になっています。
これまでのアルファ株からデルタ株までは、ある程度の連続性をもって変異が蓄積。
ところがいきなりオミクロン株がジャンプして登場しています。
— influenzer (@influenzer3) December 3, 2021
これが、本変異株が流行株とは隔絶された場所で、独立して進化したと想定されている理由になっています。 pic.twitter.com/AT60m3XWJg
進化生物学者も「気違いレベルで異なっている」と述べており、そのあまりの不自然さに「流行株とは隔絶された場所で、独立して進化したと想定されている」とは言っているものの、誰もその「隔絶された場所」と言うのが、“実験室ではないですか~?”とは言わないのですね。
こうした素直な疑問を指摘してくれているのがIn Deepさん。ノーベル賞を受賞したリュック・モンタニエ博士が「新型コロナウイルスは人工のウイルスである」と結論付けており、ソナ・ペコバさんというチェコの分子遺伝学者は「第二波と第三波を引き起こしたウイルスは異なる株を持っており、人為的に改変されていると確信している」と述べているとのことです。
これまでに流行した新型コロナウイルスは全て「人為的なもの?」で、ばら撒かれた可能性があるわけです。今日の「21/11/29 フルフォード情報英語版」では、“アフリカで発見されたこの「新種変異株」は、従来の500倍の感染力を持ち、光の速さより速く地球を一周した。ボツワナの大統領のCovid-19機動部隊によると、新型はワクチンを接種した4人の旅行者から初めて発見されたという。その後、カナダ、シンガポール、香港、イギリス、ドイツ、イスラエル、ベルギー、オーストラリア、オランダ、イタリアにも瞬時に波及した”と書かれていました。
記事の最初のリンク先には、“このオミクロン株は、南アフリカ由来というように言われていますが、「そういうものではない」…というのも、南アフリカ以外で、ほぼ同時に、マラウィ、ボツワナ、香港、イスラエル、ベルギーで、すでに確認されている“とあります。
早い時期に実験室でつくり出していたオミクロン株を、各国の空港の加湿器に入れてばら撒いたと考えた方がわかりやすいですね。