独逸の伯林で見た、聞いた、感じた社会問題、教育問題 ~第127楽章 独逸伯林生活、最低気温マイナス8度の影響

 恭賀新春
 本年度もヤマ・ニヤマに沿った、心清らかな毎日が過ごせますように✨

 ドイツのベルリンは年末年始と暖かい日々。しかし、12月中旬は氷点下の寒さが続き・・。最低気温がマイナス8度に!!日中も氷点下。12月16日我が家の二重窓の結露の凍結にギャー😱と思っていたら、ベルリンの有名なホテル・ラディソンブルーの世界一の水族館が早朝爆発!!というニュースが・・。今回は、前半、巨大水槽爆発について、後半、ドイツの家の建築方法と我が家の暖房代をお伝えします。
(ユリシス)
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ベルリンのホテル・ラディソンブルーの巨大水槽が爆発!



ベルリンでモンスター水族館が炸裂

ベルリンの中心部、ベルリン大聖堂やアレクサンダー広場の近くで、消防隊が出動。レジャー社会の終焉か!?

ホテル・ラディソンブルー、ロビーの真ん中、1500匹の魚と100万リットルの水を備えた本物の珊瑚礁、高さ16m、6階建ての世界最大の円筒形の巨大水槽が炸裂。崩壊の津波は、ホテルの地下3階まで降り注いだ。

「アクア・ドーム」は「世界最大の自立型円筒水族館」で、2020年夏まで大規模な改修が行われていました。「アクア・ドーム」は、ベルリンのダイナミックなキャラクターを反映。どんな傲慢にも終わりがある。巨大水槽の崩壊とともに、タイタニックの沈没と同じように、消費社会終焉を意味するのか?崩壊後の水族館の映像は第二次世界大戦以来の警告のサインとなっている。

「ホテルの水槽が夜中に爆発したんだが、どうなってるんだ?」

(DeepL翻訳・簡略)

上記の記事では、大手メディアとは一線を画し、批判的な視点にて、レジャー社会の終焉か?!との内容で書かれていましたので取り上げてみました。面白いと思ったことは、ギネス狙いの不自然な巨大水槽を売りにすること自体が野心であると理解していた記者が記事を書いていたこと。この中で泳いでいた魚たちは幸せだったのだろうか・・。

ウィキペディアによると、ラディソンブルーの巨大水槽は41枚のアクリルパネル(外側の円筒に26枚、エレベーターの内側の円筒に15枚)で構成。つまり、円筒形巨⼤水槽の中にお客さんを乗せたエレベーターが作動。すごいですよね!世界最大の円筒形水族館としてギネス世界記録を保持、100種以上の熱帯魚🐠🐡を飼育。水槽の清掃と餌やりは毎日スキューバダイバーが実施して、水温は26~27℃にしていたそうです。

Author:Susanne Nilsson[CC BY-SA]


Twitterには夜中に爆発と書かれていますが、爆発は早朝。ベルリンの早朝の6時少し前は真っ暗ですので、旅行客は夜中と思ってしまったのかも。日の出前の最低気温の時間帯でした。ドイツの暖房代高騰が騒がれる中、ホテル側の暖房の節約で爆発??・・とも思ってしまいました。

水族館にいるイルカ🐬の実態などの記事も読んだことがありますが、海で暮らしているイルカよりも、水族館にいるイルカはストレスで寿命が短くなるとのこと、また水族館では夜中にイルカが泣いているということも書いてありました。


この爆発をきっかけに、水族館でも、動物園でも、生き物を見せ物、サーカスのようにはしないこと、本当に助けが必要な生き物を保護することに注力してもらいたいです。

ちなみに・・ベルリン移住したばかりの頃、ホテル・ラディソンブルーのロビーに行ったことがあるのですが・・、名前の通り見渡す限りブルーな世界・・と思うと同時に、こんな巨大な水槽が!ということで、あっけにとられて眺めてしまったのでした・・。


北緯52度のベルリン生活・暖房代の現状


ベルリンの巨大水槽の水槽にヒビが・・の疑いがあるくらいの寒さも経験したベルリン・・。北緯52度のベルリンの冬はどうやって乗り越えるの?と日本から思われているかもしれません。そして、ドイツの暖房代にご興味がある方も多いかと思いますので、我が家の現状をお伝えいたします。

