明治神宮外苑に続き、葛西臨海水族園の樹木も数千本の勢いで切り倒す小池都知事 〜 再開発後は太陽光パネルを敷き詰める異様な計画、過去に太陽光事業者からの献金も

 明治神宮外苑の再開発計画には早くから反対の声が上がり、学生さん達が抗議活動を展開したり、クラウドファンディングも立ち上がっています。しかし相手は利権優先で築地市場を解体し、東京五輪をゴリ押しした連中です。やはり東京都は開発工事を認可してしまいました。計画では伐採する樹木は約700本でしたが、事業者の申請では3000本もの木が犠牲になるそうです。東京都は、映画やドラマに登場する有名な銀杏並木は残すと言いますが、近隣に高い塀や高層ビルができればイチョウは枯れてしまう可能性が高いそうです。
 そればかりか、今度は江戸川区の葛西臨海水族園の建て替えにともない1400本の樹木を伐採するというのです。しかも建て替え後の施設屋上や周辺には、太陽光パネルをぎっしり敷き詰めるそうです。この葛西臨海水族園は有名な建築家による世界的名建築で、それ自体が貴重な上に、周囲の自然林はラムサール条約を体現する文化遺産となっているそうです。水族園の価値を知る各界が反対をし、一旦は取り壊しが止められたにもかかわらず、「東京都はやらないが、民間業者に建築を任せるPFI方式(公共サービスの提供を民間主導で行う)でやることになった」と、騙し討ちのように始めました。小池都知事は樹木を切って切って切りまくるつもりですが、そこには太陽光パネルへの執着があると見られています。
小池都知事は2025年からの太陽光パネル設置義務化条例を成立させています。また政界のフィクサーと言われる大樹グループの矢島義也氏と親しいテクノシステム(太陽光事業)の代表取締役・生田尚之氏は投資をめぐる刑事事件で逮捕されていますが、環境大臣の経歴がある小池知事は、この生田氏から200万円の政治資金を受けています。
 都議会では、反原発を訴える議員が太陽光パネル政策を進めるという構図があるそうです。CO2の排出を心配するならば、まずは樹木を増やすべき。自然環境や都民の願いを無視してまで太陽光パネルを推進する政治屋は、地方自治体であろうと国であろうと不要です。
(まのじ)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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配信元)


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小池都政で「葛西臨海公園」樹木1400本伐採計画進行中…神宮外苑に続きまたも自然破壊
引用元)
 まだ木々を切り倒すつもりか。東京都が743本もの樹木を伐採する明治神宮外苑の再開発事業を17日、認可。来月下旬から施設の解体工事が始まることになった。小池都知事が常々口にする「SDGs(持続可能な開発目標)」とは真逆の再開発だが、実は、都は他にも“樹木伐採”計画を進行中だ

 ターゲットになっているのは、東京・江戸川区の都立葛西臨海公園。敷地内の葛西臨海水族園の建て替えに伴い、神宮外苑以上に多くの樹木が犠牲になる恐れがある
(中略)
 都は事業計画について、民間業者に施設建設を任せるPFI方式を採用し、昨年1月に公募を開始。8月に複数ゼネコンからなる共同事業体を事業者に選定した。新水族園は延べ床面積約2万4000平方メートルで、総水量約4800トンの水槽の他、カフェなども併設され、敷地内にはたくさんの「太陽光パネル」も設置される見込み
(以下略)
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小池百合子、神宮外苑700本の樹木伐採は「未来につなげる街づくり」…次なる目標は葛西臨海公園を丸裸に
引用元)
(前略)
建築エコノミストの森山高至氏が、問題点を指摘する。

葛西臨海水族園は、建築家の谷口吉生さんが設計した世界的名建築で、マグロが回遊する巨大水槽とか、建物をうまく隠す作りとか、水族館として画期的なものです。淡水生物館は、敷地の周囲に小川を流して、自然林があるという構成になっています

 公表された建て替え計画では、この淡水生物館と自然林の部分を壊して、太陽光パネルを敷き詰めるイメージとなっており、まさしく文化遺産の破壊です

 水族園の建て替えについては、3年ほど前、建築学会、建築家協会、建築士会と日本の建築業界が総出で止め、『世界的に評価されている建物だから、老朽化対策をしながら維持・管理していきましょう』と一度、決定したんです

 それで、水族園の建物は残ると安心していましたが、東京都はやらないけれど、民間業者に建設を任せるPFI方式でやると。非常にずるい手で建て替えるわけで、道義的な問題もあるんです

 また、あそこはもともと海だった場所を昭和の時代から埋め立て、荒地に植林して、東京都の港湾局と地元の江戸川区、地元の漁師さんが一体となって自然を維持しようと頑張ってきた。

 水鳥の生息地として重要な湿地と生態系を守る目的で制定された『ラムサール条約』を体現するような場所なんです。保全するのが基本なのに、それを商業開発しようとしている。これは、ラムサール条約の理念に反するという問題もあります」
(以下略)
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三浦瑠麗氏の夫の会社ガサ入れの波紋…小池都知事と太陽光事業の関係を訝しむ声が出るワケ
引用元)
(前略)
太陽光発電を巡るトラブルといえば、一昨年に太陽光発電関連会社「テクノシステム」社長ら幹部が太陽光発電設備に関する融資金詐欺の容疑で逮捕、起訴されたのが記憶に新しい。
(中略)
(中略)同社との“親密さ”が報じられている小池百合子都知事(70)は昨年9月、2025年4月から新築の戸建て住宅に対する太陽光パネルの設置を義務化すると表明、昨年12月15日に都議会で条例改正案が可決した
(中略)
(中略)小池知事は小泉内閣で環境相大臣を約3年間務め、太陽光発電を推進。先の「テクノシステム」の当時の社長からも、2013年に小池氏の衆院議員時代の資金管理団体「フォーラム・ユーリカ」に50万円、2015年に小池氏が代表を務めた「自由民主党豊島総支部」に150万円の個人献金を受けていたからだ。
(以下略)

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