FOXニュースのタッカー・カールソン氏が語る「米ドルが基軸通貨でなくなるとどうなるのか?」 ~ますます多くの国が米ドルを拒否するようになり、 その米ドルが米国内に帰ってきて、通貨価値がさらに下落し、アメリカ全土の貧困を招くことになる

竹下雅敏氏からの情報です。
 FOXニュースのタッカー・カールソン氏が「米ドルが基軸通貨でなくなるとどうなるのか?」について、“ドルは世界共通であり、国際商取引として世界共通であるだけでなく、長期的な価値の保存先として世界共通で保有されていたのです。世界の中央銀行は、他のどの通貨よりもはるかに多くの米ドルを備蓄してきている。(28秒)…国外に多くの米ドルが流通していたため、国内でお金を借りるコストは低く保たれていたのです。(51秒)…また、アメリカ政府は、天文学的な負債を、明白な結果を招くことなく、積み上げることができたのです。(1分5秒)…しかし、それが終わってしまったらどうなるのでしょうか?(1分35秒) …ある指標によれば、ロシアは世界最大の資源経済国である。あ、そうですか。だから、必要となれば、物々交換もできるのです。だから、史上最高と言われた制裁を受けても、1年後の今、ロシアのルーブルは、対米ドルでウクライナ戦争前と同じ水準です。(5分30秒)…ロシアのウクライナとの戦争に対抗して、アメリカはロシアの中央銀行のドル準備高を凍結しました。誤解のないように言いますと、これはアメリカの資産ではありません。これは、ロシア中央銀行とロシア国民が所有するドルです。この差し押さえは、ロシアの銀行の倒産を引き起こし、ロシアの信用システムを崩壊させることを目的としていました。うまくいきませんでした。(6分25秒)…賢い外国人は、米ドルを捨て始めるのです。なぜか?(7分10秒)…アメリカ政府はあなたを不道徳だと非難して、あなたのお金をすべて没収するかもしれません。ロシアに対して実際にそれを行なったわけで。その結果、ドルは他の国々にとって、あまり魅力的でないものに見えてきた。そして、脱ドル化が始まりました。(7分40秒)…ますます多くの国が米ドルを拒否するようになるでしょう。その時、何が起こるか? その米ドルが米国内に帰ってきて、通貨価値がさらに下落する。それは、アメリカ全土の貧困を招くことになる。それは、経済的な崩壊、災害の後に必然的に起こる典型的な政治的、文化的な変動につながるでしょう。(12分40秒)”と説明しています。
 J Sato氏のツイートによれば、陰謀情報サイトDeagelは「ドル崩壊も予想していて、2025年のGDP予想」ではインドが躍進しています。
 “続きはこちらから”の記事でも、「インドルピーでの国際決済システムに世界18カ国の銀行が参加」ということで、世界全体で「ドルからの離脱」が進んでいることがよく分かります。日本はアメリカと抱合い心中するつもりなんでしょうかね。
(竹下雅敏)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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配信元)




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ドル支配の終わりへ: 世界18カ国の銀行が「インドルピーでの決済」専用のアカウントシステムに参加
転載元)

indiatimes.com
 
英国やドイツなどの銀行も参加している
 
昨年からの対ロシア制裁からの、ロシアのドル離れとはまた別に、世界全体で「ドルからの離脱」が進んでいる状況がありますが、「インドルピーでの国際決済システムに世界 18カ国の銀行が参加」ということが報じられていました。
 
これは「ボストロ・アカウント」といわれるもののようで、以下のように説明されるもののようです。

ボストロ・アカウント
 
銀行間取引での資金決済を行なう先方の決済口座です。または相手銀行が外国に現地の通貨で保有する決済口座になります。 (カブコム証券

参加したのは、以下の国です。ドイツやニュージーランド、イギリスなどの西側諸国の銀行も含まれています。

  ルピー専用のボストロ・アカウント口座の開設を許可された銀行のある国
・タンザニア
・ガイアナ
・オマーン
・ケニヤ
・イスラエル
・ロシア
・ウガンダ
・マレーシア
・セーシェル
・ボツワナ
・モーリシャス
・シンガポール
・フィジー
・ミャンマー
・スリランカ
・ドイツ
・ニュージーランド
・英国


Shyam Dadhich
 
日本はないですねえ。ここでも逃げ遅れてる…。何だか、他の国では実質的に放棄されたブースター接種を続けている日本の姿と重なります。
(中略)
現在の一連の金融混乱以降、実質的にドル は(アメリカ自身と共に)死んでいくと思いますので、このようなドルからの逃避は加速していくと見られます。
 
これについて報じていたエコノミック・タイムズの記事をご紹介します。

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 18カ国の銀行が、ルピー取引用に 30の専用ボストロ・アカウントの口座を開設
Banks from 18 nations open 30 special vostro accounts for trade in rupee
Economic Times 2023/03/15
 
インドの商業銀行である HDFC 銀行と、公共銀行である UCO 銀行を含むいくつかの銀行は、ルピーの海外取引を促進するために、これまでに 30もの特別なボストロ・アカウント口座を開設したとインド政府の高官は、3月15日に述べた。
 
インド貿易局のサントシュ・クマール・サランギ局長は、現在、約 18カ国がインドの銀行に特別口座を開設していると述べた。局長は、記者団に以下のように語った。
 
「海外の約 30の銀行が、私たちの側の 30の銀行と契約しており、30の専用口座があります。取引はすでに少しずつ始まっています」
(中略)
準備銀行と財務省は、インドの銀行が外国の銀行とつながり、特別なルピー・ボストロ・アカウントを開設し、米ドル決済の一般的なモードではなく、インド通貨での国境を越えた取引を促進することを望んでいる。
 
インドがロシアに石油代金を支払う国際通貨について尋ねられたとき、商務長官のスニル・バースワル氏は、エネルギー貿易は制裁を受けておらず、ロシアからのエネルギー貿易に関しては、影響を受けていないとし、支払いには通常の銀行チャネルが使用されていると述べた。

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