Author:Larshos Wellonia[CC BY]

まずはドイツの家の種類について。ドイツの家は、アルトバウ(古い建物)とノイバウ(新しい建物)の2つに分類。違いは、戦後の1949年以前に建築されたか、それ以降に建築されたかによるとのこと。こちらの記事によると、アルトバウ(古い建物)の定義についてこのように記載されています。

建築業界では、第二次世界大戦後、ドイツ連邦共和国が成立以後、景気が良くなり、より速攻で建築ができるようになった時点、正確には1949年が、アルトバウ(古い建物)からノイバウ(新しい建物)への転換点。アルトバウ(古い建物)ではアールヌーボーの時代のデザインも多い。天井が高く、重厚な雰囲気を醸し出し、伝統的な職人技を証明、家庭的な雰囲気を持っているとのこと。

アルトバウ
Author:UweRohwedder[CC BY-SA]

実際に我が家はアルトバウ(古い建物)なので、アールヌーボー調のデザインが天井に描かれています。アルトバウ(古い建物)は二重窓で家の中がわりと暖かいです。アルトバウ(古い建物)とノイバウ(新しい建物)を比較するならば、建物の向きにもよりますが、アルトバウ(古い建物)の方が暖房代も安くできるのかな・・と、経験から感じています。

日本でも、昔の藁葺き屋根の家の方が現代建築よりも夏は快適、冬は暖かいと言われているのと同じなのかなと思うところがあります。古い時代の建築方法の方がお金がかからないエコシステムだったのかも。こちらの記事は、フランスの藁葺き屋根ブームについて書かれています。さすが、フランス🇫🇷は農業国!自然への関心が強いからなのか・・。記事では、フランスにおける藁葺き屋根のメリットとデメリットを比較していますが、藁葺き屋根は断熱効果が高いと書かれています。

同様な観点で、ドイツの建築も、古い建築方法、アルトバウ(古い建物)の方が冬場に家が暖かくなるシステムだったのかな・・。ノイバウ(新しい建物)の方が暖房代がかかるシステムになっているのはなぜだろう?? 建築方法は発達しているのに、やはりガスをたくさん使わせる建築方法の方が何か好都合なのだろうか・・・??

ノイバウ
Author:Jörg Blobelt[CC BY-SA]

さて、ドイツの暖房代、各家庭の建築年代、暖房システムによって違いますが、こちらの記事によると、少し大きめな家(110平米)における暖房代の平均は月121ユーロ(16,940円)と書かれています。この金額は、我が家の3倍相当。高いですよね・・。我が家は89平米で11月の暖房代は、基本料金のみの月38ユーロ(5320円)ということでしたので、アルトバウ(古い建物)のメリットである防寒対策のおかげで助かっているのです。(1ユーロ140円で換算しています)

我が家の現在のベルリンの賃貸物件は2015年にベルリン移住🇩🇪してから3軒目。今の家にたどり着くまでが本当に大変でした。なぜなら、ベルリンの家探しは争奪戦だからです。2015年の移住当時は家具付きのアルトバウ(古い建物)に3年間住みました。しかし3年目で暖房が壊れましたので、工事のために急遽新しい物件を探すことに。急いで探したため、2軒目はなんと家賃や管理費が高い物件!!それもノイバウ(新しい建物)で冬は暖房代もかかりました。ここを1年で脱出、今のアルトバウ(古い建物)にたどり着きました。こんなベルリンにおける家の争奪戦なども今後書いていくことができればと思っています。

最後は、ベルリンの新年の幕開け(ドイツ連邦議会屋上から)



Writer

ユリシス

311を機に息子と共に、東京からシアトル、2012年ケアンズ、2015年ベルリンへと移住。
ユリシスの名前は、ケアンズ近郊でみられる見ると幸せになると言われる青い蝶から命名。
幸運にもケアンズの家の近くでペアのユリシスに遭遇したので、それを思い出し・・。
映像配信、東洋医学セミナーなどシャンティフーラでの学びが大好きです。
体癖1-3 


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