中国科学院の臨床研究病院の医学者たちによる論文「COVID-19 における内皮機能障害」の結論は、“新型コロナウイルス感染症とは、血管の病気であり、その主要因は「スパイクタンパク質」であると明記されている”

竹下雅敏氏からの情報です。
 昨日の記事でライアン・コール博士は、2回目の接種から5カ月が死亡のピークであることに関して、“これは、複合のメカニズムが作用した結果だ。他のウイルスの活性化、血栓の誘発、ミトコンドリアの疲労などのメカニズムが複合的に作用していると思う。…こうした小さなメカニズムは血管の炎症を引き起こす可能性がある。体内のすべての臓器には血管があるため、血管に慢性的な炎症を引き起こすと慢性疾患を引き起こし、最終的には臓器不全につながる可能性がある”と答えていました。
 ライアン・コール博士は、ワクチンのmRNAが産生するスパイク蛋白によって血管の炎症が起こり、それが慢性疾患を引き起こし、最終的には臓器不全につながり死に至ると説明しています。しかし、このメカニズムは、新型コロナウイルスによる重症化のパターンと基本的に同じです。
 In Deepさんの記事によれば、中国科学院の臨床研究病院の医学者たちによる論文「COVID-19 における内皮機能障害」の結論は、“新型コロナウイルス感染症とは、血管の病気であり、その主要因は「スパイクタンパク質」であると明記されている”とのことです。
 こうした事柄は、かなり早い段階で分かっていた事で、2020年4月14日の記事では、イタリアのサンドロ・ジョヴァンニ医師の「血液の流れが阻害されている肺に酸素を送っても意味がない。十人に九人が亡くなる。呼吸困難の真の原因は呼吸器系ではなく心血管系なものだからだ。死因は肺炎ではなく超微細な静脈血栓にある。血栓の生成は、炎症によって引き起こされる複雑だがよく知られた病態生理学的現象である。」というツイートを紹介しました。
 2020年4月23日の記事では、“「THE LANCET」に掲載されたチューリッヒ大学の論文によると、新型コロナウイルスは全身の血管内皮に感染する能力があり、そのため末梢の血管が崩壊、血液の流出を引き起こし、臓器の壊死を引き起こす。なので、新型コロナウイルスの正体はただの肺炎ではなく「全身性血管炎症」である”ということをお伝えしました。
 また、2020年8月11日の記事で、韓国の研究陣によって、“無症状の感染者は、発熱のような表面的な症状は発現しないが、実際には「無症状」ではなく、血管炎症が発生しており、無症状者でも有症状者と同様にウイルス排出量はほぼ同じ”であることが発見されたとお伝えしました。
 この時のコメントで、米国のニューヨーク大学の研究チームが、“新型コロナウイルスは血管の内皮細胞を攻撃、生成された血栓が体全体の大小の血管を塞いで、身体のすべての臓器に致命的な影響を与え得る”とし、コロンビア大学の研究チームも、“肺はもちろん脳や心臓、皮膚まで事実上人体のすべての主要器官を攻撃する「多発性臓器損傷」を起こす”と報告したことをお伝えしました。
 今回の科学誌ネイチャーに掲載された中国科学院の論文によって、“新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は (微小) 血管および血管内皮疾患”であるということが、あらためて確認できました。しかも、その原因は「スパイクタンパク質」です。
 ワクチン接種によって、ワクチンの脂質ナノ粒子が血流にのり全身に運ばれます。そこでスパイク蛋白が産生されることを考えると、ワクチンを接種することが、いかに恐ろしい事であるかが分かります。
(竹下雅敏)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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「新型コロナウイルス感染症とは結局どのような疾患なのか」が中国の研究で結論付けられる。それは100%「血管内皮の機能障害に他ならない」と。ネイチャーに論文が掲載される
転載元)
(前略)
新型コロナウイルス感染症というのは、初めて武漢型が出現したときから……もう、そろそろ3年ですが、その頃から今に至るまで、日本を含めた多くの国や地域で、「気道感染症の線上としての対応や治療」がおこなわれてきました。
(中略)
つまり「風邪の延長線上」としての扱いが続いています。
 
しかし、「長期の後遺症」や、コロナワクチン(作用機序は、コロナウイルスと同じスパイクタンパク質の生産です)が出現した後に報告されていた症状の多くが、「これまでの気道感染症と全然異なる。あるいは異なるもののほうが多い」ということがわかってきてから、「もしかすると、コロナ治療というのは、対症療法からして完全に間違っているのではないか」と思うことは、よくありました。
(中略)
そんな中、最近、科学誌ネイチャーに論文が掲載されました。中国科学院 臨床研究病院の医学者たちによるものです。彼らは、過去の膨大な臨床研究やデータ研究を行う中で、「結論」として、「新型コロナウイルス感染症とは、血管の内皮機能障害に他ならない」と結論付けました。
 
つまり、「新型コロナウイルス感染症とは、血管の病気」だと結論付けたのです。また、その主要因は「スパイクタンパク質」とも明記されています。
 
論文は以下にあります。大変に長い論文です。発表されたのは、10月17日で、最近のものです。

  (論文) COVID-19 における内皮機能障害:エビデンス、バイオマーカー、メカニズム、および潜在的な治療法の概要
Endothelial dysfunction in COVID-19: an overview of evidence, biomarkers, mechanisms and potential therapies
nature 2022/10/17
(中略)  
自然感染でも、あるいはワクチンの「副反応」とか呼ばれているものの中に「発熱」がありますが、「全身の血管の内皮が炎症、損傷を起こしている状態なら発熱は当たり前」ともいえます。
 
発熱は、身体の損傷や外敵の侵入と「戦う」ために起きるものです。全身の血管内皮が壊されようとしている場合に発熱を起こすことは理にかなっています。
 
一方で、原因が内皮の問題なら、アセトアミノフェンなどを渡して単に熱を下げることには、ほとんど意味がないこともわかります。
(中略)


内皮の機能障害にいたるメカニズム

まず、最初の「概要」から一部を抜粋します。これが結論のようなものに該当すると思います。

論文「概要」より抜粋
SARS-CoV-2 感染は主に肺系に影響を与えるが、蓄積されたエビデンスは、直接、ウイルス感染を介して、または間接的に (サイトカインストームを介して) 肺外系の汎血管系にも影響を与え、内皮機能障害 (内皮炎、肺血管内皮炎、内皮機能障害)、および内皮症、多臓器損傷を引き起こすことを示唆している。
SARS-CoV-2 感染は、一酸化窒素(NO)バイオアベイラビリティ (※ 一酸化窒素の全身の循環)の低下、酸化ストレス、内皮損傷、グリコカリックス (※ 血管内皮を覆う薄い層)のバリア破壊、透過性亢進、炎症/白血球接着、内皮の老化、内皮への間葉転換 (※ 上皮細胞が周囲の細胞との細胞接着機能を失うこと)、凝固亢進、血栓症などを引き起こす。
したがって、COVID-19 は (微小) 血管および血管内皮疾患とみなされる。
内皮を保護するいくつかの候補薬は、COVID-19 患者の臨床症状を改善することが示されている。このレビューの目的は、COVID-19 における内皮細胞の活性化に関連するバイオマーカーの最新の概要を提供し、COVID-19 患者の大血管および微小血管系における内皮活性化/機能不全の分子基盤に関する機構的洞察を提供することだ。
nature.com
 
難しい言葉もあるのですが、興味深いのは、
> 酸化ストレス、内皮損傷…
あたりから始まる一連の症状が、ワクチン後の有害事象とも一致しているということで、このような大きな血管から小さな血管まで「全身の血管の内皮が、炎症、損傷、機能障害を起こす」ことが、いわゆる「コロナの重症化」と言えるかと思います。
 
ただ、これらのことから思う懸念があるとすれば、「流行波が繰り返されれば繰り返されるほど重症者が増えるかもしれない」ということです。(中略)… 流行が繰り返されると、「血管の内皮に損傷を受ける回数が増えていく」からです。
(中略)
特に、ワクチンを複数回接種した若い人の場合は、自然の流行波以外でスパイクタンパク質を血中に迎え入れているわけで、内皮損傷のリスクはさらに高くなるようにも思います。
(中略)
過去の臨床論文からコロナウイルスの症状が全身に起きることを示しています。以下のような図がわかりやすいです。


nature.com

まるでワクチン有害事象そのものの図を見ているようですが、これはあくまでもコロナの自然感染を示したものです。
 
結局、すべての症例が「血管内皮の機能障害が原因となっている」ことになります。
(中略)
新型コロナウイルス感染症は「血管病」です。もちろん、以前から、コロナが、この「血管内皮を損傷させる」ことは、数多くの論文等で述べられてきました。アメリカの著名なソーク研究所が発表した論文はこちらにあります。
 
また、そのスパイクタンパク質の毒性について、複数の論文を精査した医学博士の文章を以下の記事でご紹介しています。
 

この毒性によって、全身のあらゆる血管が影響を受け、身体のあらゆる部位に損傷をもたらすということが今回結論付けられた気がします。
(以下略)

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